レイヤー3スイッチ

レイヤー3スイッチ（L3スイッチ）とは、外部LANと通信するためのルーティング機能を有するネットワークスイッチのことです。レイヤー3スイッチは、一般に社内などの限定した範囲で使用されます。
レイヤー3とは、OSI参照モデルのうち、7階層の第3層に該当する「ネットワーク層」です。通信プロトコルのIPもネットワーク層に定義されています。レイヤー3スイッチは、このネットワーク層でパケットの送信先を振り分ける機能があります。

なお、第2層のデータリンク層でスイッチングを行なう装置は、レイヤー2スイッチ（スイッチングハブ）です。レイヤー2スイッチは同じネットワーク内のすべての機器に接続し、パケットに含まれるMACアドレスから送信先を読み取ることで中継先を判断します。

レイヤー3スイッチには、レイヤー2スイッチの機能の加え、異なるネットワーク同士をつないで最適なパケット送信経路を決定するルーティング機能が備わっています。レイヤー3スイッチは接続可能な端末数が多く、スイッチング機能による効率の良いデータ振り分けが可能という特徴があります。