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男子







昨年と同じ2名がベスト4に進出
同門対決を制した長江選手が準優勝、船水選手が3位入賞

相手の流れを覆せず、惜しくも
準優勝となった長江選手

船水選手は、長江選手との
同門対決に惜敗し3位入賞
5月13日と14日の2日間、香川県高松市の香川県総合運動公園テニス場で開催された「第24回 全日本シングルスソフトテニス選手権大会」。NTT西日本からは、原侑輝選手、水澤悠太選手、長江光一選手、村上雄人選手、船水雄太選手、林大喜選手、丸中大明選手が出場しました。並み居る強豪を破りながら準決勝まで進出した長江選手は、準々決勝で丸中選手を破った船水選手と激突。気迫あふれる同門対決を制した長江選手は決勝戦に進出しましたが、惜しくも敗れて準優勝となりました。
日本有数のシングルス巧者である長江選手は、初日の試合では失ゲーム数がゼロという安定したゲーム運びを見せ、余裕で2日目へ進出。しかし、準々決勝で対決した高校生相手に、立て続けに2ゲームを奪われるという思いがけない苦戦を強いられることに。手強い相手でしたが、3ゲーム目から見事に盛り返して4ゲーム連続奪取で逆転勝利を収め、準決勝へ駒を進めます。続いて対峙したのが、同門である船水選手。準々決勝で、チームメイトであり同期でもある丸中選手との熱戦を制した船水選手は、長江選手にも敢然と立ち向かっていきます。長江選手も一歩も引かない好試合を繰り広げた結果、長江選手が船水選手を下し決勝戦へ。船水選手は3位入賞で大会を終えました。

準々決勝で船水選手に惜しくも
敗れてベスト8となった丸中選手

ベスト32で試合を終えた原選手(左)
と4回戦で敗退した村上選手(右)

3回戦で敗退した林選手(左)
と初戦敗退した水澤選手(右)
そして迎えた決勝戦、長江選手は準決勝で対決した船水選手の弟、船水颯人選手と戦うことに。準決勝の勢いそのままで優勝までひた走るかと思われましたが、「優勝しなければならない」という強いプレッシャーはもちろん、若手随一と名高い相手が練りに練った戦術に翻弄されてしまったこともあり、0-4のストレートで敗れてしまい、2年連続準優勝という結果で大会を終えました。
安定した試合運びで準々決勝まで進んだ丸中選手は、最初のゲームを奪って流れに乗りたいところでしたが、船水選手がそこから一気に引き戻した流れに抗えずに敗れてしまい、ベスト8という結果に。原選手はベスト32、村上選手は4回戦敗退、林選手は3回戦敗退、水澤選手は初戦敗退という結果で試合を終えました。
長江選手と船水選手、船水選手と丸中選手の同門対決など見どころの多かった今大会。優勝はならなかったものの、前回と同様ベスト4に同じ選手が2名進出するなど、NTT西日本のシングルスの強さを知らしめた結果となりました。今後のビッグタイトル制覇に向けて、さらに上をめざして練習に励む選手たちの活躍にご注目ください。
監督 コメント
<堀 晃大NTT西日本男子監督>

今回のシングルス選手権は、ベスト4に進出したのは前回大会と同じメンバーという、誰が優勝してもおかしくない、そんな状況だったと思っています。
まず、長江についてですが、体調などについては100%というわけではなかったものの、初日の失ゲーム数がゼロという結果を出してくれました。悪い状況ながらその状態で100%といえるパフォーマンスを発揮することができるのが長江の強さの1つでしょう。2日目の初戦、高校生と対決した準々決勝が1つの山だと言っていましたが、それをしっかりと乗り越え、コンディションを上げて船水との対決に臨むことができていたようです。それをしっかりと制したので、そのまま決勝も行ってくれるかと思いましたが、まさかの0−4という結果に終わってしまいました。試合後色々話をしたのですが、普段はあまり感じないプレッシャーを強く感じていたようです。「優勝しなければならない」という強い思いが枷になってしまったことに加え、普段対戦勝率が良い船水颯人選手との試合ということもあり、逆にプレッシャーになってしまったのかもしれません。普段の勝率が高いからこそ、守りに入ってしまったところもあるのでしょうね。そこに加え、相手がいつもとは違う戦術で攻めてきたのもあり、あっさりと負けてしまったのかなと分析しています。
船水については、今回、「今年こそタイトルを!」という思いが力みにつながったところもあるかもしれません。とはいえ、熱くなりすぎず、どこか冷静に分析をしながらプレーできている面もあり、重要なポイントで相手を分析して勝ちを重ねていったのかなと。丸中との試合もそうですが、その次の長江との対決では、気迫を全面に出したプレーで、見ている僕らもドキドキさせられる試合でした。戦術云々というよりも、船水と長江の意地のぶつかり合いというか、熱い試合を見れたなと、手前味噌ですが思っています。船水は長江に敗れてしまいましたが、きっと得るものも多くあったでしょう。
丸中は、今年度からナショナルチームメンバーを外れたことで、現メンバーとの戦いに並々ならぬ思いを持って臨んでいたのではないかと思います。去年はなかったのですが、ナショナルチームメンバーに負けたくない!という強い思いが気合となり、プレーにも込められていました。今後、さらに上をめざすためには、相手を追い込んでから「どうトドメをさすか」、最後のひと押しをどうやるかといったことを今以上に磨いていかねばなりません。そのためのテクニック・戦術をしっかりと身につけるためにも、日頃の練習で意識を高く持ってやってもらいたいですね。
原については、コンディションもよく、直前の練習までしっかりとやれていたので、非常にいい顔で試合に臨めていたように思います。元々シングルスが得意な選手ですし、プレーのキレも良かったですね。ファイナルでギリギリのところまで食らいつきながらも敗れてしまいましたが、ドロー次第ではもっと上をめざせたかもしれません。
村上ですが、ナショナルチームでもベテランの域に入っている存在として、こういった大会でも自分をアピールしなければ、今後生き残っていけないというプレッシャーを感じながらプレーしているように見えました。そして、試合の中でも相手のプレーに合わせて、随時戦術を変更していくという組み立てができていませんでした。それが今回の敗因でしょう。相手のリズムになっているときに、戦術変更を適宜行って流れを引き戻すことができるようにすることが、今後の練習での課題になっていきます。
林については、元々シングルスがそれほど得意ではないのですが、プレーの端々に良い要素があったかなと思います。ただ、今後国際大会ではシングルスがメインになりつつありますし、国内大会でのシングルスの存在感というのも増してきます。それらを踏まえ、来年・再来年を見据え、ストロークなどの基礎的なところを強化していくことが課題になります。攻め方やその発想力には光るものがありますので、それを磨きつつ、基礎的な力も底上げしていくことが課題ですね。
水澤についてですが、相手を大きくリードした後にホッとしてしまい、ツメが甘くなってしまっていました。そこから相手に復活され、追い上げられて不安になって逆にツメられてしまうという流れでしたね。最後まできっちりと攻めきれなかったのが最大の敗因です。その辺は今後の練習でしっかりと意識していかねばなりません。
今年度からは、ソフトテニス部としての活動が始まりました。今まで以上に求められるレベルも高くなりますが、選手たち自身がそのことを強く自覚してくれているなど、頼もしく感じています。とはいえ、今回は優勝を逃してしまったので、点数をつけるなら80点といったところでしょうか。ソフトテニス部として、NTT西日本の名前を背負う者として、しっかりと結果を出していかねばならないと思っています。今後、まだまだビッグタイトルが目白押しです。一つ一つの制覇に向けて、チーム一丸となって臨みますので、引き続き盛大な応援をよろしくお願いします!
トーナメント戦の試合結果
ギャラリー
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