Team Report #2005-12-22
上州路に新生NTT西日本の第一歩を印せ② 〜いざ上州路〜
12月10日に姫路市で行われた兵庫県実業団長距離記録会(5000m、1万m)、そして、11日の第30回甲佐10マイルロードレース(熊本市)を経て、ニューイヤー駅伝の登録メンバーが発表され、関西予選を走った清水、佐藤、大崎、小椋、方山、岩熊、松本の各選手に鍋島、西田、木村の3選手を加えた10人に決定した。
「関西予選の時は、小椋主将の大会直前の故障発生にもかかわらず、入れ替えるメンバーがいなかったというのが正直なところ。しかし、以降、鍋島、西田の中堅組が本来の走りを取り戻しつつある点は、大崎の復調や清水兼任コーチを中心としたベテラン組が調子をさらに上げているだけに、本番に向け明るい材料」と上窪監督は静かに語る。
関西予選後、チームで臨むニューイヤー駅伝もさることながら、メンバーのほとんどがもうひとつの目標であるマラソンに向けトレーニング期に入っていることなどから、普段の練習は4班に分かれて行われおり、そうした選手個々の特性に合わせたトレーニングで、地道にコンディションを整えてきた成果が「予選時65ぐらいだったチーム力が85以上に上がってきている」(上窪監督)要因でもある。
その成果をより100に近づけるため、12月12日から17日までの日程でメンバー全員による合宿(湯田温泉・山口県)が組まれた。ここで、同じ釜の飯を食べ、チーム一丸となって同じメニューをこなすことで、ニューイヤー駅伝本番に向け絆も深まり、士気もよりいっそう高まりつつある。
合宿では、連日、早朝6時過ぎからトレーニングが開始され、午前、そして夕方と3部練習を実施。食事や温泉、補強運動やマッサージなどで体調管理に気を配りつつ、ポイント練習と呼ばれるトラックでのインターバルトレーニングやペース走、ロードでの30〜40kmの距離走などきついメニューを積極的に消化。「メンバーから外れた選手も含め、チームがひとつになって本番を戦いたい。粘りの走りでひとつでも上の順位を…」と小椋主将。厳しい最終合宿を終え、選手のモチベーションも徐々に高まりつつある。
「予想外の寒波はあったが、皆しっかりメニューをこなし、体調も上がっている。普段は、皆が同じメニューをこなすことはほとんどないため、この合宿で、これまで以上にチームはまとまっている」と上窪監督もかなりの手応えを感じ取っている。
ニューイヤー駅伝では、他の駅伝レース以上に1から4区までの前半、特にエース区間の2区を挟む1、3区の果たす役割は大きい。スピード&実力を併せ持った外国人選手などがレースをリードするこの前半でいかに流れに乗って行くことができるか。コースを知る中堅組の復調などで選手層がやや厚くなったことなどもあり、後半の布陣は上位チームと比べてもさほど見劣りすることがないだけに、この1、3区に起用が予想される清水兼任コーチらベテラン組の走りがレースの鍵を握っているといっても過言ではない。
全国の強豪がひしめく中、関西予選のようなレースができるか。注目の号砲は2006年元日、午前9時05分に鳴らされる。
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“タスキの絆” 序章 (第48回関西実業団対抗駅伝競走大会) はこちら