NTT西日本は、ネットワークのブロードバンド化が急速に進展する中、大容量コンテンツ流通の促進に向けた新たな取り組みとして、ブロードバンドネットワークを利用してインターネット上に臨場感のある新たなコミュニティ形成を実現する「コンテンツ流通システム」の実証実験を平成14年7月9日(火)から広島県下で開始します。
<実験の概要> |
| 今回の実験は、参加者が自宅等のパソコン上で、サーバから配信される映像コンテンツを閲覧しながら、同一画面上に表示した臨場感ある3D空間(3次元の仮想的な部屋)やアバタ(3次元の仮想的な人物)を介して、異なる言語間でも会話ができる「多言語チャット」が利用できるコンテンツ流通プラットフォームを形成し、新たなコミュニティの形成やビジネスモデルとしての可能性及び技術について検証・評価を行います。
(1)実験期間 |
| | 平成14年7月9日(火)〜平成14年9月30日(月)(予定) |
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(2)実験対象地域 |
| | 広島県内 |
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(3)検証項目 |
| | <1>ネットワークを介した3D空間共有エージェント機能の検証 |
| | | インターネット上のコミュニティ形成における問題として、自由な会話ができる場では、秩序を保つのが困難になり、その結果当初のテーマから内容が逸脱したり、会話の質が低くなったりするなどの問題があります。本実験では、それらの問題を抑制するために、パソコンの同一画面に表示した臨場感のある3D空間(3次元の仮想的な部屋)やアバタ(3次元の仮想的な人物)を、複数の利用者で共有する機能を持つ3D空間共有機能※1と、あるテーマやシナリオに沿って様々なコンテンツ(動画、静止画、CMなど)を配信する同期コンテンツ配信機能をネットワーク上に設け、質の高い活発で有益なコミュニケーションの実現性とそれを支える技術について検証・評価を行います。
※1 |
3D空間共有機能は、NTTサイバースペース研究所の技術を利用しています。 |
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| | <2>多言語チャット翻訳エージェント機能の検証 |
| | | インターネットの普及に伴い、グローバルな環境で、利用する言語が異なる人同士がリアルタイムにコミュニケーションを行いたいというニーズが高まっています。本実験では、チャットで使用される曖昧な言葉や文を収集・分析し、翻訳ルールとして設定・蓄積することにより翻訳品質を向上させるテンプレート型翻訳技術※2を用い、日本語と英語の翻訳に対応し、相手の利用言語を意識することなくコミュニケーションができる多言語チャットの実現性とそれを支える技術について検証・評価を行います。
※2 |
テンプレート型翻訳技術は、NTTサイバースペース研究所の技術を利用しています。 |
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(4)実験サイト |
| | 検証を行うための実験サイト「minacle world (ミナクルワールド)」を立ち上げ、そのサイトにおいて株式会社中国放送(RCC)様の協力により、広島地域にて活躍中の映像・音楽・グラフィック等のクリエーターチームである“θ(シータ)プロジェクト”のオリジナル映像配信サイト“チャンネルθ(シータ)”を用いたサービス等を提供します。
また、その他の利用シーンとして、「イベント」「教育」「展示ブース」「コマース(商用)」等、さまざまなコミュニティ空間としての利用を想定しています。 |
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(5)実験参加者 |
| | <1>利用者(実験サイト閲覧者) |
| | | 広島県在住の「フレッツ・ADSL」利用者及び広島県在住のインターネット利用者を対象とします。※3
※3 |
フレッツADSL利用者がNTT西日本の地域IP網を経由して接続する場合のみ300kb/s程度、それ以外は80kb/s程度の映像配信速度となります。なお、希望者でも実験に参加できない場合があります。 |
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| | <2>情報提供者(実験サイト情報掲載者) |
| | | 提供エリア(広島県内)で実験に賛同していただける地域企業、商店や、自治体等公共機関等を対象とします。※4
※4 |
希望者でも実験に参加できない場合があります。 |
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(6)実験参加料 |
| | 閲覧料・情報掲載料とも無料です。
ただし、通信に関わる費用はお客様負担となります。 |