大会結果
雨・風、そして寒さと闘いながら
5名の選手が琵琶湖岸を力走!
3月1日、滋賀県大津市の皇子山陸上競技場を発着点とするコースで開催された「第70回びわ湖毎日マラソン大会」。NTT西日本陸上競技部から松垣省吾、加田将士、平川信彦、山本庸平、渡邊力将の5名が出場し、ラストランとなる松垣が2時間26分37秒の69位で、3度目のびわ湖毎日を走る山本が2時間27分00秒の73位でゴール。他の3名は厳しい天候などの影響もあり、30km地点を通過したあたりで無念の途中棄権となりました。
ラストランで有終の美を飾った松垣
3度目のびわ湖毎日で力走した山本
加田(写真左)、平川(写真中央)、
渡邊(写真右)は無念の途中棄権
春のように暖かかった前日とは打って変わって冷たい雨が降り続く中、12時30分にレースはスタート。NTNのセルオド・バトオチル選手(モンゴル)やサムエル・ドゥング選手(ケニア)、昨年の覇者であるバズ・ウォルク選手(エチオピア)をはじめとした外国勢ほか60名ほどがトップグループを形成します。その後も多少の脱落者は出たものの、20km地点までは40名ほどの集団がレースをけん引。そこから集団が縦に伸び始めます。その後、折返点でペースメーカーの一人がそのまま直進してしまうというハプニングを経て、30kmを過ぎてペースメーカーが離れたあたりでドゥング選手がスパート。2位以下を引き離したまま2時間9分08秒でゴールし、3年ぶり2回目の栄光を手にしました。
NTT西日本の選手たちは、ラストランとなる松垣がスタートで先頭集団に食い込めなかったものの、冷たい雨と向かい風という悪条件にもかかわらず、大きく崩れることなくゴール。有終の美を飾りました。山本は先頭集団に食い込めず、苦しいレース展開となりましたが、何とかゴールを果たしました。
一方、渡邊と加田は20kmあたりまでは先頭集団に食い込み健闘を見せましたが、厳しいコンディションに阻まれてか、徐々にペースを落としてしまうことに。今回がラストランとなる平川も含め、3名が無念の途中棄権となりました。
今シーズンを締めくくるレースは厳しい結果となりましたが、来シーズンはすぐ始まります。次年度以降もトラックレース、ロードレース、駅伝、マラソンに挑戦していく、選手たちの活躍にご期待ください。
監督コメント
清水監督
今回、厳しい条件下ではあったものの、松垣はしっかりとラストランを走りきってくれたと思います。自身の陸上競技に、とても良い区切りをつけることができたのではないでしょうか。同じくラストランとなった平川もぜひゴールしてほしかったのですが、これは仕方ありません。今までよくやってくれたという思いです。
山本については、元々ベストコンディションではない上、厳しい状況と良くない要素が重なってしまったという気がします。しかし、そのような中でも、過去2度のびわ湖毎日のように最低限の仕事をしてほしかったですね。今回のレース結果で得たものを次回以降にどのように生かすか、しっかりと考えてほしいと思っています。
加田と渡邊についてですが、20km付近までは何とかトップに食らいついていましたが、その後、失速してしまいました。もちろん、厳しい状況だったのは分かりますが、二人にはもっと上をめざしてほしいですし、めざせるとも思っています。何が足りなかったのか、今後何をしていけばいいかをしっかりと考え、練習に励んでもらいたいですね。
今回、冷たい雨と低い気温、そして強風という厳しい状況でのレースとなり、自分が想定していたようなレース展開ができなかったのだとは思いますが、全選手とも条件は同じです。そのような中でも、いかに最低限の仕事をこなすかが重要になってきます。厳しいときにしっかりと仕事ができるように日々の練習を強化し、強くならねばなりません。
今、選手たちの力は着実に伸びてきていると思いますので、それをいかに結果につなげるかが重要です。来シーズンも全力で取り組みますので、引き続き応援をよろしくお願いします!