西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)では、豪雨、台風及び震災といった災害発生時に、地域社会の一員として、より「安心」でより「安全」な社会づくりに役立つことを目的に、平成19年9月1日の防災の日から順次、NTT西日本エリアの全33支店に新たに「お客様支援機能」を展開いたします。これにより、従来の災害復旧活動を更に進化させ、災害等で被災されたお客様の「生活復旧支援」や「ビジネス復旧支援」に役立ちたいと考えております。
また、災害復旧の取組みを強化・充実するに当たり、各自治体様や陸上自衛隊の各方面隊様との連携も強化し、より「安心」でより「安全」な社会づくりに積極的に取り組んでまいります。 |
1.背景 |
 | 西日本エリアでは、地域的な特性により、梅雨時期における豪雨をはじめ、勢力が強い台風、東海沖地震の危惧など自然災害にさらされる危険性が高く、また実際の被害は甚大であることから、各地域における「安心」「安全」への関心が非常に高まっています。
これまでNTT西日本では、自然災害等による大規模災害発生時においては、NTT西日本グループ一体となりライフラインである通信サービスの維持確保・早期復旧に努めてまいりました。しかしながら、通信サービスを復旧し維持確保した後でも、被災者の皆さまの生活やビジネスの復旧にいたるまでは時間がかかる場合もあることが現実的な問題として存在します。
こうした状況を踏まえ、今後は災害時の通信サービスの確保に加え、過去の災害対策及び復旧に関するノウハウを最大限に活かすことで、地域社会の一員として地域のお客様の「安心・安全」に貢献できるよう、お客様の「生活復旧」「ビジネス復旧」への支援機能の強化を図っていきます。 |
2.お客様支援の概要等 |
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「お客様支援機能」は、「生活復旧支援機能」および「ビジネス復旧支援機能」を有し、通常時は自治体様との連携や災害に強いお客様設備の提案等の『災害時に備えての準備』を行い、災害発生時においては、災害対策本部と一体的に機能し、通信サービスの復旧と並行してお客様支援活動を展開します。(推進イメージ・・・別紙1参照)
なお、組織・名称については支店単位での設定(例:お客様支援室 等)とします。 |
 | (1)開始時期 |
|  | 平成19年9月1日(土)より、各支店において準備が整い次第、順次開始してまいります。 |
 | (2)主な取組み |
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これまで行ってきた主な支援内容(別紙2参照)
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津波発生時の屋上提供(緊急避難場所) |
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土砂災害・洪水発生時のフロア提供(緊急避難場所) |
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自治体様災害対策本部の設置場所提供 |
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今後強化していく支援内容 |
【生活復旧支援】 |
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自治体様との連携強化による災害時等での緊急避難用としてのNTT西日本ビルの屋上及びフロア提供拡大 |
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自治体様災害対策本部の設置場所、復旧機材・支援物資等の一時保管場所、炊き出し用スペースとしてNTT西日本の敷地等提供拡大 |
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災害時の備蓄品(簡易な医療品、飲料水、非常食等)の提供 等 |
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【ビジネス復旧支援】 |
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被災された事業所ユーザへの電話機等の貸し出し |
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被災した販売代理店等の支援 |
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BCP※に向けた災害に強いお客様設備に関する相談への対応 等
※BCP: |
Business Continuity Plan(事業継続計画)
災害や事故などの予期せぬ出来事の発生により、限られた経営資源で最低限の事業活動を継続、ないし目標復旧時間以内に再開できるようにするために事前に策定される行動計画
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【その他】 |
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インターネットを活用した携帯電話等への情報提供(災害情報等) 等 |
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3.その他 |
 | NTT西日本では、災害時における被災地の復旧に関連し、各地方自治体の危機管理担当様との連携を更に強化するとともに、西日本エリア全域をカバーする陸上自衛隊各方面隊様(中部方面隊、西部方面隊、東部方面隊)との間で締結した協定に基づき、復旧活動に重要な被災状況の情報共有、早期通信確保、復旧資材や復旧要員の搬送について連携強化を図り、早期復旧に取り組んでまいります。 |