NTT西日本

NTT西日本陸上競技部┃堀越 信司

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堀越信司インタビュー~終わりではなくスタート。2020年に向け、もう一度殻を破る!~

沿道の応援が背中を押してくれる力になると気付けたのが大きい

個人的には、「無念」の一言に尽きる結果となってしまいました。何としてもメダルを獲りたかったです。過酷な環境でのレースとなりましたが、実際に走っていて、全く相手にならなかったというのではなく、あと少し、あと少しでメダルに手が届いただけに、悔しいです。何より、応援してくださった方の期待に応えられなかったことを、申し訳なく思います。

今回、ヤマとなるのは30km過ぎだと、最初から考えて走っていました。炎天下で厳しい環境でしたから、上位は必ず崩れてくるだろうと、確信に近いものがありました。そこで、岡村選手と引っ張り合いながら、30kmくらいまで一緒に進んで、そこから抜け出たら…と思っていたのですが、逆に仕掛けられ、食い下がり切れませんでした。今、自分の走りを振り返ってみると、やはり圧倒的に経験が不足していて、駆け引きなどで負けてしまったのかなと思います。
しかし、岡村選手にマラソン経験が豊富というアドバンテージがあるように、僕には年齢的に脂が乗っているというアドバンテージがありました。それでも詰められなかったのは、経験だけでなく、自分がまだ力不足だったということがあるなと感じています。

それを感じたのは、岡村選手に離されたことに加え、5位入賞した和田選手にも差を詰められてしまったからです。正直、30kmを過ぎてからは、何度も「諦めようか…」と弱い自分がささやいていました。足は痛かったですし、炎天下で本当に厳しい状況でしたし。でも、そこで踏ん張れたのは、沿道から聞こえる多くの人の応援でした。現地の日本人の方からの「頑張れ!!!」という応援はもちろん、「ジャポーン!!」「アリガトー!!」といったブラジルの方の応援が僕の背中を押してくれたおかげで、前へ、前へと進むことができたんです。その応援を聞きながら、「きっと日本でも多くの人が自分のことを応援してくれている」という思いが湧いてきて、とても強い力になりました。
北京2008やロンドン2012では、期待されているというプレッシャーに押しつぶされそうにもなりましたが、今回、リオ2016ではその応援や思いが背中を押してくれるものだと思えるようになったことが、一つ、大きな収穫になったと思います。

悔しさを晴らすために、競技者として一回りも二回りも大きくなりたい

リオデジャネイロ2016パラリンピックが終わり、同時に2020年の東京2020パラリンピックに向けてのスタートが切られました。まずは、自分の中で一番足りなかったであろうマラソン経験をしっかりと積むために、年に2本は夏のマラソンを中心に走りたいですね。そして、世界で戦えるスピード・スタミナを身に付けるために、5,000mや10,000mのトラックレースでのタイムをしっかり伸ばしていくのが課題になってくると考えています。

ロンドン2012パラリンピックの後、タイムが伸ばせていなかったのですが、ここでもう一度殻を破ることができたら、マラソンももう一つ上のステージに行けると思いますし、気持ちも楽になると思うんです。5,000mを14分台で走る選手は、そう多くいませんし、マラソンでも2時間20分切りが見えてくることにもつながります。そこまで視野に入れて、4年間、後のことは考えず、東京2020パラリンピックで結果を出すことのみを考えて、出場するレース一本一本を大事にしながら、「このレースの結果を東京につなげる」という思いで取り組みたいです。きっと、東京2020パラリンピックは自分の競技者キャリアの中でも大きな節目となると思っています。そこに向け、競技者として一回りも二回りも大きくなれるよう、全身全霊を込めて取り組んでいきたいです。

今回のレース結果を受け、純粋に上位3名の皆さんには尊敬の念を抱きました。もちろん、そこに自分が入ることができなかったのが悔しくて仕方なかったのですが、その思いは東京に向けて爆発させたいですね。
東京2020パラリンピックの舞台で走ることができるとして、おそらく、今回とは比べものにならないプレッシャーもかかると思うんです。しかし、それを力に変えられるだけの練習を積み、経験を積んで、自信を得て、多くの人たちの期待に応えられる自分になりたい、今回の悔しさは必ず東京で晴らしたい、そう考えています。

堀越選手のパーソナルページへ

堀越選手は視覚障がいT12クラスで競技をしています。
開催年 大会 結果
2010 広州アジアパラゲームズ 5,000m 銀メダル
2011 IPC陸上世界選手権
(ニュージーランド・クライストチャーチ)
10,000m 5位
5,000m 6位
2012 ロンドン2012パラリンピック競技大会 5,000m 5位
2014 仁川アジアパラゲームズ 5,000m・1,500m
金メダル
2015 ロンドンマラソン 兼 IPCマラソン世界選手権 フルマラソン
銅メダル
2016 リオ2016パラリンピック競技大会 フルマラソン
4位入賞
NTT西日本はJPCゴールド通信サービスパートナーです。

監督のコメント

清水 康次監督

堀越なら、4年後の東京で今回の悔しさを晴らすことができる!

今回、リオ2016でのレースは本当に厳しいものとなりました。炎天下でのレースで、選手の体力がどんどん奪われていったのが、沿道で観戦している私たちに伝わるほどでした。そんな中でも、堀越は最後まで諦めず、4位でゴールをしてくれたことを、まず労いました。そして、同時にメダルがその手につかめるところまでいったのに、なぜ自分の手からこぼれ落ちたのか、そこについても二人でいろいろと話をしました。

まず、上位3名の選手と堀越との違いなどについて。堀越はまだマラソンの経験が少なく、今回のリオ2016パラリンピックで4回目のレースです。ベテランといわれる選手たちとは、絶対的な経験値の差があります。その経験の差が、全て今回のレース結果につながったわけではありませんが、自分から強気に仕掛けられなかったことに多少なりとも影響したかもしれません。

そして、今回のリオ2016パラリンピックは、堀越にとって、非常に良い経験を積むことができたレースとなりました。2020年に向けて、やるべきことが明確になったからです。「経験を積み、強くなる」という目的のために、何をやっていかねばならないか。夏のマラソンに積極的に出場し、トラックレースでもしっかりと記録を出していく。堀越なら、4年間で一回りも二回りも大きく成長し、東京の地で今回の悔しさを晴らすことができると信じています。

NTT西日本はJPCゴールド通信サービスパートナーです。

障がい者スポーツ

堀越選手が参戦する障がい者スポーツについてご紹介します。
障がい者スポーツには様々な種類があります。

屋外での個人スポーツ

  • 陸上競技
  • 自転車
  • アーチェリー
  • 車いすテニス
  • ローンボウルズ
  • 馬術
  • ゴルフ
  • トライアスロン
  • フライングディスク など

屋外での団体スポーツ

  • グランドソフトボール
  • フットベースボール
  • ソフトボール
  • 野球
  • サッカー
  • 5人制サッカー
  • 7人制サッカー など

屋内での個人スポーツ

  • パワーリフティング
  • ボウリング
  • 射撃
  • 柔道
  • 車いすフェンシング
  • 車いす空手
  • バドミントン
  • テコンドー
  • ボッチャ
  • 車いすダンス
  • 車いすビリヤード
  • 卓球
  • サウンドテーブルテニス
  • ブラインドテニス など

屋内での団体スポーツ

  • 車いすバスケットボール
  • 車いすツインバスケットボール
  • シッティングバレーボール
  • ウィルチェアーラグビー
  • ゴールボール
  • 車いすハンドボール
  • 電動車いすサッカー
  • 卓球バレー など

ウォータースポーツ

  • 水泳
  • ローイング
  • シンクロナイズドスイミング
  • カヌー
  • セーリング
  • スキューバダイビング など

ウィンタースポーツ

  • アルペンスキー
  • クロスカントリースキー
  • バイアスロン
  • アイススレッジホッケー
  • 車いすカーリング など
参考:JPSAスポーツガイド

障がいといっても、腕や脚、視覚、聴覚などその種類はさまざまで、程度も人によって異なります。障がい者スポーツでは、障がいの種類や程度によってクラスを分け、そのクラス内で順位を競っています。

たとえば視覚障がいでは「T11、T12、T13、T14」と4クラスに分けられており、軽度弱視の選手は単独で競技し、全盲や重度弱視の選手は晴眼の伴走者がサポートします。
堀越選手はT12クラスに属し、伴走サポート無しで以下のような大会に出場しています。

審査16-1601-1