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NTT西日本グループは、企業や自治体の皆さまが抱える課題に対し、さまざまなソリューションを提供するとともに、カスタマセントリック(顧客中心)なデータを活用したビジネスモデルへの変革を図っています。お客さまのご要望に応えるグループ内外の商材を組み合わせたBPO※1サービスの提供等によりビジネス営業を強化しています。また、スマート10xの創出に向けて、ローカル5Gに関する共同実験(スマートファクトリー)や、新たなカルチャーに寄与するVRサービスの提供(スマートライフ)等、新領域ビジネスの拡充・開拓を図っております。このような取り組みを通じ、お客さまの事業目標達成に貢献していきます。
さらに、新型コロナウイルスの感染拡大によるリモート化・オンライン化の進展に伴い、事業基盤である光アクセスサービスへの需要が高まっています。パートナーの皆さまとのコラボレーションを通じたB2B2Xモデルの推進により、1,000万契約の早期実現をめざし取り組んでいきます。
これらの事業運営を進めていくためには、デジタル人材の育成を強化し、下支えするDXを加速させていきます。同時に、働き方や業務変革・生産性向上等に資するサービス提供等、私たちが有するノウハウ・技術を活用することで、お客さまのDX推進をサポートしていきます。
私たちは、技術開発等を通じたイノベーションの創出により、パートナーの皆さまとともに、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
このように、NTT西日本グループがパートナーの皆さまと価値を共創し、お客さまのご期待に応え続けていくためには、事業活動の基盤であるコンプライアンス徹底が何より重要です。全社員に対しコンプライアンスの重要性を伝え、各種研修や啓発活動等を繰り返し行うことにより、コンプライアンス意識のさらなる徹底を図っていきます。さらには、高い倫理観に根差した健全な企業活動を通じて、お客さまやパートナーの皆さまから信頼される企業として、社会的使命を果たしていきます。
※1 ビジネス・プロセス・アウトソーシング
ビジネス営業分野において、当社のお客さまである地方自治体さまによる行政活動、法人のお客さまによる事業活動は、いずれも社会課題の解決に密接に結びついています。当社は皆さまとともに最先端のICTを活用した価値創造に継続的に取り組み、SDGsが示す持続的な社会の実現に貢献していきます。
高度経済成長期より続いてきたインフラ整備による課題解決、その後、爆発的に拡大したデジタル処理による課題解決だけではなく、実世界とサイバー世界の相互連携(CPS※2)がいま求められています。ネットワークは物理インフラとしてのリアルな面と、データ流通基盤としてのデジタルの両面を持ちます。当社はネットワーク事業者として培ってきた地域密着の構築・運用といったリアルな強み、あるいはクラウド基盤・サイバーセキュリティ対策・AIといったデジタルな強みを発揮しながら、地域の皆さまとの密接なコミュニケーションを通じた地域活性化の取り組みを推進し、社会の課題解決および新たな価値の創造に貢献していきます。
※2 サイバー・フィジカル・システム
NTT西日本グループは、現場力・地域密着力を磨き、高品質で安定した通信サービスを提供できる情報通信インフラを構築し、安心・安全な社会づくりに取り組んでいます。Withコロナ/Afterコロナ時代を迎え、ICT活用の拡大に伴いサイバー攻撃のリスクが高まり、情報通信インフラの安全性確保には、高度なセキュリティを備えたネットワークの構築が最重要課題です。今年延期された東京オリンピック・パラリンピック等の国際イベントの開催にあたっては、情報通信インフラ整備とセキュリティ対応が要請されることから、あらゆる脅威に対応できるネットワークの構築と人材の育成・確保に継続して取り組みます。
また、「令和2年7月豪雨」等の大きな災害で、通信インフラが損傷した際、「人・モノ・地域がつながる安心・安全な社会づくり」を使命とし、新型コロナウィルス感染拡大防止に留意しつつ、早期サービス復旧に全力を尽くしました。今後もプロアクティブなり障害状況の予測、災害発生後のレジリエントな対応により、さらなる復旧の早期化に努めていくとともに、あらゆる災害を想定したより強靭な設備づくりをめざし、安全作業の推進にも取り組んでいきます。
情報通信インフラは当たり前に存在しているからこそ、それを支える私たちの責任は重いと考えており、今後も指定公共機関として、より高品質で盤石な情報通信インフラ整備に尽力していきます。
2019年、私たちは、温室効果ガスの削減を主とする「NTT西日本グループ環境宣言」および「NTT西日本グループ環境目標」を策定し、脱炭素に向けて温室効果ガスの排出を2050年までに半減(対2010年度比)することを目標に掲げました。これまで電力使用量の削減やEVへの車両変更の取り組みにより2019年度の温室効果ガス削減目標を達成することができました。また、NTTグループの新たな環境エネルギービジョン「環境負荷ゼロ」に対する取り組みとして、一部ビルにおいて電力のグリーン化を推進しており、2030年度までに30%の電力のグリーン化を進める予定です。今後は、気候変動をはじめとする地球環境問題の解決、および、さらなるICTサービスの効果的な活用により環境負荷ゼロ社会を実現し、グループ総力をあげて「環境と共生した社会づくり」に貢献していきます。
NTT西日本グループでは、女性、障がい者はもとより、全社員が主役となって内面的な「ちがい」を価値として業務や経営に活かせるよう、「多様な人材の活躍」「多様な働き方の実現」「組織風土づくり」に取り組んでいます。
Withコロナ/Afterコロナのニューノーマル時代を迎えた今、“時間や場所にとらわれない多様な働き方”を一層推進していく必要があります。その実現に向け、新たな働き方を支える環境やしくみをつくり、「一人ひとりが“自分らしく”チャレンジできる会社づくり」を加速させることで、社員の多様な能力やアイデア、価値観などを活かしたダイバーシティ&インクルージョンを推進していきます。
その基盤となるのは社員とその家族の健康です。 NTT西日本グループは、社員一人ひとりが意欲と活力を高めながら、健康でいきいきと働くことができる環境の実現に向けて、社員とその家族の健康の保持・増進を通じて、働きがいを持ち、創造性を発揮できるよう「健康経営」を推進していきます。
今後も、社員一人ひとりが心身ともに健康で、自律的にチャレンジできる環境づくりと、多様性を活かしたイノベーションにより、社会に新たな価値を提供し、地域における「いきいきと輝く社会づくり」を牽引していきます。