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武庫川女子大学様の共通基盤系ソリューション、学術系ソリューション導入事例

2013年3月25日 掲載
  • 300名以上
  • 学術・教育
  • 教育環境ICT化

導入サービス:共通基盤系ソリューション/学術系ソリューション

事務系シンクライアントシステム構築と基幹事務システムのデータセンター移設

データセンター活用による事務系システムのプライベートクラウド化を実現

キーテクノロジー&ソリューション

幅広い教養と人間性あふれる自立した女性を育む全人教育
武庫川女子大学は、教育理念である「立学の精神」に基づき、「常に真理を追い求める、すぐれた知性」、「感性豊かな、潤いのある心」、「人を思いやり、人のために尽くす精神」の三つを兼ね備えた女性の育成をめざし、幅広い教養と豊かな人間性を育む全人教育を行い、人・家庭・社会に貢献できる女性を育てることを「教育目標」にしております。
学院創立以来73年にわたり、教育理念を基に、実学教育に力を入れ、今や全国屈指の女子総合学園に発展し、現在大学5学部13学科、短期大学部7学科、大学院5研究科、1専攻科があり、約1万人の学生が学んでいます。

お客さまの声

写真:文学部 日本語日本文学科 准教授 平井 尊士氏

1.今回のシステム導入への想い

大規模災害から情報資産をいかに守り、最小限に留めるかが課題でありましたが、東日本大震災をきっかけに、検討に拍車がかかりました。そのような中、NTT西日本より学内で最も重要な情報資産である学生情報を有する基幹事務システムを災害に強いデータセンターに移設する提案を受けました。重要な情報資産である学生情報を学外に出す事は、学内からも、なかなか理解を得ることができませんでしたが、データセンターを一つのキャンパスと位置づけ、事務システムのシンクライアント化・仮想化、中継回線の冗長化を図ることで、高いセキュリティーと高い信頼性のシステムとなると、学内に訴え続けた結果、学内幹部から理解を頂くことが出来ました。
NTT西日本から、ご提案を受けた時は、正直、構築できるのかと不安でしたが、高い技術力と総合力により、無事に本システムが稼動し、大規模災害に強いシステムが整備できましたことを感謝しております。

2.今後の課題・展望等

『教育・学生サービスの充実化』、『システムの統合化とクラウド化の推進』の環境整備を進めていきます。
次の課題として、事務システムをはじめとする学内に複数あるデータベースを、統合IT基盤として集約を検討しています。引き続き、NTT西日本から、大学の経営課題を解決するための、最新技術を駆使したシステム提案と品質の高いシステム構築・運用を期待しております。

システム導入の背景

武庫川女子大学では、平成17年4月に教務システム『MUSES』を本格稼働し、学生生活におけるあらゆる学生情報や授業に関する履修・受講情報、さらには教員情報等をMUSESデータベースとして一元的に集約することで、事務処理の効率化や迅速化、学生・教員・職員間のコミュニケーションの緊密化を促し、また平成22年9月にはMUSESシステムに学生証発行や証明書発行、入退室管理などを行うICカードシステム『M.I.C.』を統合することで、より一層の 『教育・学生サービスの充実化』を図ってきました。
一方で、東日本大震災をきっかけにBCP(事業継続性計画)対策の見直しが求められ、大学にとって最も重要な情報資産である学生情報をいかに守り、損失を最小限に留める対策をとるかが大学として急務となっていました。
また、このMUSES/M.I.C.のシステムにおいて頻繁に学生情報を扱う職員用の事務系パソコンが老朽化しており、次期更改においては情報セキュリティーの高い、かつ災害にも強い環境を構築することが必要となっていました。
そこで大学では情報資産を災害から守るため、情報セキュリティーを保ち安定した運用を図るため、以下のシステム導入の方針を決定し平成24年8月に実現いたしました。

  • MUSES/M.I.C.システムのハードウェアは、災害に強くセキュリティーの高いNTT西日本のデータセンターを活用し、キャンパスから移設する
  • 事務系パソコンはシンクライアントシステムで構築し、情報セキュリティーレベルの一元管理を図る。また仮想化システム基盤についてもBCP対策の一環から、データセンターへ構築する
既存システムの課題と解決策

導入システムの全体像

本システムでは、仮想デスクトップ方式を採用した事務系シンクライアントシステムを構築し、既存の基幹系事務システムとともにデータセンターに集約設置することで事務系システムのプライベートクラウド化を実現しました。事務系クライアント端末286台をディスクレスのシンクライアント端末に変更し、NTT西日本のデータセンターの仮想基盤上で、VMware Viewによる仮想デスクトップ化を実行しました。また、教務システムサーバーについてもデータセンターへ移設し、キャンパス間の帯域は10Gbpsで接続しました。

システムイメージ

システムの特徴

システムの特徴

運用性・自由度が高い仮想デスクトップ方式を採用

ネットブートやSBCなどのクライアント方式の長所を持ち、さらに仮想化独特の機能メリットにより、運用負荷の削減効果が高い「仮想デスクトップ」方式を採用しました。この仮想化により、自由度の高い事務クライアント環境を実現しました。また、仮想PCを停止させることなく仮想化基盤をメンテナンスできるなど高い運用性を実現しています。

パフォーマンスの高い事務系クライアント環境

仮想デスクトップ、プラットフォームとして、先進的な機能を持つVMware View, vSphere(VMware社)を採用し、仮想化基盤として、VMware製品と互換性が高いCiscoUCSおよびEMCストレージを採用しています。これらの製品を仮想化プラットフォームとして組み合わせ、チューニングを加えることでパフォーマンス・拡張性の高い事務系クライアント環境を実現しています。

お客さまの運用に合わせたチューニング

今回の事務系クライアントシステムでは、職員様ごとに異なる仮想デスクトップを作成することで、これまで利用されてきた物理PCに近い使い勝手を実現しています。また、仮想PCのスナップショット機能とストレージバックアップ機能を組み合わせることで、すべての仮想デスクトップの日次バックアップを取得しています。これにより、故障の場合もスナップショット取得時点に復旧可能です。

仮想化プラットフォームの常時監視

仮想化基盤を常時リモート監視し、安心してご利用いただける環境を提供しています。

データセンターへの集約設置による業務継続性の確保

仮想化プラットフォームをデータセンターに構築することで災害時の業務の継続性を確保するだけでなく、運用管理コストを低減する効果が得られています。さらに、仮想化プラットフォーム構築と合わせて、教務システムや統合ICカードシステムなど基幹事務システムをデータセンターに移設し運用することでそれらの効果を高めています。

高速・高信頼のアクセス回線

データセンターへのアクセスは10Gbpsの光専用回線をメイン回線として利用することで快適な事務系クライアント環境を実現しています。さらにサブ回線として1Gbpsの光専用回線を用い、メイン回線の障害時に自動フェイルオーバー/フェイルバックさせることで、障害時でも業務を継続できる信頼性の高い広帯域WANを実現しています。

システム導入の効果

1:学内のサーバー設置スペースの削減

  • 学内に2か所存在していたサーバールームを1部屋に統合
  • サーバー室用セキュリティー対策(警備面)費用の軽減

2:デスクスペース確保と作業効率の向上

  • モニターへシンクライアント端末をラッキングし、足元に置かれていた端末を排除
  • モニターを17型から22型に

3:電気代の削減

  • サーバー用電力、冷却用電力の抑制
  • 計画停電/法定停電対策を兼ねる
  • エコキャンパスの推進

4:セキュリティーの強化

  • 情報持ち出し制限が可能
  • クライアント端末には個人情報は一切なし
  • クライアント端末が故障しても、データ等の破壊などの危険性はなし
  • 一元的にクライアント端末を管理、制御が可能

記事・備考:
サービスの導入効果は、ご利用者様の声に基づくものであり、お客さまのご利用状況により効果は異なります。
本内容は2013年3月25日に掲載いたしました。
本ホームページに掲載されている会社名、商品名は一般にメーカー各社の登録商標または商標です。
本ホームページの無断転載、引用はお断りいたします。

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審査 22-S1051