上り坂が続くラストの4km、高橋第2陸橋付近がポイントのひとつ。そして、一度下った後、和田橋から第1中継所である高崎市役所へ向かう上り坂では、毎回各ランナーの駆け引きが繰り広げられる。この地点までは何があっても先頭集団から離されず、我慢の走りを続けて2区走者にタスキを渡すという流れを作ることができるかどうか。それが1区最大のポイントとなる。
前回から8.3kmとなった区間。外国人選手の投入が2区限定であること、短距離区間であるということをあわせて、超スピード区間となる可能性が高い。強靱な身体能力からくるスピードを武器とする外国人選手を相手に、どうやってこの区間を乗り切るかがポイントになる。
第2中継所から第3中継所である伊勢崎市役所までの13.7kmで、下りが続く。地図上は下っているものの、実際はそれほど傾斜を感じないというコースで、アップダウンもあまりなく、淡々としたコース。1区と2区で作った流れを、紡いで走ることができるかどうかがポイントになる。
前回から22.3kmの最長区間となった4区。1区〜3区までの流れに加え、この4区での走りが好記録を出すうえで最大のポイントになるため、各チームともエース級のランナーを投入してくる、最長区間であると同時に、最大の激戦が予想される区間でもある。ラスト3kmの高林交差点を曲がった後は、風の影響をもろに受けるため、風の有無で走り方も変わってくることから、他のランナーを風よけに利用することなど、走力以外の経験や駆け引きなどの技術が必要。
太田市役所から桐生市役所までの15.9kmで4区に続く長距離区間。だらだらと上り坂が続くだけでなく、風が吹けば、赤城おろしの影響をもろに受ける、上州路を象徴するような区間。10kmを超えたあたりの松原橋付近から、向かい風の影響はより一層ひどくなるため、風が吹く場合はできるだけ集団に潜り込んで体力を温存することが重要になる。
11.8kmと距離は短いものの、アンカーへタスキをつなぐ重要なつなぎ区間であるため、選手には堅実な走りが要求される。4km過ぎの岩宿跨線橋付近では、右斜め前方から強い風が吹くことも。跨線橋から先は下りだが、強い風が吹いた際、いかにスタミナを温存して、やや下りがきつくなるラスト1kmからのスパートに備えることができるかどうかが重要になる。また、コース前半は応援も多く、ニューイヤー駅伝の盛り上がりを肌で感じることができる区間のひとつ。
JA赤堀町からゴールまでの15.7kmで、コース的にはすり鉢型。前半緩やかに下った分を後半緩やかに上ることになる。道が広く応援が多い区間で、特に残り2kmあたりから県庁ビルが視界に入り、応援もよりいっそう多くなる。距離が長いために最終区にも関わらず、集団が形成される場合も多い。各走者が勝負をかけるのは10km以降の後半部分。前半、集団の中でリズムを整えてスタミナを温存し、スパートのタイミングを見極めることが重要になる。前回、富士通がゴール直前でスパートをかけて、わずか1秒差で優勝を手にしたことからも、その重要性がよくわかる。