西日本電信電話株式会社(大阪府大阪市中央区、社長:森下俊三、以下「NTT西日本」)と、ビジネスオンライン株式会社(東京都中央区、社長:藤井博之、以下「BOL」)は、フレッツサービスご利用者の利便性向上及び安心、安全なビジネス基盤の確立に向けて、NTT西日本の地域IP網を活用したSaaS(*1)方式でのソフトウェア提供方法を実現するための共同技術検証を、平成20年5月16日(金)より開始します。 |
1.本検証の背景 |
| ブロードバンドサービスが急速に進展する中、ネットワーク上からのソフトウェア提供については、ダウンロードして利用する方式の他、必要な時に必要なアプリケーションだけネットワーク経由で利用することができるSaaS方式という提供方法に対するニーズが急速に増えています。またそれに伴い、ソフトウェア事業者各社がSaaS方式を利用したビジネスを安心して展開できるように、そしてまたお客様がSaaS方式でのソフトウェアを安心してご利用いただけるように、SaaS環境を整備することが急務となっております。
このような状況において、セキュアな地域IP網を有するNTT西日本及び、SaaS方式会計ソフト「ネット de 会計」(*2)を有するBOLは、両社の強みを活かし、より安全かつ利便性の高いSaaS型ビジネス環境の構築に向け、共同技術検証を実施することといたしました。 |
2.本検証の概要 |
| (1)検証の目的 |
| | 両社は、本検証を通じて、ソフトウェア事業者が提供するソフトウェアやサービスが、SaaS環境においてどのような技術的課題や解決策を有するか、またビジネスとしての実現性について検証するとともに、多くのご利用者の方々に実際にSaaSをご利用していただき、業務の効率化の測定や業務の負荷、課題の発掘、そして価格感の把握を実施できるよう取り組んでまいります。 |
| (2)検証内容等 |
| | NTT西日本は、セキュアな地域IP内で展開しているフレッツユーザ向けポータルサイト「フレッツ・スクウェア」上で、ソフトウェア提供用に開設した「ソフト for フレッツβ版」において、SaaS方式でのソフトウェア提供を実施する上での課題抽出と実現性等の検証を行います。また、BOLは、これまでのインターネットを経由したSaaS方式だけではなく、NTT西日本の閉域網である地域IP網を利用した場合の利用状況等の検証を行います。
具体的な検証方法は、地域IP網上に設置した「ソフト for フレッツβ版」を、VPN(*3)を経由してBOLの「ネット de 会計」運用サーバに接続し、ネットワーク上のトラヒックを測定する他、接続状況や稼動状況を精査します。(イメージ図参照) |
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【検証内容】 |
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NTT西日本 |
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地域IP網におけるトラヒックの状況把握とセキュリティに関する検証 |
B O L |
: |
サーバの稼動状況及びお客様の利用感に関する検証 |
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【検証期間】 |
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平成20年5月16日〜平成20年6月30日(予定) |
【検証ソフト】 |
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ネット de 会計 |
【掲載サイト】 |
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ソフト for フレッツβ版(フレッツ・スクウェア内)
(フレッツ・スクウェアへのアクセスガイドURL http://www.flets-square.info/) |
【検証ユーザ】 |
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「ネット de 会計」のご契約者で、フレッツ光等のフレッツ回線ご利用中のお客様
(「ネット de 会計」をご契約でない場合でも、フレッツ光等のフレッツ回線ご契約者であれば、無料体験版をご利用いただけます) |
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3.今後の予定 |
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NTT西日本およびBOLは、この検証結果によってSaaS方式でのサービス実現性が確認された段階で、セキュアでリーズナブルな新サービスとして、NTT西日本エリアの商工会議所や税理士を通じてお客様に提供することを検討してまいります。
なお、今回の技術検証は、NTT西日本の閉域網である地域IP網を活用したSaaS方式の最初の検証であり、今後は、NTTグループが推進するSaaS over NGN構想におけるSaaS活用の参考データとなることも想定しています。
*1SaaS(Software as a Service) |
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ソフトウェアをインターネット等のネットワーク経由で提供するサービス。 |
*2ネット de 会計 |
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簡単・リアルタイム・スピーディに帳簿入力や集計を行なうことができる中小企業向けの経理システム。シリーズ全体で約9万ユーザを抱え、「平成19年度情報化月間促進貢献企業等表彰」の情報化促進部門において「経済産業大臣賞」を受賞。 |
*3VPN(Virtual Private Network) |
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公衆回線をあたかも専用回線であるかのように利用できるサービス。 |
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