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ニーズの 把握 ブランド力 話題づくり  1916年にドイツ・バイエルンで生 まれたBMW。その名称は、「バイエ リッシェ モトーレン ヴェルケ」(バイエル ン発動機製作所)が由来となっている。 もともと、飛行機のエンジンメーカーと して誕生したこともあり、エンジンへの こだわりは並々ならぬものを持ってい るBMW。その例が、よりスポーティー な走りには欠かせないFR(後輪駆 動)であること、車の前後の重量バラン スで最も安定している形とされる 「5 0: 50」 に こ だ わ る と い っ た 点 な ど だ 。  B M W の日本法人として、 1981年に誕生したビー・エム・ダブ リュー株式会社(以下、ビー・エム・ダブ リュー)広報室 星川聡氏はこう語る。  「私たちのこだわりは、まず『ドラ イバーの意思のままに走る・曲がる・ 止まる.という基本挙動を行うこと ができるように』という思いにありま す。それを体現したものとして、FR や5 0: 50で あ る 点 、 FRで あ る こ と が 見ただけでわかるプロポーション、路 面からのフィードバックを感じること るなど、話題づくりには余念がない。な かでも、「MINI Japan」のペー ジは、「企業Facebookページ年間 ランキング2013」で、平均いいね! 数が約5400(総いいね!数約93 万)で12位、平均シェア数が約102 (総シェア数約1万7000)で18位 を獲得。コミュニティー性の強い運営を 意識した施策により、企業のアンバサ ダーとなりうる、シェアをしてくれる ファンが多いことが強みとなっている。  加えて、「BMWドライビング・エク スペリエンス」と呼ばれるドライビング スクールの開校なども、顧客との大切 な接点のひとつ。同スクールは、自動 車メーカーとして「大事な顧客の安 全のために、運転技術の向上に寄与 したい」という強い思いから生まれた 施策だが、顧客からの人気も高い。  「私たちが重視しているのは、お客 様の側に寄り添ってニーズを知ったう えで、そこにBMWならではのスペ シャリティーをいかに付加させるか。 お客様のニーズが変われば、企業も変 わらねばならない。その姿勢で施策に 取り組むからこそ、結果につながって いるのだと考えています」(星川氏)  こんな話がある。前述のBMWドラ イビング・エクスペリエンスに参加した ができるハンドルフィーリングなどが あるのです」  ビー・エム・ダブリューの2013年 の販売台数は、対昨年度比で1 0%の 伸びとなり、過去最高の販売台数 を記録している(MINI〈四輪〉含 む)。なぜ、この時期にBMWの車が 売れるのかというと、多くの顧客の 心に響いている.からだ。それにはい くつかの理由がある。  そのひとつが、数多くのボディーバリ エーションに、エンジンバリエーションを加 えて60車種以上にものぼる全方位. 型のラインアップだ。ライフスタイルや 価値観など、顧客の置かれた状況に よって多様化するニーズに応えるとい う姿勢を具現化したものであり、多 くのファンを離さない理由だといえる。  そして、もうひとつが、顧客接点を 多く持っているという点だ。特に、 Facebookを活用し、発売前の電 気自動車や映画で使用されたコンセプ トモデルの展示といった情報を発信す ドライバーの意思のままに. 動くことを体現するBMW 人々からは、「次は免許を取り立ての 自分の子どもと参加したい」「BMW の持つ性能を改めて感じることがで き、ますますBMWが気に入った」 といった声が上がっているのだという。 顧客のことを第一に考えたビー・エム・ ダブリューの施策は、自社ブランド力 をより高めることはもちろん、顧客の ロイヤルカスタマー化にも寄与してい ることがうかがえる声だ。 顧客のことを第一に考えた スペシャリティー.が心に響く 顧客の ニーズと期待に応える 走り へのこだわりとスペシャリティー 電気自動車「BMW i3」。ゼロエミッショ ンであるだけでなく、「50:50」の車両の 前後重量バランスなどの“BMWらしさ” も盛り込んだ、一歩先を見据えた1台。 BMWスペシャリティー ビー・エム・ダブリューでは、 ボディーバリエーションとエン ジンラインアップを合わせた、60 車種以上のラインアップを用意。 世の中の状況、顧客それぞれの幅 広いニーズに応えている。 MINI Japanページでは、ファン同士 のつながりを意識し、双方向性の 強い運営を実施。コミュニティー 意識を強めるとともに、ユー ザーそれぞれが奇抜なドレス アップなどを行うMINIな らではの話題づくり にも寄与。 ビー・エム・ダブリューのディー ラーでは、「まず試乗してもらう」 が暗黙の了解となっている。そ れは、言葉よりも感じてもらう のが一番だという“走りの ブランド”であるという誇 りゆえのこと。 BMWドライビング・エクスペ リエンスをはじめ、BMW Group Studioで行われる各種施策は、 ビー・エム・ダブリューからの情報 発信の場であり、プレミアム感を伝 える大事なステージでもある。 走りへの こだわり 響かせる極意ビー・エム・ダブリュー株式会社 BMWの特別感 を伝える各種施策 「試乗」で伝えるスペシャリティー 幅広いニーズに 応えるラインアップ 情報発信にFacebookを活用 BMWでは、使い勝手が魅力となるSUV (スポーツ ユーティリティ ビークル)も幅広く ラインアップ。「BMW X1」は、SUVの使い 勝手に、FRというこだわりを組み込んでいる。 5  SPRING  SPRING 4