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ザーへのPRを積極的に行っている。 実際にご飯を口にした来場者は驚くの だとか。「おいしい!」「高いけど、その 価値はある!」と。  GRAND Xは、「タイガー魔法瓶 だからおいしい」というブランディン グに、大きく寄与する商品群となって いる。  GRAND Xは、ひとつの大きな 命題を掲げている。それは「極力モデ ルチェンジをしない」ということだ。 普通の家電や調理家電などでいえば、 モデルチェンジスパンは1年。長くて も2年や3年だ。GRAND Xはそ こに大きな一石を投じている。金丸氏 はこう語る。「日本だけなんですよ ね、1年や2年でモデルチェンジをす るのは。でも、ユーザーからすると、 良いことは何もないんです。頻繁なモ デルチェンジは、商品の陳腐化を加速 させますからね。せっかく買ってくれ たものを陳腐化させないためにも、こ の方針は貫いていくつもりです。陳腐 化させないことで、商品を長く、深く 愛してくれると思うんです」  製品の開発販売における努力はもち ろん、ユーザーからの声を取得するこ とへの努力も惜しまない。同社では、1 年単位で「タイガー応援隊」と名付けた モニター組織を募り、ユーザーからの 声をダイレクトに製品開発などに生か す取り組みを進めている。現在、2期生 がGRAND Xをはじめとした商品 コストの概念は極力排除。タイガー 魔法瓶が持てる技術を全て投入し、 出来上がった料理に感動のおいし さ.を付加する、究極の調理家電が誕 生した。  同社では、GRAND Xの炊飯器を 使ったイベントを日本各地で開催し、 炊き込みご飯の試食などによるユー  そんな考えで生まれた商品のひと つが、蒸気レス電気ポットだ。この商 品が生まれたのは、当時、商品企画を 行っていた金丸氏の何気ない日常が きっかけだった。  「きっかけは妻の『電気ポットから蒸 気が出て棚が曇るのがいやだから、何 とかならないか』という言葉でした。確 かに蒸気が出なければ、どこにでも置 ける。そこに『蒸気レス』にすることの 本質があると考えました」(金丸氏)  結果、蒸気レス電気ポットは大人気 となり、安全性にも配慮したものとし て、キッズデザイン賞も受賞する。「本 質をきわめた独創性」が新しい価値を 生み出した好例であり、合言葉である 「新奇性を出そう!」を体現し、驚きの 感動を生み出した好例でもある。  そんなタイガー魔法瓶は、2023 年に100周年を迎える。食に携わる 企業として同社が考えるのは、健康増 進のための取り組みだ。  「自分たちがメーカーであるという 概念を捨て、ユーザーと農家をはじめ とした生産者をつなぐ仲介役となる炊 飯器などを提供する役割を担うという 考えが、今後のニーズにフィットして いくのではないかと考えています。私 たちが提供したいのは、家電というモ ノ.ではなく、それによってユーザーが 得る体験や価値、つまりコト.です。そ のためには、GRAND Xをはじめと した調理家電のリースというのもひと つの手段かもしれません」(金丸氏)  驚き.を感動.に変え、おいしさと いう価値を付加するGRAND X。 タイガー魔法瓶が今とは違う新たな 価値.を提供するための、大きな一歩 であるといえるだろう。 のモニターを行い、2ヶ月に1度、集 まって熱いディスカッションを繰り広 げているのだという。そこで出てきた 声は、次のユーザーに感動を与えるた めの貴重な情報となっていく。  新たな企業理念のMission には「新たな常識をつくり続ける」と いう言葉が盛り込まれているが、タイ ガー魔法瓶の社内では創業から現在 まで、「新奇性を出そう!」という合 言葉が飛び交っているのだという。そ の言葉には、新しいのはもちろん、良 い意味で奇をてらったものを、人を驚 かせるものを創り続けていこうとい う思いが込められている。 陳腐化させないために モデルチェンジは極力しない 「新奇性を出そう!」を 合言葉に驚き.の感動.を生む  当社では、内定者の卒業時に、卒業を祝いつつ、入 社後の頑張りを期待する旨を電報で送るという施策 を行っています。  社員たちに話を聞くと、「人生で初めてもらった電 報がタイガー魔法瓶からだった」「期待に応えたいと 思った」といった声や、「誕生日おめでとうと入社おめ でとうが一緒に書かれていてビックリした」なんてい う声もありました。これは、電報には「重み」や「特別 感」があり、「驚き」を与えられるツールであるというこ とを示していると思うのです。  そんな電報ですから、「驚きによる感動」を与えるた めの商品づくりを大事にしている私たちの施策とは、 相性がいいかもしれませんね。 私たちなら “電報”を こう使う! 相手を驚かせ、感動させる電報は 自社の施策と相性が良いはず 「驚きを与えられる電報 は、コミュニケーション ツールとしてのインパクト がすごい」と語る金丸氏 言葉に添える 電報台紙 全国各地でGRAND Xの炊飯器を使った 試食イベントを実施し、多くの人々に「おいし い体験」を提供している。 イルムス フォトフレーム・DENPO 電報台紙料金2,500円(税抜) +電報(メッセージ)料 ● 商品コード/横:476、縦:477 ● サイズ/フォトフレーム:      縦13.5cm×横17.5cm×      奥行き(スタンド使用時)5.8cm 【設 立】 1923年2月 【代表者】 代表取締役社長 菊池 嘉聡 【本 社】 大阪府門真市速見町3番1号 タイガー魔法瓶プロフィール 「驚くほどのおいしさ」や 「陳腐化せず長く使える信頼性」といった “モノ”ではない“コト”をユーザーに提供 「G R A N D X 」が提供するのは “ モノ”ではなく“コト” コスト概念を 極力排除し、 価格では測れない 付加価値を提供 「タイガー魔法瓶の製品なら、おいしいものが作れる!」 「タイガー魔法瓶の製品だから、信頼して長く使える!」 というイメージを醸成したい 極力モデルチェンジ しないことで、 製品の陳腐化を防ぎ、 長く・深く愛される製品に 7  vol.20  vol.20 6