|  NTT西日本では、農業に携わる組織・団体向けに、農家からの農産物の生産資材に関わる注文受付や農産物の出荷管理など、生産から販売管理に至る農業事務プロセスのIT化を実現する農業情報システム※1「@recolte」(レコルテ)※2を平成14年2月22日(金)から販売開始します。 | 
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| システム名 | 
@recolte(レコルテ) | 
 
| 主な構成品 | 
@recolte専用ソフトウェア、 
PCサーバ(Windows2000対応)、 
DBサーバ(SQL Server 2000) | 
 
| 販売開始日 | 
平成14年2月22日(金) | 
 
| 販売予定価格* | 
250万円〜 | 
 
| 販売地域 | 
全  国 | 
 
| 販売予定額 | 
2億円(平成14年度) | 
 
 
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| *   | 
PCサーバの機種やお客様のシステム環境により価格が異なります。 | 
 
 
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1.背景 | 
  |  農業に携わる組織・団体では、農家からの生産資材の注文受付や出荷予約などの農業事務に関わるコストの低減、市場ニーズにあわせた収穫・出荷管理、販売拡大などをITによって実現したいというニーズが高まっています。また、農家においては、所属する組織・団体への生産資材の注文や出荷予約などの連絡を効率的に行いたいというニーズも高まってきています。 
 しかしながら、これらのニーズを満たす農業情報システムは、一般的に、オーダーメイドによる専用ソフトウェアを利用したものが多く、システム導入時及び導入後の機能追加・変更時に多くの費用がかかることや、端末(パソコン)の操作が難しい、他システムとのデータ連携が難しいといった諸課題があります。 
 このような課題を解決するため、NTT西日本では、低価格かつ、操作が簡単で、汎用性が高い農業情報システム「@recolte」(レコルテ)を開発しました。 | 
  
2.システムの概要 | 
  |  本システムは、「生産資材受付システム」「出荷予約システム」「産直モールシステム」「産地直売システム」の4システムで構成しています。 
 各システムの概要は以下のとおりです。
  
(1)生産資材受付システム(別紙1参照) | 
 |   |  農家のパソコンから入力された生産資材の注文情報を、一元的に管理・集計し、各種帳票や既存システムで処理できるファイル形式で出力することができるシステムです。
  
 【システム導入後の効果】 | 
 |  |   | <農業に携わる組織・団体> | 
 |  |  |   |  生産資材の注文情報の管理が容易となり、購買履歴情報を管理することで農家個別のタイムリーな購買斡旋が可能となります。また、生産資材の商品説明に写真なども簡単に掲載できるので製品の形、特徴などを分かり易く紹介できます。 | 
 |  |   | <農家> | 
 |  |  |   |  生産資材の利用状況に応じて時間に束縛をされない生産資材の注文ができます。 | 
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(2)出荷予約システム(別紙2参照) | 
 |   |  農家のパソコンやLモード・iモード端末から入力された農産物の出荷予約情報(出荷期日、出荷物の品名、等級、階級、数量、出荷方法など)を、一元的に管理・集計し、各種帳票や既存システムで処理できるファイル形式で出力することができるシステムです。
  
 【システム導入後の効果】 | 
 |  |   | <農業に携わる組織・団体> | 
 |  |  |   |  出荷予約受付を手作業で実施していたときに発生していた聞き間違い、記載間違いなどによるトラブルを解消し、受付・集計作業時間の短縮を実現します。また、出荷予約情報をもとに、配送計画の策定や市場ニーズ(取引先からの出荷要望)に合わせた販売計画の策定など、効率的な収穫・出荷管理ができます。 | 
 |  |   | <農家> | 
 |  |  |   |  農産物の収穫状況に応じた、時間や場所に束縛をされない出荷予約ができます。また、Lモード端末などにより初心者でも簡単に出荷予約ができます。 | 
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(3)産直モールシステム(別紙3参照) | 
 |   |  インターネット上で農産物の注文受付、販売ができる産直モールを簡単に構築することができるシステムです。
  
 【システム導入後の効果】 | 
 |  |   | <農業に携わる組織・団体> | 
 |  |  |   |  ホームページを立ち上げたその日から、産直モールを簡単に開設することができます。 
また、インターネットを介することで、全国の消費者に対する販売が可能となり、農産物のアピールができるので農産物のブランド化につなげることができます。 | 
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(4)産地直売所システム(別紙4参照) | 
 |   |  産地直売所などにおいて、POSレジと連動した商品の販売管理、在庫管理の自動化や農産物を持ち込んだ農家のパソコンやLモード・iモード端末に売上速報を定期的に送信することができるシステムです。
  
 【システム導入後の効果】 | 
 |  |   | <産地直売所> | 
 |  |  |   |  その日の販売情報から売れ筋商品の特定などを分析し、販売戦略の策定が安易にできるため、産地直売所の効率的な運営ができます。 | 
 |  |   | <農家> | 
 |  |  |   |  自宅に居ながらLモード端末などにより、その日の売上状況、売上の履歴などを確認することができるため、効率的な生産計画の策定ができます。 | 
  
3.システムの特徴 | 
  | (1)優れた操作性 | 
 |   |  WEBブラウザ(パソコン)やLモード・iモード端末からの情報入力、情報検索が可能となっているので、専用のアプリケーションを立ち上げたりする煩雑な作業が不要であり、パソコン操作が不慣れな方々にも非常に扱い易く、スピーディーな操作ができます。 | 
  |  (2)柔軟な拡張性 | 
 |   |  各システムは単独システムとしての利用だけでなく、1つのデータベースを共有し、各システムを自由に組み合わせることもできるため、小規模なシステムから大規模な総合システムまで柔軟に対応することができます。 | 
  |  (3)簡単な運用 | 
 |   |  各システムのマスタデータ登録や「産直モール」などのホームページのデザインが全てWEBブラウザで行えるため、初心者の方でも簡単に運用できます。 | 
  |  (4)他システムとの連動 | 
 |   |  各システムは、データベース内の各種情報のCSV出力を標準で装備していますので、既存の他システムなどとのデータ連携を容易に実現することができます。 | 
  
4.今後の予定 | 
  |  農家の基本情報(氏名・住所・連絡先・所属部会)や圃場(ほじょう)※3情報、営農指導履歴等の総合的な管理を行う「農家情報管理システム」と、全国の市場での市況情報をタイムリーに提供する「市況情報システム」を平成14年度第1四半期に販売開始予定です。 | 
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 ※1   | 
 農業情報システム 
農業における計画、生産、出荷および販売までの一連の過程において、それぞれの作業、業務の情報化を実現するシステムの総称です。農業情報システムには、農家管理情報、圃場管理情報、農業微気象情報、市況情報等があり、個々のシステムは非常に多岐にわたっています。 | 
 
 ※2   | 
 recolte(レコルテ) 
「recolte」とは、フランス語で“実り”“収穫”などを意味します。 | 
 
 ※3   | 
 圃場(ほじょう) 
作物を栽培する田畑。 | 
 
 
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