11月16日、和歌山県田辺市龍神村で開催された「第51回関西実業団対抗駅伝競走大会」。NTT西日本陸上競技部は、ニューイヤー駅伝への出場権をかけて、各チームのランナーとデッドヒートをくり広げました。

2年ぶりのニューイヤー駅伝への出場を狙うNTT西日本陸上競技部は、ベテラン小椋を1区に据えた以外は、若手中心の布陣でレースに臨むことに。

スタート直後の激しい雨に打たれながらも、1区走者・ベテラン小椋は粘りを見せて力走。タスキを受け取った2区加田は、初出場ながら区間タイム2位の好走で、3区松垣へ。松垣は、加田が作った流れをつなげる走りで、池田へ。

4区・池田は、今シーズン調子を上げ続けている勢いそのままに区間賞を獲得。池田から総合3位でタスキをもらった佐藤は、順位を2つ下げるもエース区間である5区を走りきり、6区の竹中にあとを託しました。

仲間たちの想いを自らの足に乗せて激走した竹中は、区間1位を獲得する走りで、タスキをアンカーの渡辺へ。渡辺は、順位を２つ下げるも粘りの走りで5位を死守。2年ぶりのニューイヤー駅伝出場権を勝ちとりました。

エースの大崎、ベテランの方山などを温存してつかんだこの勝利は、NTT西日本陸上競技部にとって非常に大きなものです。元旦に開催される「ニューイヤー駅伝2009」では、今回活躍を見せた若手選手と大崎らベテラン勢の融合によって、より“総合力”を高めたNTT西日本陸上競技部が魅せる活躍に注目です。

清水監督

各選手とも良い走りを見せてくれた今回のレースで、序盤の流れを作ったのは加田でしょう。小椋が見せた粘りの走りを、区間2位という見事な走りで3区へとつなげるなど、本当に良くやってくれました。加えて、後ろから追い上げられながらもメンタル面での強さを見せつけ、区間1位という最高の状態で5区につなげた池田、山場のひとつであるエース区間の5区で大役を果たしてくれた佐藤の活躍も大きかったですね。

今回のレースは、1〜3年目の若手が力を発揮して大きな力を見せてくれた、非常にうれしい勝利です。ここに、大崎や方山といった経験豊富なベテラン選手を加えれば、ニューイヤー駅伝でも必ず良い結果を出せると考えています。レース当日まで期間はあまりありませんので、今から無理をして強くなるということではなく、風邪をひかない、故障しないなど、最高の状態でレース当日を迎えるためのコンディションづくりにシフトしていきます。皆さんにニューイヤー駅伝で良い走りを見せることができるようがんばりますので、応援をよろしくお願いします。