ビジネスにおける「外見」の重要性

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写真:大森 ひとみ
イメージコンサルタントが教える「外見力」マネジメント 2007年2月
大森 ひとみ/国際イメージコンサルタント協会(AICI)認定 イメージプロフェッショナル(CIP) 株式会社大森メソッド 代表取締役社長兼CEO
外見が相手に与える影響は、話す言葉や取る行動以上に大きいことがある。自身の外見を漫然としか意識していない人は、卓越したリーダーシップも、優れたマネジメント能力も、残念ながら相手になかなか伝えられない。外見力を高めるにはどうすればいいのか。政財界で多くのイメージコンサルティングを手掛けてきた大森ひとみ氏が、外見力マネジメントの一端を紹介する。

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プロフィール

武蔵野音楽大学声楽科卒業。日産自動車ミスフェアレディ、同社研修センター講師の後、1990年株式会社大森メソッドを設立。ニューヨークでイメージコンサルタントの資格を取得する。ビジネスを成功に導くコミュニケーションスキルとして「外見力」の重要性を提唱し、社員研修、講演を展開。日本経営協会、みずほ総合研究所、日経ビジネススクール、産業能率大学など多数の講師も務める。

主な著書

写真:主な著書

外見力とは「自分を語る力」

気が付けば、メディアに登場するニュースキャスターやコメンテーター、さらには政治家の方々の服装が、洗練されてきた。電車の向かいに座ったビジネスパーソンも、どことなくさっそうとしていて、ネクタイと襟元が作り出すVゾーンが誇らしげに見える。

企業研修に長く携わる中で多くのビジネスパーソンと接し、日本人の「戦略なき無防備な外見」にいつも危機感を覚えていた。そして、『男の仕事は外見力で決まる』という本を出版してから3年が経つ。今や、ファッション雑誌は、その年の流行ではなく、普遍的なスキルとして「ビジネスに成功する服装術」といった切り口で語り、外見をテーマにした書籍も多数出版されるようになった。

これらの変化が、外見力の本で提唱した「ビジネスパーソンにとって、外見を磨くことは決して単なるおしゃれではない、自分マーケティングの戦略である」という概念が少しずつ定着化していくプロセスだとしたら、こんなにうれしいことはない。

ジョン・F・ケネディの登場以来アメリカで広がった“パワー・オブ・アピアランス=外見力”の重要性は、日本においても例外ではない。グローバリゼーションの時代、多文化社会における競争の中では、企業も個人も明確で魅力的なアイデンティティが求められるようになったからだ。企業イメージを体現し、リーダーシップを発揮すべきマネジメント層であれば、なおさらである。

知性やキャリア、能力などは、残念ながら目には見えない。それらを服装や表情、動作、話し方などにより「目に見える形」にする力を、私は外見力と呼んでいる。すなわち、外見力とは「自分を語る力」である。

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服装をマネジメントする

では、「目に見える形」にするにはどうしたらよいのか、簡単に述べてみよう。

ビジネススーツを着こなすポイントは、シンプリシティ。「品格」を感じさせ、目立ち過ぎないのがよい。まず上着のサイズが肩にぴたりと合っていること。肩が決まると全体が決まり、それだけで印象がアップする。色は、濃紺とチャコールグレイが王道である。

シャツはサイズが首回りに合っていて、両襟が中心でピタリと合うものを選びたい。ビジネスシーンを考えれば、白とブルーをそろえておけば安心だ。

そして、スーツ姿の中で一番メッセージ性の高いのが、ネクタイ。
それだけに、柄の意味を理解し、その日のビジネスシーンに合わせて選ぶことが大切になる。

例えば、プレゼンテーションに臨むなら、攻めのイメージを持つストライプ柄。新任あいさつ、記者会見など落ち着きと誠実さを表現したいときは、万能柄の小紋。
ドット(水玉)はエレガントな印象を持ち、式典などにもふさわしい。
無地のネクタイは、色が持つメッセージをダイレクトに伝える。
積極・情熱を表す赤、誠実・敬意を表す紺など、伝えたいメッセージに合わせて選ぶことだ。

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表情・動作をマネジメントする

相手は出会った瞬間、目を見る。そのとき、瞬時に好感度を与えるために“目力”をアップしておきたい。

目を大きく開けて自然に戻す。目に呼吸させる感じでこれだけを何回か繰り返すと、光が集まり、生き生きとした目が生まれるはずだ。商談や契約など大事な場面では、相手の両目と眉間を結ぶ三角形を見て話す「ビジネス・ゲイズ」を取り入れると、真剣さがより伝わる。

次は“口元”。表情がよい人は、口を閉じていても、軽く口角(口の両端)が引き上げられている。真一文字では「頭が固い」などと思われてしまうリスクがある。それを避けるために、常に「スマイルライン」を意識したい。「スマイルライン」とは、上の前歯から犬歯までの6本が見えるライン。スマイルラインを見せて話すことで、心をオープンにした笑顔は相手を受け入れるサインとなり、コミュニケーションをスムーズにするだろう。

研修を通して様々な業界のビジネスパーソンにお目にかかるが、おおむね姿勢が悪い。胸を持ち上げて上体を伸ばす、肩甲骨を背骨に引き寄せる、腰に上半身を乗せるようにするなどのポイントを覚えておきたい。

日産自動車のカルロス・ゴーン氏は、ソニーの企業大学で「スピーチは3日も経てば、話の90%は忘れてしまう。聞き手が覚えているのはスピーチしている人の態度や迫力だけだ」と語った。

外見力とは、人と人を結ぶ、もう一つのコミュニケーションスキルだ。伝えたいメッセージを瞬時に伝達する能力が求められている今、日本のビジネスリーダーには、ぜひ外見力を磨いて、さっそうと活躍していただきたいと願っている。

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