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男子
選ばれた選手のみが集う“全日本インドア”
長江組、村上・中本ペアが予選リーグを勝ち抜き、共に3位入賞
開会式の様子
今シーズンの主要大会での実績をもとに選抜されたペアのみが出場権を得られる、「第59回 全日本インドアソフトテニス選手権大会」が、2月2日、大阪市中央体育館で開催され、NTT西日本の個別認定選手から長江光一組と村上雄人・中本圭哉ペアが出場しました。
日本ソフトテニス界のトップ選手12ペアが、3ペアずつ4組に分かれてリーグ戦を戦い、各組1位の4チームでトーナメントを行う今大会。出場ペアの実力が拮抗しているだけに、予選リーグ(7ゲームマッチ)からラリーの応酬やポイントの取り合いが続く、緊迫した試合が多く見られました。
厳しい予選を制して
2ペアとも準決勝に進出
長江光一組
そうした中、長江組は予選リーグ初戦で高校生ペアに4-2で勝利。続く2戦目では、昨年夏の西日本選手権大会で敗れたペアを相手に、序盤こそ一進一退が続いたものの、前衛からのボレー、スマッシュが要所で決まり、ポイントを重ねて4-1で快勝。準決勝進出を決めました。
一方、村上・中本ペアも初戦で社会人ペアを相手に、序盤からリードを許しては追い付くという厳しい展開に。しかし2-2からの長いラリーをポイントにつなげ、そのゲームを奪うと、最終的に4-3で勝利。続く2戦目も大学生ペアを4-0で下して、準決勝進出を決めました。
“4強”にふさわしい接戦を展開するも
惜しくも決勝進出ならず
村上雄人・中本圭哉ペア
迎えた準決勝は、9ゲームマッチ。長江組は序盤から相手にペースを握られ0-3と追い込まれますが、そこから落ち着きを取り戻して、反撃を開始。特に1ゲームを返し、1-3とした後の第5ゲームは、デュースが続く激しいゲームに。トップ選手による一進一退の攻防に会場からは大きな拍手が起こる中、長江組は、ボレーなどでポイントを重ね、ついに3-3のタイに持ち込みます。
しかし、迎えた7ゲーム目をデュースの末に落とすと、結局3-5で惜敗し、決勝進出はなりませんでした。
同じく準決勝に臨んだ村上・中本ペアの相手は、この大会を3連覇中の篠原秀典・小林幸司ペア。試合は前衛・後衛の区別なく前に出てくる相手に、序盤からペースを握られます。村上・中本ペアも、そろって前に出る“並行陣”の攻めで反撃しますが、逆にスマッシュを決められてポイントを失うなどの苦しい展開となり、結局0-5で敗れました。
この結果、長江組、村上・中本ペアとも3位入賞。また、競技開始前には、昨年10月の第6回東アジア競技大会で、7種目中5種目で金メダルを獲得した日本選手団の表彰も行われ、男子シングルス・ミックスダブルス・国別対抗団体の3種目で金メダルを獲得した長江選手も表彰されました。
惜しくも決勝進出こそならなかったものの、国内トップ選手が集う中、出場した2ペアとも2連勝で予選リーグを突破し、“4強”にふさわしい実力と存在感を見せつけたNTT西日本の個別認定選手たち。
今年4月には、第17回アジア競技大会(9月・韓国)の日本代表予選が行われるなど、今後も国内外の大会に挑むNTT西日本の個別認定選手の活躍に期待しましょう。
選手 コメント
<長江光一>
(準決勝の結果について)戦術面などは間違っていなかったと思いますが、技術の正確性、精度をもっと上げていかないと優勝は厳しいと感じました。(0-3とリードされた場面では)ゆっくり時間をかけてプレーしようということを確認し合い、その後、良い流れになってきましたが、7ゲーム目を取られたのが残念でした。
(今シーズンを振り返って)国際大会で3つも金メダルを取れたことは自信になりましたが、逆に国内の大会(ダブルス)では勝てなかったので、国内のダブルスで勝っていくことが次の課題だと思います。 来シーズンは、まずは4月のアジア競技大会の日本代表予選を目標に、そしてダブルスで優勝できるよう、頑張っていきたいと思います。
<村上雄人>
準決勝の相手ペアとは、先週の大会で戦って敗れていたので雪辱を期していたのですが、連敗してしまい残念です。相手の陣形、二人とも前に来る並行型攻撃陣(ダブルフォワード)に十分対応できなかったのが敗因です。
4月には、アジア競技大会の予選もあるので、今度こそ勝つために戦術面から見直していかないといけないと思います。ペアとしての連携面はもちろん、自分の技術をより高めていくこと、特にストロークの精度をもっと上げていけるように、今日の結果をしっかり反省し、練習に取り組みたいと思います。
<中本圭哉>
予選リーグでは、相手のスタイルに十分対応できていたのですが、準決勝では、相手の攻めに対して十分な対応(役割分担)ができないうちに終わってしまった感じでした。リードしているゲームもありましたが、しっかり勝ち切る戦略が十分でなかったように思います。相手ペアとは何度も戦っていて、対策を考え過ぎた面があったかもしれません。
(来シーズンに向けて)まずは、4月のアジア競技大会の日本代表予選に向けて、技術面・戦略面をこれまで以上に“濃く”考えて準備していきたいと思います。