NTT西日本では、自治体や企業向けに、山間部や離島(島しょ部)、または都市部において有線での接続が困難な見通せる範囲※1の近距離の拠点間を、無線を利用して、高速大容量かつ高品質なイントラネット環境を実現する「拠点間無線ソリューション」を平成17年4月1日(金)から提供開始します。
本ソリューションは、無線区間のルート設計や伝送品質のシミュレーションから、無線機器の提供、工事、保守までをあらかじめパッケージ化しているため、拠点間のイントラネット環境をスピーディーかつ低コストで構築したいというお客様ニーズにお応えします。
なお、本ソリューションは、最適ネットワークのトータルソリューションブランド「N.prosol(エヌプロソル)」の新しいラインアップとして提供します。 |
1.背景 |
 | 現在、自治体や企業において近距離の拠点間を結ぶイントラネット環境を構築するには、通常光ファイバーやADSLなどの有線ネットワークを伝送路に利用することが一般的ですが、山間部や離島(島しょ部)、都市部の拠点間を鉄道や河川が横断する場合など有線ネットワークの敷設が困難な場所においては、無線ネットワークの活用が期待されています。
NTT西日本では、このような地域でのデジタルデバイドの解消や非常災害時における通信手段の確保、都市部でのビル間通信や光ファイバーのバックアップなどさまざまなニーズにお応えするため、電気通信事業者として長年培ってきた無線ネットワーク構築のノウハウや技術を活かし、このたび新たなソリューションを提供することとしました。 |
2.概要 |
 | 本ソリューションは、無線伝搬の高度な専門知識を有する技術者が、無線区間のルート設計、伝送品質のシミュレーションをはじめ、無線機器の選定から工事・保守までを円滑に実施し、スピーディーかつ低コストに、最適な無線イントラネット環境を構築します。無線の伝送距離や速度などの違いから3つのタイプを用意し、お客様のニーズに柔軟に対応します。 |
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※1 |
拠点同士のアンテナが相互に見渡せる距離で、電波伝搬上問題なく無線通信が可能な範囲を指します。区間距離は長/中/短距離タイプの各々で異なります。 |
※2 |
無線通信において、建物や海面などに電波が反射することに伴って、電波の受信レベルが変動することです。 |
※3 |
無線設備を設置して運用を行う際に総務大臣の免許を受ける必要があり(電波法第4条)、その認可を受ける免許のことを指します。(受信設備のみは含みません。)しかし、電波法第4条では、ただし書で「免許を要しない無線局」を例外的に認めており、長距離及び短距離タイプが該当します。 |
※4 |
伝送距離は、導入環境、アンテナ種別などにより異なります。 |
※5 |
伝送速度は、通信距離、導入環境、アンテナ種別などにより異なります。 |
※6 |
概算費用は、無線区間のルート設計と伝送品質のシミュレーション、無線機器の合算であり、設置工事費(アンテナ取付架台の費用を含む)およびLAN構成物品など無線機器以外の価格、保守費は含んでおりません。また、現地調査など別途設計費が必要となることがあります。 |
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3.提供開始日 |
 | 平成17年4月1日(金) |