News Release

平成17年9月27日


「屋内無線ソリューション」の提供開始について



 NTT西日本では、「N.prosol(エヌプロソル)」※1の新しいラインアップとして、「屋内無線ソリューション」(以下、本ソリューション)を平成17年9月30日(金)から提供開始します。
 本ソリューションは、主に大規模オフィス、大学、ホテル、小中学校などのお客様を対象に、「会議室・客室・通路さらには複数フロアにまたがるなど複雑かつ大規模な屋内居室において無線LAN環境をくまなく効率的に構築したい」「無線LANのセキュリティ上の課題を解決して導入を図りたい」などのご要望にお応えするもので、無線エリアのシミュレーションから現地調査までの設計、無線機器の提供、工事、保守までをあらかじめパッケージ化しているため、無線LAN環境をスピーディーかつ低コストで構築することが可能です。


1.背景
 昨今、業務用として手軽に持ち運びができるノートパソコンがオフィスに大量に導入されてきたこと、また、業務の高度化・効率化を目指し、オフィスのユビキタス化を計画する企業等が多くなったことから、配線不要で場所を選ばず社内システムにアクセスできる無線LANの需要は増加していますが、導入したものの建物の構造上の問題によりアクセスポイントから電波が届かないエリアが多発する問題、あるいは盗聴・不正アクセスなどセキュリティ上のリスクを鑑み導入を控える企業が多いのも現状です。
 NTT西日本では、これらの問題を解決するため、電気通信事業者として長年培ってきた無線ネットワーク構築のノウハウや技術を活かし、このたび新たな無線ソリューションを提供することとしました。

2.メニューの概要
 本ソリューションは、建物の構造上、無線LANの導入が難しい屋内のLAN環境を安全に無線化したいというお客様のご要望にお応えするもので、導入前の無線エリアのシミュレーションによる最適なアクセスポイント設計や、サイトサーベイ(現地調査)による無線エリアの品質予測※2を始め、導入時の盗聴・不正アクセス・改竄などへの高度なセキュリティ対策はもちろんのこと、導入後の無線LANシステムの運用・保守までを提供するソリューションです。今回、お客様の規模や用途に合わせて以下の2つのメニューを提供します。
以下の2つのメニューは一つの無線LAN環境で共用して利用することができます。 (別紙参照)

<LCX※3無線LANメニューについて>
○主な用途 主にホテル・小中学校などの小中規模向け(小規模フロアなどに閉じているエリアを対象)
○特徴 従来のアンテナに加えLCXをアンテナとして活用し、間仕切りが多いなど構造が複雑な屋内の会議室・複数居室・通路などでも漏れなく無線エリアとすることが可能です。
○概算費用 70万円※4(税込み) 〜
無線LANコントローラ×1台、アクセスポイント×1台、LCX 50mの場合で、標準接続端末台数は、15台(標準スループットの場合)です。

<無線LANスイッチメニューについて>
○主な用途 主に大規模オフィス・大学などの大規模向け(複数の大規模フロアや拠点間を跨るエリアを対象)
○特徴 電波干渉の自動検出により、無線チャネルや送信電力などを自動設定することができるので、運用管理業務を大幅に軽減することができます。またトラヒック分散ができる自動ロードバランス機能により、無線LANシステムの安定的な運用を可能とします。
○概算費用 500万円※4(税込み) 〜
無線LANコントローラ×1台、アクセスポイント×10台の場合で、標準接続端末台数は、150台(標準スループットの場合)です。

3.提供開始日
 平成17年9月30日(金)



 ※1 お客様個々の利用用途や利用形態に応じて最適なネットワークを提供するNTT西日本のトータルソリューションブランドで、ネットワークサービス、通信機器、さらには、設計・工事・保守までをあらかじめパッケージ化しイージーオーダー型で提供します。
 ※2 電波強度を測定することによりシステム構築後の無線回線品質(伝送速度)を推定するものです。
 ※3 同軸ケーブルの外部導体にスリットを設けて電磁波を放射させるケーブルで、従来は新幹線トンネル内の携帯電話や地下街の防災無線等に利用されてきたものです。
 ※4 現地調査など別途設計が必要となる事があります。無線機器以外のLAN構成物品およびクライアントPC等の価格は含みません。設置工事費は別途必要となります。



【別紙】「屋内無線ソリューション」の利用イメージ


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