「VPNext(ブイピーネクスト)」は、インターネットを利用した柔軟で経済的な企業ネットワーク環境を簡易に構築できるVPNパッケージです。
1. 背景 |
 | 近年、企業ネットワークにおいては、これまでの専用線を中心としたオーダーメイドのネットワークから、より柔軟性の高いVPN※1を利用する動きが活発化しています。これまでNTT西日本では、既にフレッツ網を利用したVPNサービスとして「フレッツ・オフィス」、「フレッツ・グループ」を主に企業や自治体向けに提供してまいりましたが、さらに「インターネットを利用したエリアフリーの柔軟なネットワークを実現したい」という、お客さまの幅広いニーズに対応した新しいVPNパッケージの開発に取り組んでまいりました。
「VPNext」は、インターネットVPN※2の利点を活かし、Bフレッツなどを利用してブロードバンド環境を経済的に提供するのみならず、自宅や外出先からの高速リモートアクセスを可能にするなどユビキタスなビジネス環境を実現します。 |
2.「VPNext」の概要 |
 | 「VPNext」は、「N.prosol」のVPNソリューションの一つで、Bフレッツなどのブロードバンド回線やVPN機器の提供から、工事、保守、運用までをオールインワンでパッケージ化し、お客さまのビジネスシーンにあわせてスピーディーに提供します。
なお、「VPNext」は、お客さまの本社と支店など各拠点を接続する「オフィスタイプ」と、自宅や外出先のパソコンやPDAから会社へアクセスする「ポータブルタイプ」の2つのタイプをご用意しています。
(1)VPNextオフィスタイプ
|
|  | Bフレッツなどのブロードバンド回線と暗号化セキュリティ技術「IPSec」※3を利用してお客さま拠点間をあたかも専用線のように接続し、低コストかつ高速なネットワーク環境を実現します。また、センター側のVPN機器はファイアウォール機能を備えているので、セキュリティ面も安心して運用することができます。 |
 |
(2)VPNextポータブルタイプ |
|  | 認証情報と接続ソフトを格納したフラッシュメモリを搭載するPSデバイス※4をパソコンやPDAに差し込むだけで、外出先等から会社のイントラネットに安全に接続することができます。
このPSデバイスは、利用端末にあわせてUSBキータイプ(PSキー(図1左参照))とコンパクトフラッシュカードタイプ(PSカード(図1右参照))から選択でき、利用場所を問わず、フレキシブルな利用形態に対応します。また、接続に必要な認証情報や個人情報等はPSデバイスに格納、保護されているため、万全なセキュリティを実現します。 |
 |
図1:
|
3.「VPNext」の特徴 |
 | (1)高速かつ経済的なVPNサービスをパッケージで提供 |
|  | Bフレッツなどのブロードバンド回線と専用のVPN機器を組み合わせ、パッケージで提供することにより、高速かつ経済的なVPNサービスをスピーディーに導入することができます。 |
 | (2)いつでも簡単ユビキタスアクセス |
|  | 持ち運びが容易なPSデバイスをパソコンやPDAに差し込むだけで、外出時や自宅など、いつでもどこでもインターネットを経由して高速かつ安全に会社のイントラネットにアクセスすることができます。 |
 | (3)万全の運用保守体制 |
|  | 遠隔でネットワークや機器の異常を専門の技術者が監視するとともに、端末や拠点の変更管理など煩わしい運用業務をアウトソーシングでき、障害時の問題判別から復旧まで総合的な運用、監視を行うことでネットワークにかかるトータルコストを削減します。 |
 | (4)高いセキュリティーレベルを確保 |
|  | IP−Secによる暗号化とPSデバイスによる物理的な認証により、なりすましや機器の盗難による不正アクセスを防ぐことができます。
さらに、リスクマネジメントソリューション<D.prosol>の「ファイアウォール監視サービス」や「データセンタソリューション」を組み合わせることで、より強固なセキュリティを実現します。 |
4.販売開始日 |
 | 平成15年5月1日(木)
※1 |
VPN(バーチャルプライベートネットワーク):
公衆網や共有網を利用して、専用線のように相互拠点を接続し、私設網を広域化するネットワーク技術です。これによりコストを抑えながらハイセキュリティなネットワークを実現することができます。 |
※2 |
インターネットVPN:
共有ネットワークとしてインターネットを利用したVPNを特に「インターネットVPN」と呼ぶこともあります。利用者はネットワークを意識することなく、セキュリティの行き届いたプライベートネットワークを利用することができます。 |
※3 |
IP−Sec(アイピーセック):
インターネット上で、IPパケットの暗号化と鍵交換による認証により通信のセキュリティを確保しVPNを実現するセキュリティ技術の1つです。 |
※4 |
PS(PortableSecurity)デバイス(ピーエスデバイス):
持ち運びが容易なUSBキーやコンパクトフラッシュメモリにVPN認証情報とIP−SecによるVPNソフトを格納したメモリを搭載し、パソコンやPDAに差し込むだけでセキュリティを確保したVPNアクセスを実現できます。 |
|
|