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NTT西日本グループの取り組み

第4回「雷」の脅威と闘う 〜北陸地方独特の自然現象から通信を守る〜

世界的にも珍しい北陸地方の「冬季雷」

対馬海流の上空を越え、水蒸気を多く含んだ重い雲が日本海の空を覆う冬。人々の思いをつなぐ通信サービスを提供するNTT西日本 富山支店にとって、冬は1年のうちで最も多忙を極める、故障修理の対応が頻発する季節だ。冬季における1日の平均故障修理件数は約100件で、他の季節の約1.6倍。その主な原因は、北陸ならではの気候に起因する「雷」による被害だ。

雷による被害と言えば、人体への危険とともに、停電など家屋や建造物への影響が知られているが、通信設備にも多大な影響を及ぼすことが少なくない。そのため、NTTグループでは、これまでサービスの特性や地域に応じた雷害対策を講じる一方、1971年には対策を全国レベルで体系的に行うため「雷害対策連絡会」を発足させるなど、長年にわたって雷害対策に取り組んできた。しかしながら、一般加入電話網から光IPネットワークの時代になり、また接続される機器も多様化する中、雷による被害をゼロに抑えることは難しく、現場では今も雷害対策の取り組みが続けられている。

一般的には、雷は夏に発生するイメージがあるが、日本海側、特に東北から北陸地方にかけては12月から1月の冬季にも雷が発生し、その発生日数は夏季よりも多い。こうした「冬季雷」は、日本の東北・北陸地方を除けば、スウェーデンなどの北欧諸国で見られる程度で、世界的にも珍しい現象だと言われている。

夏の場合、雷雲が上昇気流に乗り、地上から3〜5キロメートルの上空で落雷が発生するため、被害の範囲も限定的だ。これに対し、冬は大陸からの冷たい季節風が対馬海流上で暖められて雷雲が発生する。冬の雷雲は北からの強い季節風に流されて地上から数百メートルの低空かつ広範囲に広がるため、落雷が頻発するのが北陸の冬季雷の特徴だ。しかも、その電気エネルギーは夏よりも大きく、被害が大きくなる傾向がある。

こうした雷害には大きく分けて2つの種類がある。1つは、通信設備などにピンポイントで雷が直接落ちる「直撃雷」で、雷(らい)サージと呼ばれる過剰電圧・過剰電流が流れることで通信ケーブルが燃えたり、電子回路が破壊されたりする現象だ。

そしてもう1つが、通信設備などには直撃しないものの、近くに落雷した際に、地中や電線などを経由して通信設備に過剰電圧や電流が流れる「誘導雷」による被害である。誘導雷の場合は電流が広域に流れるため、どの箇所が被害を受けたのかが判別しにくい。そのため、屋外に張り巡らされた通信ケーブルや関連機器だけでなく、NTT西日本ビル内の設備やお客さま宅内にある電話機やモデム、パソコンなどにも影響が及ぶ場合もあり、故障箇所の特定や復旧には時間がかかることもある。

富山県のほぼ中央に位置する富山市にあるNTT西日本富山支店。故障発生時には支店を含めて県内4つの拠点から現地に向かう。
富山県のほぼ中央に位置する富山市にあるNTT西日本富山支店。故障発生時には支店を含めて県内4つの拠点から現地に向かう。
雲が立ち込める冬の富山湾。厳しい寒さのため、冷えた空気に触れた海面の水蒸気が霧となる「けあらし」が発生する。(写真提供:(社)富山県観光連盟)
雲が立ち込める冬の富山湾。厳しい寒さのため、冷えた空気に触れた海面の水蒸気が霧となる「けあらし」が発生する。(写真提供:(社)富山県観光連盟)
雷害による被害の例。高電圧の電流が流れ、通信ケーブルが断線している。
雷害による被害の例。高電圧の電流が流れ、通信ケーブルが断線している。

審査 16-1288-1

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