PPPoEマルチセッション環境でサーバを公開するには
通常のPPPoEマルチセッションの設定以外に、「詳細設定」−「静的IPマスカレード設定」と「基本設定」−「接続先設定(IPv4 PPPoE)」−[接続ルール設定]を設定することで、サーバを公開できます。 下記にその方法について説明します。

■ 1箇所の接続先に対してサーバを公開する場合
下記の設定を行うことによって、サーバを公開できます。
・「詳細設定」−「静的IPマスカレード設定」
・「基本設定」−「接続先設定(IPv4 PPPoE)」−[接続ルール設定]

【設定例:LAN側のWebサーバを[セッション2]に公開する場合】

・「詳細設定」−「静的IPマスカレード設定」
接続インタフェース名 セッション2
変換対象プロトコル TCP
変換対象ポート 80(もしくはwww)
宛先IPアドレス 192.168.1.2(LAN側サーバのIPアドレス)
宛先ポート 80(もしくはwww)
 
・「基本設定」−「接続先設定(IPv4 PPPoE)」セッション2[接続ルール設定]
送信元IPアドレス 192.168.1.2(LAN側のWebサーバのIPアドレス)
 
上記のような設定を行った場合には、[セッション2](WAN側)と本商品内のWebサーバ(LAN側、IPアドレスは'192.168.1.2')は、 直接通信できます。
ただし、このWebサーバ(LAN側、IPアドレスは'192.168.1.2')からは、[セッション2]宛ての通信しかできません。

■ 2箇所以上の接続先に対してサーバを公開する場合
下記の設定を行うことによって、サーバを公開できます。
・「詳細設定」-「静的IPマスカレード設定」
・「基本設定」-「接続先設定(IPv4 PPPoE)」[接続ルール設定]

【設定例:LAN側のWebサーバを[メインセッション]と[セッション2]に公開する場合】

あらかじめ、「基本設定」-「接続先設定(IPv4 PPPoE)」で[メインセッション]と[セッション2]が設定されていることを確認してください。
・「基本設定」−「接続先設定(IPv4 PPPoE)」−[接続先の選択設定]
接続可 メインセッション、セッション2
・「詳細設定」−「静的IPマスカレード設定」
接続インタフェース名 メインセッション セッション2
変換対象プロトコル TCP TCP
変換対象ポート 80(もしくはwww) 80(もしくはwww)
宛先IPアドレス 192.168.1.2
(LAN側のWebサーバのIPアドレス)
192.168.1.2
(LAN側のWebサーバのIPアドレス)
宛先ポート 80(もしくはwww) 80(もしくはwww)
・「基本設定」−「接続先設定(IPv4 PPPoE)」セッション2[接続ルール設定]
宛先IPアドレス/マスク長 200.200.22.0/24
上記のような設定を行った場合には、『200.200.22.0/24』のネットワークに属する端末からは、本商品内のWeb サーバ(LAN側、IPアドレスは『192.168.1.2』と直接通信することが可能です。
しかし、『200.200.22.0/24』のネットワーク以外のネットワークに属する端末とは直接通信できません。
 
<お知らせ>−制限事項−
  • LAN側からの送信時に「基本設定」−「接続先設定(IPv4 PPPoE)」[接続ルール設定]でエントリされているものと一致しない場合は、メインセッション以外とは通信できません。また、「基本設定」−「接続先設定(IPv4 PPPoE)」[接続ルール設定]でエントリを指定していない場合は、メインセッションと通信します。
 

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