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広島工業大学様の共通基盤系ソリューション導入事例

2008年11月8日 掲載
  • 300名以上
  • 学術・教育
  • 教育環境ICT化

導入サービス:共通基盤系ソリューション

快適でセキュアなICT環境をNTT西日本のトータルソリューションで実現

鶴学園WAN

キーテクノロジー&ソリューション

「想い」を込めた手づくり教育を想像
1963年の開学(工学部)以来、日本で初となる環境学部の設置、大学院の開設などの発展を続け、今日までに3万5千名を超える卒業生を送り出しています。また、2006年4月からは工学部、環境学部に加えて情報学部を設置、3学部12学科体制をスタートさせました。
一方、教育面では、「教育は愛なり」の建学の精神のもと、多様な学生の立場に立った新しい教育づくりをすすめています(教育改革18)。
さらに、2008年には「海と連なる森のキャンパス」をコンセプトとした新講義棟が完成し、新しい教育システムの受け皿となる予定です。
このような環境の中で、「社会・環境・倫理」を意識し、高い専門性と豊かな人間性を併せ持つ技術者を育成しています。

お客さまの声

写真:小嶋 弘行 教授

コンピューターネットワークおよびデータベース等の情報インフラストラクチャーは、学園における教育、研究、管理・補経部門の各業務を効率的に推進するために欠かせません。情報インフラストラクチャーの維持・管理を専門的に行うサービス組織としての役割を担う広島工業大学情報システムメディアセンターは、本学情報学系教育における施設、設備基準の要件((財)大学基準協会「情報学系教育に関する基準」)に合致し、サービス基盤・体制・組織の整備に努めることが求められております。鶴学園WANのニーズはいみじくも情報システムメディアセンターの役割に呼応、相応じるものであり、以前より培ってきた情報ネットワークやデータベースの維持・管理技術の奏功の機会でありました。いまや大学をはじめ学園全体の統括管理部署としての責務を担うことも要求されてきております。

当初、学園WANはコスト、信頼性、業務効率の観点から、先行的構築を行いました。すなわち、学園全体としての情報システムインフラストラクチャー構築によるスケールメリット、専門技術を有する管理者の下での運用の安定化および学園内の各学校間の連携を支え得るネットワーク専用線の設営であります。
情報システムとネットワーク利用の普及は、利用者の拡大によるセキュリティー確保の必要性を益々高め、今回のシステム更改に至りました。業務に携わる人間の情報リテラシー、すなわち情報の解釈、表現能力の教育に加えて、管理部署としてはその仕組みとしてのリスクヘッジが肝要です。この更改のポイントは、教務・事務に関連した業務遂行に伴う情報漏えいの未然防止、情報通信ネットワークの高度活用への期待に応える高速で安定した通信環境の提供維持およびスムーズな業務遂行が図れる信頼性の確保でありました。

このたびはNTT西日本の技術力の結集と知見のもとでシステム提案をいただき、おかげをもちまして私どものニーズを踏まえたシステムを設営することができました。

概要

システム導入の背景

鶴学園WANは、広島工業大学様をはじめとする学校法人鶴学園様設置の各学校間を結ぶネットワーク、インターネット接続環境、教職員向けサーバーシステムで構成されるシステムです。既存システムは、それまで各学校ごとに整備されてきたシステムを一括調達することにより、コスト削減と安定運用並びに学校間の情報共有促進を実現すべく2003年4月に導入されました。導入以来、学校間の情報共有と安定したインターネット環境提供に貢献してきましたが、社会的ニーズや通信環境の変化を踏まえ2007年4月に更改されることになりました。

システム導入に当たっての重要検討ポイントとNTT西日本の提案

更新にあたって大きく3つのポイントが挙げられました。

  • 個人情報漏えいに対する社会的関心の高まりをはじめとして、多様化かつ高度化するセキュリティーリスクに対応し、鶴学園様に課せられた社会的責務を全うできるシステムの整備
  • 昨今のネットワークサービス動向を踏まえた高速かつ安定した通信環境の整備
  • 業務におけるICTシステムの重要性向上に対応した信頼性の高いシステムの整備

上記のポイントに加え、導入コストは前回ベースを維持するというコストパフォーマンスの高いシステム提案が要求されました。
NTT西日本ではこれら3つのポイントを考慮し、NTT西日本グループネットワーク(SuperCSI※)とNTT西日本データセンターをベースに、オープンソースソフトウェアと評価の高いセキュリティーアプライアンス製品を組み合わせることにより、顧客ニーズを十分に満たしつつコストパフォーマンスの高い鶴学園WANを提案し、2007年4月より提供を開始しました。

システム構成

構成システムの紹介

導入システムの紹介

導入システム概要

拠点間ネットワークとインターネット接続

拠点間ネットワークとインターネット接続

広島市内に点在する大学並びに各学校を接続する拠点間ネットワークとのインターネット接続で構成されます。
回線にはSuperCSI※を採用し、低コストながら高速な通信環境を提供しています。
また、事務系と教育系をVLANで論理分割し、回線費用を抑えつつセキュリティーを確保しています。

サーバーシステム

サーバーシステム

鶴学園様の全教職員向けに各種サービスを提供しています。認証基盤となる統合認証システム、Webメールシステム、インターネットサーバーシステム、管理サーバー、ファイルサーバー等で構成されます。信頼性向上のため一部サーバーは冗長構成を採用、またコスト削減と管理稼働の削減のためオープンソースソフトウェアやアプライアンス製品を活用したシステム設計を行いました。
学園として一括整備を行いスケールメリットを活かすことで、高度なセキュリティー、信頼性を確保しつつ導入コストを抑制することが可能になりました。また、導入後の運用管理も一元的に実施することにより各学校のシステム管理稼働が軽減されています。

ハウジング

サーバーシステムはNTT西日本の広島データセンターにハウジングされ、24時間365日のサービスを行っています。NTT西日本のデータセンターはNTT 局舎に設置され、耐震対策、自家発電装置を含めた停電対策、生体認証・監視カメラによる対人対策などセキュリティー面、ファシリティ面で万全の対策が施されています。

徹底したセキュリティー対策

Firewallや、ウィルスチェック、SPAMメール対策といった一般的なセキュリティー対策に加え、利用者の不注意による情報漏えいを防ぎ、かつ、情報漏えい時の流出ルート究明が容易になるよう、様々なセキュリティー対策を導入しました。

メールセキュリティー

メールによる情報漏えい防止は今回のシステム導入における最重要課題であり、徹底したセキュリティー対策を施しました。

  • クライアントPCからの情報漏えい防止のためにクライアントPCにメールデータを保存させないようWebメール以外の利用を制限
  • メールヘッダ(ToやCC)からのメールアドレス流出防止のためにToとCCに指定できるメールアドレス数を制限
  • メール経由の情報漏えい発生時に流出ルートが特定できるよう全送信メールをアーカイブ

これらにより不注意による情報漏えいリスクを大幅に削減し、情報漏えい発生時の原因究明を容易にしました。

その他のサービスに関するセキュリティー

メール対策以外にも情報漏えい対策を中心に数々のセキュリティー対策を施しました。

  • Winnyに代表されるP2PやSoftEtherに代表されるVPN経由の情報漏えいを防止するブリッジ型FWの導入
  • Web経由の情報漏えい発生時に原因究明を容易にするProxyユーザ認証とアクセスログの取得
  • 認証サーバーとして採用したLDAPとActive Directoryのパスワードを1つに統合する統合認証システムの導入
  • ※SuperCSIとは、NTT西日本グループが広島県内において提供している教育・研究機関向けインターネットアクセスサービスです。

本内容は2008年11月8日に掲載いたしました。
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審査 22-S1051