長江が優勝、佐々木が準優勝!
男女アベック優勝まであと一歩!

優勝した長江(左)と
準優勝した佐々木(右)
5月21日・22日、大阪市のマリンテニスパーク・北村で開催された「第18回 全日本シングルスソフトテニス選手権大会」。NTT西日本の個別認定選手として高川経生、長江光一、村上雄人、大庭彩加、佐々木舞、﨏田(さこだ)光理が出場し、長江が昨年の雪辱を遂げて優勝、佐々木が自己最高の準優勝と活躍しました。

長江光一
“シングルス王国”と呼ばれた過去の勢いを取り戻すべく臨んだ今大会。初日は今年一番の暑さになったかと思うと、2日目は3度も試合が中断されるほどの大雨が降るという、非常に厳しい状況下での大会となりましたが、NTT西日本の選手たちは、大阪の地で獅子奮迅の活躍を見せました。

村上雄人
男子では長江が初日から安定した強さを発揮。2日目もその勢いは衰えず、対戦相手を次々と撃破しました。「危ない場面がなかったと思う」と藤川監督がコメントするほどの強さを見せつけた長江は、昨年決勝戦で涙を飲んだ悔しさを晴らし、見事に優勝。一昨年、大学生時代に手にした優勝を再びつかみ取りました。

高川経生
村上は、初日、昨年優勝した選手を破り、勢いに乗って2日目に臨んだものの、高校生相手に3-4で惜しくも敗退。高川は、初戦で怖いもの知らずで攻めてくる高校生の勢いに押されリードを許すことに。その後、体制を立て直し、3-3まで追いあげるものの最後にミスが出てしまい、惜敗しました。

佐々木舞
一方、女子の部では、個別認定選手3名は順調に2日目に進出。佐々木は、世界選手権大会予選会の際から足を痛めているというコンディションでの出場ながらも、強い気持ちで攻め続けて決勝戦に進出。決勝戦でも最後までラケットを振り続けましたが、惜しくも敗れてしまいました。とはいえ、佐々木自身のシングルスでの結果としては過去最高の準優勝と大躍進。

大庭彩加
大庭は、ナショナルチームに所属する高校生の勢い、自身が日本のトッププレーヤーとして世界選手権代表入りに向けてアピールしなければというプレッシャーもあり、思った通りのプレーができず0-4で敗北し、ベスト16で試合を終了。﨏田も勢いに乗って2日目に臨みましたが、ベスト4を賭けた試合で敗れてベスト8となり、別リーグで勝ちあがっていた佐々木との同士討ち対決はなりませんでした。

﨏田光理
男女アベック優勝はならなかったものの、男子優勝、女子準優勝という見事な結果を残したNTT西日本ソフトテニスクラブ。今後の選手たちの活躍にも要注目です。
選手・監督 コメント
<中本裕二NTT西日本総監督>

今回、佐々木は本当によくやってくれました。痛めた足のコンディションは決してよくなかったのですが、気持ちだけは強く持って試合に臨めたことで、準優勝まで勝ち進むことができたのでしょう。苦しい中、よく頑張ってくれたと思います。
大庭については、初日は何の心配もなく見ていたのですが、2日目、ナショナルチームにも入っている高校生の勢いのあるプレー、そして自分自身が持っている「何としても世界選手権代表入りをしなければならない」というプレッシャーを捌(さば)ききれなかったというところでしょうか。ここ数年で随分メンタル面も強くなってきてはいるのですが、そこをさらに強化していかねばならないということが分かる結果となりました。
一方、﨏田にとっては、2日目に降った大雨が裏目に出てしまいました。ストロークプレーヤーである彼女にとって、試合が中断するほどの大雨は大敵です。本当ならば、これまで叩き込んださまざまな戦術などで、乗り越えてもらいたいところなのですが、終わってしまったものは仕方ありません。今回の経験を活かし、次につなげてもらいたいと思っています。
今大会での選手たちの活躍は、NTT西日本がシングルス王国として再び君臨するのが近いことを内外にアピールするのに十分なものでした。来年度こそは、男女アベック優勝を果たせるよう、全力で臨みますので、今後も応援をよろしくお願いします!
試合結果
ギャラリー
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<藤川幸徳NTT西日本男子監督>
今大会、長江が昨年の雪辱を晴らして、見事に優勝を果たしてくれました。初日から危ない場面もなく、非常に安定した試合運びをしていたと思います。実力通りの試合をしていたというところでしょうか。全体的に見て、長江自身がポイントを決めていくというより、相手のミスを誘うアプローチがしっかりとできていました。長江の試合スタイル通りの試合展開で優勝をつかむことができたのは、非常に良かったですね。世界選手権代表入りに向けても、大きなアピールになったと思います。
一方、村上についてですが、初日に昨年のチャンピオンに勝ち、そのまま良いところまであがってくれるかと思っていたのですが、高校生相手に敗れてしまい、ベスト16に終わってしまいました。試合全般を見てみると、リズムやテンポは良い流れで出せていたのですが、思いきり攻めるべきところで攻め切れていないところが見受けられました。相手の攻めをしのぐ部分とのメリハリがついていない部分がありましたので、今後はプレーのメリハリも意識して、一層のレベルアップを果たしてもらいたいと思います。
高川については、相手が向かってくるのを最初受けきれないところがありました。「ダメでもともとだ」と高校生が気負いすることなく向かってくる勢いをしのぎ切れなかったようです。リードされて初めて吹っ切ることができて、3-3まで持ち込んだものの、そこから自身の2回連続のミスで勝負が決してしまいました。
長江は来年も優勝をすべく研鑽(けんさん)をしていく必要がありますし、村上、高川についても自身の課題と向き合い、来年のシングルス選手権でより上位を目指す努力をしていかねばなりません。もちろん、今年度開催されるさまざまな大会でも結果を残すべく全力を尽くしていきますので、今後とも応援をよろしくお願いします!