西日本電信電話株式会社（以下、ＮＴＴ西日本）は、平成１５年８月の地方公共団体における住民基本台帳カード（以下住基カード）の配付開始を契機として、住基カードを利用したソリューションを平成１５年４月１日から提供開始します。
本ソリューションに使用する住基カードは、株式会社エヌ・ティ・ティ ネオメイト（以下、ＮＴＴネオメイト）が商品化した「ＯＺＦＡ（オズファ）ＩＣカード」で、財団法人地方自治情報センター｢住民基本台帳カード仕様書｣に準拠し、デュアルインターフェース（接触・非接触対応）と高いセキュリティを実現しています。
両社は住基カードを利用した各種行政サービスの実現に向けたソリューションをはじめ、住基カードやカードプリンタ等関連機器の販売・保守をトータルに提供いたします。 |
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１．背景
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住基カードは、住民基本台帳ネットワークシステムで管理する住所、氏名、生年月日などの個人情報を記録することで、地方公共団体の窓口等で本人確認が容易に行えるものです。一般的なＩＣカードは社員認証用、クレジットカード等、さまざまな分野で既に導入されていますが、今後、図書館など公共施設の利用・予約などの行政サービスや、医療、教育分野等、各種サービスに利用されるＩＣカードは、住基カードがベースになると予想され、幅広い利用シーンが想定されます。
ＮＴＴ西日本は、地方公共団体の情報化をサポートする各種ソリューションを展開しておりますが、住基ネットの本格的な運用開始にともない、住基カードを活用した各種行政サービス実現へのニーズに迅速にお応えするためのソリューション展開を考えておりました。
一方、ＮＴＴネオメイトは、「ＯＺＦＡ ＩＣカード」を住民基本台帳カード向けＩＣカードとして財団法人地方自治情報センターに申請し、西日本４００拠点のＩＴサービスインフラや２４時間保守体制を活用し、住基カードを中心とした販売から保守を実施することで地方公共団体への貢献が可能になると考えておりました。
このような背景のもと、両社は住基カードを利用したソリューションから関連システムの構築・保守までをワンストップで提供していくことといたしました。 |
２．両社の役割
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両社は、住基カードを利用した行政サービスの実現に向け、住基カードの販売、周辺機器の設置・保守から各種アプリケーションへの展開まで、トータルソリューションを提供し、主に以下の役割を担います。
（１） ＮＴＴ西日本の役割 |
| | 地方公共団体のニーズに合わせ、電子申請、電子投票、公共施設予約など住基カードを利用した各種サービスを実現するソリューションを提供します。 |
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（２） ＮＴＴネオメイトの役割 |
| | 住基カード及びカードプリンタ等の住基カード関連機器を商品化するとともに機器の販売・設置・保守を行います。 |
３．ＩＣカード等の特長
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「ＯＺＦＡ ＩＣカード」は、以下の特長があります。
（１） 高いセキュリティ |
| | ＲＳＡ鍵生成機能（※）に対応する他、複数の暗号機能を使い分ける高セキュリティ性を実現しています。 |
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（２） デュアルインターフェース |
| | 非接触型、接触型インターフェースの双方の機能を持ち、それぞれ（※）ＩＳＯ／ＩＥＣ７８１６、ＩＳＯ／ＩＥＣ１４４４３近接型（ＴｙｐｅＢ）に準拠しています。 |
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（３） 複数のラインナップ |
| | 各アプリケーションの共通ソフト部分を共有化して登録することで、１枚のＩＣカードで複数のアプリケーションを収容できるタイプと、１Ｍバイトの大容量不揮発メモリを搭載し、複数のＯＳ・アプリケーションの登録が容易なタイプがあります。 |
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また、再転写型／熱転写型ＯＺＦＡ ＩＣカードプリンタの他、カードリーダ・ライター等の周辺機器を取り揃えています。 |
４．ソリューションの展開 |
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住基カード導入時の各種支援から、周辺機器の設定、保守サポートはもちろん、住基カードを活用した各種行政サービスのアプリケーション導入・運用まで、地方公共団体毎のニーズにきめ細かく、かつ柔軟にサポートして参ります。
ＮＴＴ西日本およびＮＴＴネオメイトグループは、今後ＮＴＴマーケティングアクトグループとも連携し、それぞれの特長により補完しあいながら、電子自治体の実現に向けた地方公共団体の情報化に貢献すべく、トータルソリューションを展開していきます。 |
【参考：用語解説】
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ＲＳＡ鍵生成機能
ICカード内部でRSA秘密鍵と公開鍵のペアを生成する機能 |
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ISO/IEC
ICカードの国際標準規格。"7816"では、接触型ICカードの通信インターフェースに関する標準仕様が含まれ"14443 ＴypeB"は非接触ICカードの通信インターフェースの標準仕様 |
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