GX

GX（Green Transformation、グリーントランスフォーメーション）とは、経済産業省が掲げる成長戦略の一つです。気候変動の主要因となっている温室効果ガスの排出量を削減し、経済成長と環境保護を両立させ、持続可能な社会の実現をめざしています。
日本は2020年10月に「2050年カーボンニュートラル」をめざすことを宣言しました。カーボンニュートラルの意義は、温室効果ガスの排出量から吸収量を差し引き、その合計を実質的にゼロにすることです。GXは、カーボンニュートラルを実現するために必要な、経済社会システムの変革をめざす取り組みのことを表しています。

化石燃料の使用は、温室効果ガスの排出を加速させ、地球温暖化などの気候変動も今後さらに加速させる恐れがあります。海面上昇や洪水、水不足、生態系の損失などのリスクが高まる可能性も示唆されています。そのような背景から、太陽光発電や風力発電などのクリーンエネルギーを利用した社会システム・産業構造への転換が求められています。

2015年に国連サミットで採択されたSDGs（Sustainable Development Goals）をきっかけに、世界中でGXの取り組みが進んでいます。