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予測しがたいさまざまなリスクをはらんでいる企業経営では、リスクを早期に発見し、その顕在化を防ぐことが、企業の社会的責任として重要です。
NTT西日本グループでは、自然災害や通信テロなどの外部リスク、企業およびお客さま情報の漏えいなどの内部リスクへの対応をはじめ、法令の遵守、社内の情報セキュリティなど、NTT西日本グループを取り巻くさまざまなビジネスリスクに対する施策を講じています。
また、万一問題が発生した場合に備え、迅速かつ的確に対処する体制を整え、事業活動を再開・継続できるようリスクに対する影響の最小化に努めています。
事業運営に影響を及ぼすビジネスリスクを適切に管理し、グループトータルとして課題の迅速かつ適確な解決を図るため、代表取締役副社長を委員長とした「ビジネスリスクマネジメント推進委員会」のもとにNTT西日本本社総務部を事務局とするビジネスリスクマネジメント体制を構築しています。
本社各部および支店やグループ各社からの緊急情報などは、本社総務部に連絡が入り、本社総務部では、関係各部との連携を図り、事実を正確に把握し、必要な対策の検討を行うなど、問題解決に向けた迅速な対応へとつなげています。
また、2004年度に、NTT西日本グループ ビジネスリスクマネジメント(BRM)マニュアルを作成・発行し、NTT西日本グループにおけるBRMの対象となるリスクを、過去のさまざまなビジネスリスクの発生・対応状況を踏まえて、内部リスクと外部リスクに分類し、各リスク項目を明確にしたうえで、リスクごとの予防策、事前準備計画、対応方法、および責任所在などを明示しています。なお、新たなリスクへの対処策を追加するなど、順次、BRMマニュアルの改訂を行っています。
新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延を受け、社会環境は急速な変容を遂げつつあります。NTT西日本グループは、企業の責務として、感染拡大を可能な限り抑制し、お客さまの安全・従業員の健康を確保のうえ、指定公共機関として、通信の確保等に向け、持続的・安定的な通信サービスの提供・維持に努めています。
また、変わりゆく価値観や生活様式の中で、お客さまや社会のご要望に応え、多様なICTソリューションの提供に取り組み、パートナーの皆さまとともに地域社会の課題解決に貢献していきます。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、人々を取り巻く環境は激変しました。
感染拡大を抑制する観点から企業では従業員の働き方の急激な変革を余儀なくされ、テレワークの導入が一気に進みました。その一方で、導入に際して課題に直面している企業も多く、NTT西日本は企業向けに相談窓口を設置するとともに、導入サポートに取り組んできました。自宅等での高セキュリティのリモート接続とその環境整備、ビジネスチャットを用いた遠隔会議、スマートフォンの内線化、従業員の勤怠管理等の支援がその代表例です。
同様に、教育現場でもリモートやオンラインのニーズが急速に高まりました。とりわけ対面授業の再開まで時間を要した大学では重要課題となり、各学校と連携してWeb配信等を活用した遠隔受講の環境整備をサポートする等、学生の学業継続を後押ししました。
一方で、リモート化・オンライン化の進展に伴い、増加したデータ通信トラフィックに対しては、十分なネットワーク容量を確保し、新しい生活様式において重要性を増した通信基盤を下支えしています。また、企業・学校・地方自治体が社会情勢の変化に柔軟に対応し、さらなる発展を遂げられるよう、ICTを活用した各種支援サービスの提供期間の延長、一部無償化等の措置も講じています。
今後も、NTT西日本グループは、社会の変化に機敏に対応し、ICTを活用したこれからの働き方のお手伝い等、お客さまのお役に立つための取り組みを進め、地域社会のお困りごとの解決に貢献していきます。
新型コロナウイルスの感染拡大を可能な限り抑制し、お客さまの安全・従業員の健康を守るのは、企業としての責務です。持続的・安定的な通信サービスを維持・提供するためにも、NTT西日本グループは2020年3月に設置した対策本部を中心に、社内外で対策を徹底し、全社をあげて感染防止に努めています。