NTT西日本では、企業や地方公共団体において、ITを活用して個々人のレベルに合った最適な育成プログラムを提供し、効果的な人材育成を実現する「能力開発支援システム」を平成15年2月28日(金)から提供開始します。 |
1.背景 |
 | 今日、企業や地方公共団体においては、重要な経営資源である人材の質的向上が不可欠です。また、社員や職員さらには地域住民においても、能動的に自己を高める意欲を持ち、必要な知識を学びとる意識が高まっており、企業や地方公共団体は、そのニーズに応えるための能力開発の仕組みづくりが重要となっています。
NTT西日本では、「世の中に通用するプロフェッショナル」を目指す社員一人ひとりの「個の自立」を支援する人材育成に力を入れており、長年にわたり社内で人材育成に関するノウハウを培ってまいりました。この豊富なノウハウとITを組み合わせることにより、実践的なスキルと体系的な知識を短期間で習得することができる「能力開発支援システム」を開発いたしました。 |
2.システムの概要 |
 | 人材育成のプロセスを、「スキル把握」「目標設定」「育成プログラムの提供」「スキル認定」の4つに整理・体系化(別紙参照)し、それらを連携・継続させる一連のシステムとして提供します。 |
 | <1>スキル把握:「スキル把握システム」 |
|  | Web上で行う試験により、スキル(知識・経験)の詳細な判定を行い、知識と経験の両面から客観的に個人の強み・弱みを把握します。 |
 | <2>目標設定:「育成ナビゲーションシステム」 |
|  | スキル把握結果と到達目標とのギャップを明確化し、個人のスキルレベルに合った最適な育成プログラムを自動抽出・提示します。 |
 | <3>育成プログラムの提供 |
|  | WBT※1や遠隔研修などのe-ラーニングや、集合研修、通信教育など、個人のレベルやニーズに適応した多彩な育成プログラムを提供します。なお、プログラムについては、教育・研修分野の実績が豊富なNTTラーニングシステムズ株式会社が開発・提供するカリキュラムを多数ご用意しています。 |
 | <4>スキル認定:「成果測定システム」 |
|  | Web上や実技による実践力を測る試験を実施することにより、利用者に対し、目標に対する到達度合いの提示を行います。
このほか、企業においては、社員の各種情報(経歴、スキルレベル、取得資格など)をデータベース化した「個人情報管理システム」を構築し、スキル・経験に即した効率的な適材適所の人員配置や社内のナレッジマネジメントに有効活用することができます。 |
|  |
|
※1 |
インターネットやイントラネットなどのネットワークを通じて教育コンテンツを学習者に届ける学習形態のことです。 |
|
3.システムの特徴 |
 | (1)利用者個々人に最適な育成プログラムの提供が可能 |
|  | 利用者のスキルレベルを詳細に把握することで、個々人のレベルやニーズに合った最適な育成プログラム(e-ラーニングや、集合研修、通信教育など)の選択を可能とし、学習意欲の向上を図ります。 |
 | (2) システムの構築コストを大幅に削減 |
|  | 本システムは、NTT西日本の社内で利用実績のあるシステムをベースにしているため、従来の育成システムに比べ、低コストでのシステム構築が可能です。 |
 | (3)お客様の育成ビジョンを明確にするコンサルティング |
|  | 単にシステムを導入するだけではなく、企業や地方公共団体の経営ビジョンを具現化する人材育成プランの策定をサポートするために、システム導入前に綿密なコンサルティングを行い、経営ビジョンとマッチングしたシステムを導入し、人材育成の効果を高めることができます。 |
4.コンテンツメニュー |
 | 本システムのコンテンツは、本格的なIT時代にマッチした人材を育成するため、ITに必要な実務能力を身につけるためのメニューを標準で用意しています。具体的には、経済産業省の「ITスキル標準(Ver1.0)」(2002年12月に発表された各種IT関連サービスの提供に必要とされる能力を明確化・体系化した指標)に対応したメニューにより、IT技術者の育成を支援します。
また、IT系以外の分野についても、お客様のニーズや要望をコンサルティングし、最適なコンテンツを開発・提供します。 |
5.今後の展開 |
 | 本格的なブロードバンド時代の到来に対応し、高精細な映像や3Dデータをフルに活用したスキル診断や育成プログラムなど多彩なメニューを開発し、システムの充実を図ります。 |