温室効果ガス

温室効果ガスとは、大気中で熱を蓄積する二酸化炭素やメタンなどの気体の総称です。温室効果ガスには、太陽から受けた熱を大気中に蓄積し、地球の表面を暖める働き（温室効果）があります。
温室効果ガスは大気中にわずかに存在しています。温室効果ガスには、太陽の光によって温められた地球表面から地球外に向かう赤外線を、熱として大気に蓄積し、海や陸などの地表に再び戻す性質があります。戻ってきた赤外線が、地球の表面付近の大気を暖めることを「温室効果」とよんでいます。温室効果ガスの働きによって、地球の平均気温は約14度に保たれています。温室効果ガスが存在しない場合、平均気温はマイナス19度まで低下すると考えられています。

｢地球温暖化対策の推進に関する法律｣によって、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボンのうち政令で定めるもの、パーフルオロカーボンのうち政令で定めるもの、六ふっ化硫黄、三ふっ化窒素の7種類の物質が温室効果ガスに定められています。

18世紀の産業革命以降、化石燃料の使用や森林減少により温室効果ガスの濃度は急激に増加しました。大気の温室効果が強まったことが、地球温暖化のおもな原因と考えられています。現在、持続可能な社会の実現に向け、世界中で温室効果ガス削減の取り組みが進められています。