大会結果
1万mで総合1位・2位・4位に入賞するなど
強く巧みなレース展開で進化を証明!
終盤は池田と渡邊がレースを
完全に支配して独走
5月22日(金)〜24日(日)の3日間、大阪市のヤンマースタジアム長居、ヤンマーフィールド長居において「第59回関西実業団陸上競技選手権大会」が開催されました。NTT西日本陸上競技部からは男子1万m、男子3,000mSC、男子1,500m、男子5,000mに11名が出場。関西の有力選手とデッドヒートを繰り広げました。
1万mでは常にNTT西日本の選手が
レースをけん引
初日22日の男子1万mには池田泰仁、竹中友人、中川剛、山本庸平、益田賢太朗、渡邊力将の6名が2組に出場。事実上の決勝である2組で、池田、益田がレースをけん引し続けます。レース序盤までは益田がレースを作り、そこに池田も絡んで力走。レースが後半に差し掛かると、渡邊が一気に順位を上げトップに躍り出ます。9,200mくらいから渡邊と池田が後続を引き離しにかかり、ラストスパート。さらに、9,600m付近から渡邊が池田を少しずつ離し始め、渡邊がトップでフィニッシュ。池田が昨年に続き総合2位、竹中も力走し総合4位、序盤レースを引っ張った益田は総合11位、中川は総合18位、山本は総合23位でレースを終えました。
翌23日は、男子3,000mSCと男子1,500mが行われ、男子3,000mSCに末山貴文がエントリー。自分がレースを作らなければというプレッシャーの中での走りとなりましたが、最後まで引っ張りきれずに無念の総合2位でレースを終えました。一方の男子1,500mには監物稔浩がエントリー。監物は作戦どおりの走りでレースを引っ張っていきましたが、全国でもトップクラスの関西実業団1,500mの出場選手たちは、監物をうまく使って更に上のタイムで次々ゴール。監物は総合5位でゴールしました。
5,000mでは新人の竹ノ内が
力走し4位入賞
最終日24日に行われた男子5,000mには阿部豊幸が2組、新庄浩太が3組、益田賢太朗・竹ノ内佳樹が4組でそれぞれ出走。暑さなど厳しい状況ながらも、自己ベストを叩き出した竹ノ内が4位に、1万mに続く出走で疲れはありながらも好走した益田が8位にそれぞれ入賞しました。新庄は3組3位と好走しましたが総合11位でフィニッシュ、阿部は総合35位でレースを終えました。
これまで、他の実業団の選手たちを追いかけることが多かった関西実業団陸上競技選手権大会。昨年に引き続き、NTT西日本陸上競技部の今の力を見せつけ、良いスタートダッシュを切る後押しとなりました。今シーズンの選手たちの活躍にも期待がかかります!
監督コメント
自分たちがレースを引っ張るという経験は
一つ上のステージへ行くために重要なこと
清水監督
昨年に続き、1万m、3,000mSC、1,500m、5,000mの全てで入賞者を出すことができたのはうれしいことです。
特に1万mでは、渡邊、池田、竹中、益田が良い走りを見せてくれました。自分たちの想定どおりにレースを作っていけたのは大きい収穫だったと思います。渡邊の走りは非常によかったですね。池田と引っ張り合って高め合って、最高の結果につながったのではないでしょうか。池田は昨年に続き2位入賞でしたが、マラソンに向けて良い感覚を掴むことができたはずです。
竹中もよかったですね。自分のスピード・めざす目標をしっかり考えて、自分が積極的にレースで仕掛けるといった動きもありました。今回の経験をきっとマラソンにも生かしてくれるでしょう。益田については、途中までは良い走りだったと思います。途中で腹筋が痙ってしまったことでペースを落としましたが、走りは悪くありませんでした。今回の経験を次に生かしてくれるでしょう。
中川については、調子は悪くないはずでしたが、仙台ハーフか今回の大会、どちらかにもっと標準を合わせておいた方がよかったという印象です。今後はそういったことを意識して臨んでもらいたいですね。山本については、試行錯誤の状態が続きますが、フォームの調整や動きづくりなどを見直し、何とか調子を戻してほしいと思います。
3,000mSCについては末山が積極的なレース展開をしたものの、目標としたタイムには届きませんでした。互いに引っ張り合うライバルが出場していなかったため、苦しかったかもしれませんが、末山は2年前に自分がレースを引っ張り、8:49で優勝した経験を持っています。まだまだいけるはずです。
1,500mの監物は、良い走りだったと思います。作戦どおりにも動けていましたし…。ただ、周りにうまく使われてしまったという印象があります。スローペースにさせないように引っ張りつつ相手に出し抜かれないようにするには、どうすればいいかを今後の課題にしてほしいですね。
最終日の5,000mについては竹ノ内が頑張りましたね。24日は暑さも厳しく、走る側は大変だったはずですが、前半の速いペースから後半のスパートにも対応し、見事自己ベストをマークして4位入賞。益田についても、1万mで疲れはあったはずですが、しっかりと走ってくれて8位入賞しました。
新庄は組でトップを取ってもらいたかったですね。そうすれば入賞も視野に入ったはずです。練習でもかなり走れていたので悔しいと思いますが、本番で力を発揮するためにはどうすればいいか、しっかりと考えてもらいたいと思っています。阿部については、今回は秋以降のレースに向けた練習の一環として考えています。夏の合宿での走り込みをしっかりと行い、次につなげていってほしいですね。
今後、夏にかけては秋以降の大会などを見据え、走り込みなどでスピード強化などを積極的に行っていきます。その中で今回得た経験をどうやって生かしていくかを考えるのが重要です。自分の課題を乗り越え、より成長していくために練習を重ねていきますので、引き続き応援をよろしくお願いします!
記録表
■記録表 男子1万m※赤字はNTT西日本陸上競技部
■記録表 男子5,000m※赤字はNTT西日本陸上競技部
■記録表 男子3,000mSC※赤字はNTT西日本陸上競技部
総合順位 | 選手名 | 所属 | 記録 |
---|---|---|---|
1 | 篠藤 淳 | 山陽特殊製鋼 | 8:55.18 |
2 | 末山 貴文 | NTT西日本 | 8:55.71 |
3 | 木村 哲也 | 住友電工 | 9:03.25 |
■記録表 男子1,500m※赤字はNTT西日本陸上競技部
総合順位 | 選手名 | 所属 | 組順位 | 記録 |
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1 | 廣瀬 大貴(大会新) | 大阪ガス | 2組1位 | 3:43.50 |
2 | 今崎 俊樹(大会新) | 大阪ガス | 2組2位 | 3:43.89 |
3 | 松田 佑太 | SGHグループ | 2組3位 | 3:44.88 |
5 | 監物 稔浩 | NTT西日本 | 2組5位 | 3:46.05 |