2006年5月16日
(報道発表資料)
4K PURE CINEMA  Sony Pictures Entertainment Inc.
株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
Warner Bros. Entertainment Inc.
ワーナー エンターテイメント ジャパン株式会社
株式会社ワーナー・マイカル
日本電信電話株式会社
東日本電信電話株式会社
西日本電信電話株式会社
東宝株式会社


世界初のネットワーク配信デジタルシネマ共同トライアル
「4K Pure Cinema」を拡大実施

〜「ダ・ヴィンチ・コード」、「ポセイドン」の
ネットワーク配信・興行決定〜


 Warner Bros. Entertainment Inc.(以下WBEI)、ワーナー エンターテイメント ジャパン株式会社(以下WEJ)、日本電信電話株式会社(以下NTT)、西日本電信電話株式会社(以下NTT西日本)、東宝株式会社(以下東宝)の5社は、世界初のネットワーク配信デジタルシネマ共同トライアル「4K Pure Cinema」を2005年10月22日(土)から実施しておりますが、この度新たに、米国ハリウッドメジャーのSony Pictures Entertainment Inc.(以下SPE)、株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(以下SPEJ)、株式会社ワーナー・マイカル(以下ワーナー・マイカル)、東日本電信電話株式会社(以下NTT東日本)の4社が本トライアルに参加することが決定しました。
 本決定に伴い、「ワーナー・マイカル・シネマズ 板橋(東京都板橋区徳丸)」を新たなトライアルフィールドに設定し、5月から順次、「ダ・ヴィンチ・コード」、「ポセイドン」等の最新映画をDCI仕様デジタルシネマにてネットワーク配信・興行いたします。
 ハリウッドメジャースタジオ2社と国内大手映画会社およびNTTグループが本トライアルを共同展開することで、作品数、劇場数が充実し、次世代の映画上映方式であるデジタルシネマの普及に向けて大きく前進します。


1.トライアル拡大内容
(1)新たなトライアルフィールド
 これまでのトライアルでは、デジタルシネマを公開上映する劇場として、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京都港区)、TOHOシネマズ高槻(大阪府高槻市)を、またデジタルシネマの配信センタとしては、WBEI Global Digital Media Xchange (米国カリフォルニア州ロサンゼルス)、NTT西日本大阪データセンタ、NTT横須賀研究開発センタを主要なトライアルフィールドに設定していましたが、この度以下の劇場と配信センタを新たなトライアルフィールドとして追加し、最新作品をマスター映像と完全同一の最高品質でネットワーク配信して劇場公開いたします。

◆劇場
ワーナー・マイカル・シネマズ 板橋(東京都板橋区徳丸)

◆配信センタ
  NTT東日本 東京データセンタ

◆上映作品
 
<1> 「ダ・ヴィンチ・コード」 (2006年5月20日(土)より世界同時公開)
上映時間 2時間30分
  監督 ロン・ハワード
ダン・ブラウンの作品に基づく
  出演 トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、ジャン・レノ ほか
  上映劇場 ワーナー・マイカル・シネマズ 板橋、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズ高槻(予定)

<2> 「ポセイドン」 (2006年6月3日(土)より全国一斉公開)
上映時間 1時間38分
  監督 ウォルフガング・ペーターゼン
ポール・ギャリコの原作に基づく
  出演 ジョシュ・ルーカス、カート・ラッセル ほか
  上映劇場 ワーナー・マイカル・シネマズ 板橋、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズ高槻(予定)

(2)新たなトライアル参加社の主な役割
 本トライアルでは、米国の送出センタと日本国内の配給センタおよび劇場への光ファイバーネットワークや、暗号化、鍵管理システム、不正操作防止システム、セキュリティ管理を含むDCI仕様デジタルシネマの配信・上映設備を構築し検証を行っています。この度、新たに参加する企業の主な役割は以下の通りです。

<SPEおよびSPEJ>
「ダ・ヴィンチ・コード」をはじめとするDCI仕様準拠の高品質デジタルシネマコンテンツの提供
<ワーナー・マイカル>  
 
上映劇場の提供
劇場興行の運営
デジタルシネマ上映システムの運用管理
<NTT東日本>  
 
東日本エリアにおける高速光ファイバー網の構築および提供
配信センタ(東京データセンタ)の構築および運用管理
デジタルシネマ用劇場機器制御装置のNTT西日本との共同開発・提供


2.今後の取り組みについて
 映画業界は、21世紀を迎えて映画とデジタルテクノロジとの融合による大きな転換点に直面しており、これまでのアナログフィルムからデジタルシネマへの移行が模索されています。しかし、100年を超えて映画業界を支えてきたアナログフィルムの配給モデルに代わるデジタルシネマの実用的な配給モデルは未だ確立されていません。このような中、我々は、本トライアルでの配信映画作品数や参加社の拡大等について積極的に展開するとともに、総務省のデジタルシネマプロジェクトとも連携していくことで、DCI仕様のデジタルシネマの普及を推進し、デジタルシネマ配給モデルの早期実現に向けて取り組んでまいります。


※ DCI仕様について
 2002年3月に大手7大メジャースタジオがデジタルシネマの映写及び配給に関する技術仕様を制定することを目的として、「DCI(Digital Cinema Initiatives)」を設立、2005年7月に最終仕様が決定し、現在国際標準化の手続きが進められています。なお、本トライアルにおいて、システムの都合上、一部でDCI仕様に完全準拠しない場合があります。


<参考 : 共同トライアル参加社>
  Sony Pictures Entertainment Inc. (米国カリフォルニア州、代表取締役社長、CEO:マイケル・リントン)
株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (東京都中央区、代表取締役社長:宗方 謙)
Warner Bros. Entertainment Inc. (米国カリフォルニア州、代表取締役社長、CEO:バリー・マイヤー)
ワーナー エンターテイメント ジャパン株式会社 (東京都港区、代表取締役会長:ウィリアム・アイアトン)
株式会社ワーナー・マイカル (東京都千代田区、代表取締役社長:ミラード・L.・オゥクス)
日本電信電話株式会社 (東京都千代田区、代表取締役社長:和田紀夫)
東日本電信電話株式会社 (東京都新宿区、代表取締役社長:高部豊彦
西日本電信電話株式会社 (大阪市中央区、代表取締役社長:森下俊三)
東宝株式会社 (東京都千代田区、代表取締役社長:高井英幸)



【別紙1】共同トライアルの概要、ならびに背景と目的
【別紙2】実験システムの構成
【別紙3】デジタルシネマの工程と各社の分担
【別紙4】デジタルシネマ劇場内システムの写真
【別紙5】「ダ・ヴィンチ・コード」について
【別紙6】「ポセイドン」について


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