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ニューイヤー駅伝2022(第66回全日本実業団対抗駅伝競走大会)

過去の大会はこちら

大会結果(詳報)

終始吹き荒れた冷たい赤城おろしの中で
若手が健闘しチーム最高順位でフィニッシュ

チーム力の向上が感じられ、8位入賞が見えた今大会
選手一人一人が課題を克服し、来年こそ目標達成を

2年連続の1区走者としてしっかりと仕事を果たした石井選手

2年連続の1区走者として
しっかりと仕事を果たした石井選手

群馬県前橋市の群馬県庁を発着する7区間、100kmのコースを舞台に各地区予選を勝ち抜いた37チームが群馬に集結して実業団駅伝の頂点を競う、第66回全日本実業団対抗駅伝競争大会(ニューイヤー駅伝)。関西地区予選4位で14年連続出場を果たしたNTT西日本陸上部は、石井選手、ワンブィ選手、小林選手、大塚選手、松尾選手、北﨑選手、竹ノ内選手のオーダーで臨み、チーム最高順位となる15位でフィニッシュ。他の関西勢は、SGホールディングスが7位と好成績を納めたほか、住友電工が23位、大塚製薬が28位、大阪府警が34位という結果となりました。

1月1日9時15分、今年も新型コロナウイルスの感染拡大防止のために沿道での応援、観戦の自粛が呼びかけられる中で37人が一斉にスタート!
 昨年と同様にスタートを任された石井選手は「昨年は後半失速したので、前半飛ばしすぎないように」との考えで、前半は集団の中で力を溜めて他の選手の動きを見つつ疾走。途中、隣の選手が転ぶアクシデントがありましたが、「痛そうだったので、大丈夫かなと心配でした」とライバルを気遣う余裕と2年目とは思えぬ冷静さで好走し、首位から16秒差の11位で2区のワンブィ選手にタスキをつなぎました。
 唯一外国人選手の出場が可能な2区を任されたワンブィ選手は、関西地区予選後の八王子ロングディスタンス大会、福岡国際マラソン(ペースメーカーとして参加)と立て続けに走った疲れからか、万全のコンディションではないものの、これまで経験したことがない強風の中で懸命に走ります。しかし、「ラスト2kmでもっとペースを上げることができていれば」と本人が語るように、順位を3つ落として14位に。

区間新記録かつ区間順位5位と快走した3区・小林選手

区間新記録かつ区間順位5位
と快走した3区・小林選手

続く3区走者としてタスキを受けたのは、昨年、箱根駅伝に出場し、総合優勝に貢献した期待のルーキー・小林選手。疲労骨折をし、11月に練習を再開したという小林選手は、東京五輪10000m代表の相澤選手(旭化成)や10000mで27分33秒13をマークしている太田選手(トヨタ自動車)といったトップランナーと相見えることに。そんな並み居る強豪選手たちを相手にしながらも、小林選手は多くの応援を力に変えて、怪我明けとは思えぬ気迫のこもった走りで疾走。次々と他チームの選手に追いつき9人を抜き去ると5位に浮上、なんとタイムも区間5位ながらも37分22秒の区間新記録をマークしました。

エース区間の4区は、昨年に続き大塚選手がエントリー。「昨年は後半に足が止まり、力不足を感じた」とリベンジを誓い、しっかり練習を積んで上州路へと臨んだ大塚選手でしたが、10km付近で形成された9位集団で必死に食らいつくものの、体力を消耗して13位と順位を下げてしまうことに。続いてタスキを受け取った5区の松尾選手は、自身初となるニューイヤー駅伝を「リラックスして思い切って走ろう!」と臨み、吹き荒れる冷たい向かい風と戦いながら走り抜き、順位を変えずに13位で後続へつなぎました。

6区を任されたルーキー・北﨑選手は、1つでも順位を上げようと足を進めます。5km付近で後方から来た富士通の塩尻選手に追いつかれましたが、離されずに付いて行き、中間地点でのタイムが予定よりも遅かったためギアを上げ、一気にスパート。自身も「満足のいく走りができた」というように、1つ順位を上げて12位でアンカー・竹ノ内選手へタスキをつなぎます。7区は初めてという竹ノ内選手は、北﨑選手が作った流れに乗ろうとしますが力を発揮しきれず、最終的に3つ順位を落として15位でフィニッシュ。チームとして過去最高順位で大会を終えました。

積極的に仕掛ける攻めの走りで後半のタイムを伸ばした6区・北﨑選手

積極的に仕掛ける攻めの走りで
後半のタイムを伸ばした6区・北﨑選手

2021年4月からチームに加わった国近ヘッドコーチは「関西実業団駅伝の後の記録会で、ニューイヤー駅伝に出場した4人が自己ベストを更新するなど、良い準備をして臨むことができました。自信を持って今日を迎えたのですが、主力である4区、5区、そして7区で、本来の走りができませんでした。持っている力を発揮させてあげることができなかったのは、コーチである僕の課題でもあります。チームに加入してから1年足らずで、選手の状態を把握し切れていないところがありますので、選手とこれまで以上にコミュニケーションを取って、大会でしっかりパフォーマンスを発揮できるようにトレーニングとコンディション調整を行っていきたいと思います」と今後の課題が見つかったとコメント。また「最低限の目標である過去最高順位をクリアできたことは良かったです。チーム力が上がってきていることは確かですので、選手一人一人が1つずつ課題を解決し、今後は入賞圏内に入るチームをつくっていきたいと思います」とチーム最高順位の15位で終えたことを受け、今後に向けての抱負を語りました。

大きなブレーキはなかったものの届かなかった8位入賞
今後は全員が区間10位前後で走り切る力をつけていく

過去最高順位という結果に甘んじず、さらなる高みに向けて抱負を語る清水監督

過去最高順位という結果に甘んじず、
さらなる高みに向けて抱負を語る
清水監督

レース後、清水監督は開口一番「石井、小林、北﨑といった1年目、2年目の若手がよく頑張ってくれました」とひと言。続けて「1区で石井がトップと16秒差で2区へとつないでくれました。2区のワンブィは、順位を落とす結果になりましたが、福岡国際マラソンでペースメーカーを務めた後、動きが悪くて、大会に間に合うのか心配になるほどの状態から調子を戻して、区間12位の走りをしてくれたことは称えたい。3区の小林は、関西予選は怪我で走れなかったのですが、初めてのニューイヤー駅伝でしっかり走って区間5位の好成績を残しました。残念だったのは、大塚です。昨年4区を走った経験を生かしてくれると思ったのですが、あまり伸びなかった。5区の松尾も、12月に行われた記録会で28分06秒05のタイムを出した時の勢いがなくて。6区の北﨑は、区間8位の走りと、新人ながらよくやってくれました。アンカーの竹ノ内については、予想外の結果で…。まさか順位を落としてゴールするとは思っていませんでした。若手が頑張ってくれただけに、中堅、ベテランの走りは残念に思います。ただ、彼らが大きなブレーキになったわけではありません。全員が今持っている力を出し切ってくれて、過去最高順位を更新し、15位に入ることができました。もちろんめざしていたのは8位入賞です。しかし、これは簡単なことではないと改めて思いました。この目標を達成するには、全員が区間10位前後で走ることが必要になってきます。高い壁ですが、来年こそ目標を達成できるように、選手個人の力とチーム力をさらに向上させていきたいと思います」と総括しました。
 最後にテレビの前、そしてパソコンやスマホを通じて盛大な応援をしていたファン、会社の仲間たちに向けて「今年はこれまで以上に選手が画面に映ったのではないでしょうか。皆様の応援が選手を後押しし、選手もその応援に応えて、過去最高順位で大会を終えることができました。来年こそは8位入賞という大きな目標をクリアできるように取り組んでいきます」と力を込めて語った清水監督。

過去最高順位を更新したものの、NTT西日本陸上競技部にとっては8位入賞の難しさを痛感させられる結果となった今大会。来年こそ全選手が最高の走りをして念願の8位入賞を達成できるように、選手個人個人の課題を解決して一層のチームの強化を図り、さらに上のステージへと挑戦を続けていきます。

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区間記録および選手コメント

区間 距離 選手名 区間順位 記録 チーム順位
1区 12.3km 石井 優樹 11位 0:34:57 11位
2区 8.3km パトリック・マゼンゲ・ワンブィ 12位 0:22:57 14位(↓)
3区 13.6km 小林 歩 5位 0:37:22 5位(↑)
4区 22.4km 大塚 倭 22位 1:05:59 13位(↓)
5区 15.8km 松尾 淳之介 21位 0:49:27 13位(→)
6区 12.1km 北﨑 拓矢 8位 0:37:11 12位(↑)
7区 15.5km 竹ノ内 佳樹 26位 0:49:10 15位(↓)
石井選手
第1区

新春の1区で昨年を上回る走りを見せる!:11位

石井選手のコメント

昨年に続き2度目の第1区です。昨年は、後半に失速してしまったので、今年は、前半から飛ばさないように体力を温存して、後半に勝負しようと思っていました。途中で隣の選手が転んでしまうアクシデントがありましたが、影響もなく集団の中で良い位置につけることができ、納得のいく走りでワンブィ選手にタスキを繋ぐことができました。昨年のタイム(35分45秒)、順位(17位)を超えることを1つの目標にしていましたので、それを上回ることができたことも良かったです。来年は区間順位一桁をめざして頑張ります!

ワンブィ選手
第2区

粘りの走りで第3区にタスキを託す:14位

ワンブィ選手のコメント

福岡国際マラソンでペースメーカーを務めた後、なかなか疲れが取れず、ニューイヤー駅伝2週間前になっても足が動きませんでした。なんとか大会に間に合わせましたが、ベストコンディションにはほど遠くて…。また、今年は、これまでに出場した中で一番風が強かったように思います。厳しい条件の中で最善を尽くしましたが、本来の走りができませんでした。特にラスト2キロで、もっとスピードを上げることができていればと、悔しさを感じます。来年はトレーニングとコンディション調整をしっかり行って大会に臨み、自己ベストを出したいと思います。

小林選手
第3区

ルーキーとは思えぬ圧巻の走りでエース区間に繋ぐ:5位

小林選手のコメント

怪我をしていて11月から走りはじめたのですが、宮崎合宿で調子が良く、ニューイヤー駅伝で走ることを楽しみにしていました。目標タイムは38分、区間順位1桁でしたが、途中から時計を気にせず1つでも順位を上げることに集中して走りました。それが、9人抜きという結果に繋がったのだと思います。ただ、トップ選手と比べるとスピード・持久力が足りないと感じましたので、今後は課題を克服できるよう頑張ります。今日は職場の方々をはじめ、会社やファンの皆様の応援を力に変えて走ることができました。応援ありがとうございました!

大塚選手
第4区

自身2度目のエース区間を苦しみながらも走り切る:13位

大塚選手のコメント

昨年も第4区を走り、周りの選手との差を感じたので、今年は昨年以上に練習を積み、距離に対する不安もなく大会に臨みました。予想していた以上に良い順位で小林選手からタスキを託されて、なんとか一桁順位をキープして次に繋げたかったのですが…。疲れが抜け切らず、コンディショニングがうまくいかずに力を出しきることができませんでした。コンディション調整という課題が出ました。ただ、途中トップ選手たちと集団の中で走り、結果的に抜かれてしまいましたが、勝負はできると手応えを感じましたので、来年こそ良い走りを見せられるようにしたいと思います。

松尾選手
第5区

赤城おろしが吹き荒れる中、懸命の走りで後続へ:13位

松尾選手のコメント

思い切って走ろうと自身初となるニューイヤー駅伝に臨みました。1つでも順位を上げようと思いながら走っていたのですが、想像していた以上に風が強く、寒さも感じて足が進まなくて…。最終的に順位は変わらなかったのですが、前との差が開いてしまい、不甲斐ない走りになってしまいました。難しい区間だと聞いていましたが、その中で我慢をして自分の走りをし、次に繋げることの大切さを学びました。来年はどの区間を走ることになるのかわかりませんが、この経験を次に生かせるようにしないといけません。良い勉強になりました。

北﨑選手
第6区

順位を1つ上げる力走で良い流れを作る:12位

北﨑選手のコメント

風が強い区間だと聞いていたので、集団を見つけて、その中で走ることができればと思っていましたが、単独走になりました。途中、後方から来た富士通の塩尻選手についていく形になりましたが、中間地点で予定していたタイムよりも遅かったので早めに仕掛けました。それが功を奏し、後半タイムが伸びて満足のいく走りをすることができました。欲を言えば、前半抑え気味だったので、もう少し攻めた走りをすれば良かったかなと。初めてのニューイヤー駅伝での走りは、85点です。自分の仕事を全うすることができました!

竹ノ内選手
第7区

主将の力強い走りでチーム最高順位を達成:15位

竹ノ内選手のコメント

タスキをもらった時の順位を落とさないでフィニッシュすることがアンカーの最低限の仕事です。そういう意味では、3つも順位を下げてしまって申し訳なく思います。1ヶ月前に福岡国際マラソンに出場しましたが、疲れもなく調子は良かったのですが、いざレースになったら、体が動かなくて…。個人的には悔しさが残りますが、チームとしては若手が躍動し、チーム力の向上を感じることができた大会になりました。テレビの前で観戦していただいた皆様方の応援のお陰で過去最高順位を達成することができました。来年は優勝できるように頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします。

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総合記録一覧

総合順位

青文字は関西代表チーム

順位 チーム名 時間
1位 Honda 4:51:04
2位 SUBARU 4:52:09
3位 旭化成 4:52:47
4位 三菱重工 4:52:49
5位 トヨタ自動車 4:54:08
6位 黒崎播磨 4:54:50
7位 SGホールディングス 4:54:52
8位 トヨタ自動車九州 4:54:53
9位 GMOインターネットG 4:54:58
10位 日立物流 4:55:05
11位 トヨタ紡織 4:55:19
12位 富士通 4:56:36
13位 ヤクルト 4:56:43
14位 マツダ 4:56:45
15位 NTT西日本 4:57:03
16位 中国電力 4:58:02
17位 中電工 4:58:04
18位 トーエネック 4:58:06
19位 JR東日本 4:58:07
順位 チーム名 時間
20位 NTN 4:59:14
21位 コニカミノルタ 4:59:15
22位 愛三工業 4:59:26
23位 住友電工 4:59:29
24位 カネボウ 4:59:37
25位 安川電機 5:00:14
26位 小森コーポレーション 5:00:40
27位 九電工 5:00:43
28位 大塚製薬 5:01:18
29位 中央発條 5:01:20
30位 サンベルクス 5:01:27
31位 YKK 5:01:35
32位 戸上電機製作所 5:01:53
33位 コモディイイダ 5:03:33
34位 大阪府警 5:04:19
35位 西鉄 5:04:24
36位 JFEスチール 5:06:36
37位 武田薬品 5:28:17