チームが大きく世代交代したターニングポイントで主将となった益田賢太朗選手。主将として2年目を迎えた益田選手に、関西実業団対抗駅伝競走大会(龍神駅伝)直前の状況などについてインタビュー。龍神駅伝当日に向けてのチームのムードやコンディションはもちろん、自身のコンディションの状況、さらに関西ナンバーワンをめざすにあたっての抱負を語ってもらいました。
去年は世代交代した直後ということもあり、まだ未熟なところもありましたが、今年は徐々に成熟してきたというか、チーム全体の完成度が高まりつつあるように思っています。龍神駅伝に向けて、故障で走ることができない選手以外は、結構いい状態になってきているのではないでしょうか。当日のメンバー以外の選手も含めて上がっていけば、チーム全体の底上げにもつながるでしょうから、悪くない状態になってきていると感じています。
自分自身の状況で言えば、昨年はマラソンにもチャレンジさせてもらい怪我もなくやってこれたのですが、今年の夏明けに調子を崩してしまいました。秋のトラックレースは回避しましたが、駅伝に向けてコンディションは上がってきています。このまま当日にピークを持っていけるよう、うまく調整していきたいですね。
主将としてチームを引っ張っていくという面において、僕は2つのことを念頭に置いて考えています。まずは、自身の状態を大きく崩さないようにすること。そして自分のコンディションがある程度余裕のある状態にしてから、チームに目を向けること。そうしなければ、どっちつかずになってしまうのではないかと思うのです。これは、僕のモットーでもある「自分を崩さず、やれることをしっかりとやり続ける」にも通じるものとして、主将としてやることの根底に置いています。
あと、僕が主将としてやってこれているのは、監物・渡邊の副主将がうまく支えてくれているからだと思います。副主将の二人が結構強くハッパをかけてくれるので、いい意味で力を抜けているというか(笑)。もちろん、僕も強く激を飛ばすこともありますけど、一人で抱え込まず、うまく三人でチームをまとめられているのではないかなと感じています。
今回の龍神駅伝については、年度当初から『優勝をめざす』と事あるごとに、言い続けてきましたし、目標としてしっかりと見据えてきました。皆、それをしっかりと意識し、そのためにどうすればいいのかを考えて取り組んでくれていると思います。ベテランの皆さんをはじめ、若手の中西や馬場も状態をしっかりと上げてきてくれています。
ただ、今年は他のチームもかなり力をつけていると聞いています。おそらく、例年以上に混戦となるのではないでしょうか。ハイレベルなレースとなった場合、そこから一歩抜け出すにはどうすればいいか。僕は、そこで重要になるのは“より強い思い”を持って臨めるかだと思っています。そういう意味で言えば、昨年のレース展開は大きなヒントになるはずです。1区を任された僕が少し出遅れてしまったにもかかわらず、その他の区間で必死に踏ん張り、徐々に巻き返しを図ってニューイヤー駅伝への出場権を獲得できたのは、皆が一丸となって必死に取り組んだからからこそ。今年、1枠増えるというのは考えず、厳しい戦いであることをしっかりと意識し、決死の覚悟で臨むのが大事なのではないでしょうか。
ニューイヤー駅伝への出場権獲得は最低条件、優勝という目標に向けて、チーム一丸となって臨みますので、ぜひ応援をよろしくお願いします。今年は、ICT×駅伝ということで、インターネットでのライブ配信なども行われますので、今まで以上に多くの方に応援をしていただければと思っています。