大会結果
加田が自己ベスト更新の快走!
手応えと課題を胸に各選手が次シーズンへ
大会の様子
3月18日(日)、山口県で開催された「第40回全日本実業団ハーフマラソン大会」に、NTT西日本から松垣省吾、加田将士、阿部豊幸、高関伸、益田賢太朗の5名が出場しました。
昨年は東日本大震災の影響で中止となり、2年ぶりに開催された本大会。全国の実業団から有力選手が参加し、小雨の降る中、午前10時にスタート。レースはスタート直後のアップダウンを過ぎて以降、天候も落ち着き、スピーディーな展開となりました。
力走する加田と阿部
こうした中、このレースに照準を絞ってきた加田は、終始スピードを活かした積極的なレースを見せ、1時間3分16秒の21位でゴール。自己ベストを更新する快走でロードシーズンを締めくくりました。期待された阿部は粘りの走りを見せたものの、目標としていた3分台にわずかに届かない1時間4分3秒の42位でゴール。一方、高関は1時間4分21秒の55位と健闘を見せました。また、松垣はスピードレースの波にうまく乗れず、1時間4分23秒の58位でフィニッシュ。益田は調整がうまくいかなかった影響もあり、1時間8分17秒の148位でレースを終えました。
粘り強い走りを見せた松垣・高関・益田
ロードシーズンの最後であり、4月からのトラックシーズンを見据え、スピードレースとなった今大会。出場した5選手はそれぞれに手応えや課題を実感し、次シーズンに向けた目標が明確になったレースとなりました。
監督コメント
清水監督
加田はよく走ってくれました。最後までスピードと集中力を保って走り切り、積極的に順位を上げてくれたので、春からのトラックシーズンにつながるレースができたと思います。阿部は、3分台を期待していただけに少し残念なレースでした。悪くない走りともいえますが、加田のような積極的な“攻めの走り”がなかったです。実力はあるだけに今後は自らの殻を破る走りを見せてほしいです。高関は後半も失速することもなく、まずまず良い走りを見せてくれました。前レース(青梅マラソン)の結果をバネに意地を見せてくれたので、手応えを得て次につながるレースになったと思います。松垣は調整が順調で、3分台をめざしていただけに残念な結果でした。地力はあるのに走り切れませんでした。ただ、課題は本人も理解しているので、これからのトラックシーズンでは結果を出すことを意識して練習に取り組んでいってほしいです。
益田は、調子のピークが少し早く来てしまった感じで、前半からうまくペースをつかめなかったようでした。ただ、調子が良くなくても、走ることができる地力をつけていくことが、今後の課題でしょう。今回良いレースをした高関とは同期なので、今後もライバルとして互いに切磋琢磨してレベルアップしていってほしいです。
今大会も大会最高記録が出ており、マラソンではスピード化の流れが加速しています。23年度は関西実業団駅伝で2年連続2位、ニューイヤー駅伝26位と手応えを感じることができたシーズンでしたが、来シーズンはさらに上をめざし、春からトラックでスピードを強化していきます。まずは一人ひとりが自己ベストを更新することを目標に練習とレースを重ね、秋の駅伝、マラソンにつなげていきたいと思います。24年度も熱い応援をよろしくお願いします。