広島文教女子大学様

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2015年2月16日 掲載
  • 300名以上
  • 学術・教育
  • 業務効率化
  • 教育環境ICT化
  • サービス価値向上

導入サービス:学術系ソリューション

産業界や地域社会が求める、
予測困難な時代を生き抜く力を持った
学修者を育むアクティブ・ラーニング※1環境の整備

※1 教員による一方向的な講義形式ではなく、体験学修、問題解決学修、教室でのグループ・ディスカッションなど、学生の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学修法の総称。

質の高い教育ときめ細かな支援で
学生一人ひとりの成長を後押しし、
社会に役立つ人材を育成
初等教育学科など5学科から成る人間科学部と大学院に約1,300人が学ぶ学校法人武田学園 広島文教女子大学。小学校教員、保育士、管理栄養士などの養成実績は中四国、九州地区の女子大でトップレベル。伝統的に、教員の研究室を気軽に訪れる学生が多いのも特長で、高校の進路指導教諭が選ぶ「教育力が高い大学」ランキング※2において全国の女子大学の中で第2位と高い評価を得ています。2014年には「質の高い教育ときめ細かな支援で学生一人ひとりの成長を後押しし、社会に役立つ人材を育成します」との大学ミッションを制定。予測困難な時代を生き抜く力を持つ自律した学修者の育成をめざしています。
※2 出典:2014大学探しランキングブック(大学通信)

キーテクノロジー&ソリューション

事例の概要

 「教育の質的転換」をめざす広島文教女子大学様は、2013年度以降の新入生全員にタブレット型端末を配付するなど、ICTを効果的に活用し、学生が主体的に学べるアクティブ・ラーニング環境を整備。双方向授業を充実させるとともに、学生が自律的能動的な事前・事後学修を習慣化できる環境を整えています。
 こうした一連の教育改革は、2009年から2014年にかけて文部科学省の「私立学校施設整備費補助金」「私立大学等改革総合支援事業」「私立大学教育研究活性化設備整備事業」に採択されています。

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システム導入の背景

 グローバル化や情報化の進展、少子高齢化等、社会の急激な流れは、社会のあらゆる側面に変化を及ぼしており、個人にとっても社会にとっても将来の予測が困難な時代が到来しつつあり、社会の各方面・各分野において時代に即した人材育成に対する期待が高まっています。知の創造と蓄積を担う自律的な存在である大学は、新しい知識やアイデアに基づいた新しい時代の見通しと大学の役割を描き、次代を切り拓く人材の育成や学術研究の推進により、未来を形づくり、社会をリードすることが求められています。
 このような状況を踏まえ、文部科学省の中央教育審議会は2012年8月に「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて〜生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ〜(答申)」を発表しました。この答申は、成熟社会において求められる認知的能力や創造力など、高等教育段階で培うべき「学士力」を育むためには、学生が主体的に問題を発見し、解を見いだしていく能動的学修(アクティブ・ラーニング)への転換が必要だと指摘。従来型の知識の伝達・注入を中心とした授業から、ディスカッションやディベート等の双方向型の授業や演習、実技等を中心とした授業への質的な転換が必要であると、提言されています。

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広島文教女子大学様の課題

学生の主体性を活かしながら、
能動的なコミュニケーションを生むこれからの学修環境づくりとは

 広島文教女子大学様では、「心を育て 人を育てる(育心育人)」という教育理念のもと、2008年より「文教スタンダード21」という独自の教育改革プロジェクト活動を通じ、教養教育科目の大幅な見直しやカリキュラムの再編、グローバルコミュニケーション学科の開設等の一連の改革に取り組んでこられました。このプロジェクトを通じて、広島文教女子大学様は、アクティブ・ラーニング推進のためには、学生に事前・事後学修(予習・復習)の習慣を確立させ、基礎的な知識・技能の定着を図った上で、ディスカッションやディベート等の双方向の授業の充実による、より高い次元の教育を実践したいと考えられていました。
 そこで、「文教スタンダード21」を通じICT環境の充実に注力してきた経験の中から、アクティブ・ラーニングを支える仕組みの一つとして、双方向性や時間的自由度の高いICTの利活用に着目。しかし、スムーズな双方向性の実現やデータ量の増大に耐え得る環境づくりなど、将来的な質的転換を支えるICT環境の全体像を検討するのは容易なことではありませんでした。
 将来を見据えたICT環境の整備をどのように考え、展開をどう進めていくか、またアクティブ・ラーニングによる「教育の質的転換」を図るためにICTをどのように利活用すべきか、さらにどのようなICTを活用すれば自校の学生にとって最適な学修環境を整備できるのかーー。このような大学の「思い」を共有し、共に考え解決してくれるパートナーを広島文教女子大学様は求められていました。

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NTT西日本の提案

アクティブ・ラーニングを実現する学内ICT環境の計画的な整備を提案

 NTT西日本には、インターネットの黎明期から、教育におけるICTの活用に力を注いできた実績とノウハウがあります。そうした知見を活かし、広島文教女子大学様がめざす大学教育についてヒアリングを重ねて、未来予測に立った学内ICT環境の全体像を具体化していきました。
 さらに、教育改革の議論にも継続的に参画しながら、アクティブ・ラーニングの推進に向け、どのようなシステムを、どのようなタイミングで導入していくべきかをまとめたICT化ロードマップを提案。これをもとに計画的・段階的に学内のICT環境を構築・拡充していくことを議論していきました。
 教育に関しては、双方向授業を充実させるため、学内LAN環境、無線LAN環境を整備するとともに、学生・教員に1人1台のタブレット型端末を配付。これにより、受講生の多い講義においても、教員が投げ掛ける質問に、学生がタブレット型端末を用いて回答したりすることが可能に。
 また、事前・事後学修習慣の確立に向けては、講義収録システム、動画編集スタジオ、教材作成配信システムなどを順次導入し、講義を録画して編集した動画をライブラリー化することにより、学生がいつでも講義を視聴できる環境を整備することなどを提案しました。

図:ICTを活用したアクティブ・ラーニング環境の整備

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システム導入の効果

1. 双方向授業によって授業の質も、学生の意欲も向上

 大人数の教室でも、学生一人ひとりの考えや感想をすくい上げることが可能に。ある授業では従来、1講義で質問や発言をする学生は10%未満だったが、無線LANとタブレット型端末を活用することで、70〜80%の学生が意見を寄せるようになった。疑問が生じれば質問したり、異なる考えがあれば意見を述べたりということが容易にできるようになり、双方向性の確立につながるとともに、学生の学修意欲の向上にも大きく寄与している。
 また、教員は授業に必要な資料を事前にサーバーにアップロードしておき、学生はタブレット型端末にダウンロードすることで、従来の授業準備に掛かっていた負担も軽減された。

2. 事前・事後学修を支援、授業ではより高次元の教育を実践

 講義収録システムによって録画した講義を、動画編集スタジオで編集してコンテンツ化し、無線LANを通じてタブレット型端末で視聴できる環境を整備。併せて、教材作成配信システムを活用し、事前・事後学修の効果を高める教材を作成・配信することにより、知識の修得と補完は学生が授業時間外に自律的能動的に行い、授業においては、一方的な講義のスタイルから、ディベートやディスカッションなどを交えたより高い次元の教育へとシフトできる環境を整えた。

教職をめざす学生により効果的に学べる環境を提供3. 教職をめざす学生に、より効果的に学べる環境を提供

 教職をめざす学生の模擬授業を定期的に講義収録システムで録画し振り返りを行うことで、学生は自身の成長度合いを客観視できる。また、その動画をもとに教員・学生でディスカッションを行えば、さまざまな視点から多くの気付きを得ることも可能となる。
 さらに、教材作成配信システムを活用すれば、急速にICT化が進む初等・中等教育機関で活かせる教材作成スキルを磨くこともできる。これらのアクティブ・ラーニング環境の利用を通じ、主体的な学修の体験を積み重ねた学生が将来教壇に立つことで、産業界や地域社会が求める次代を切り開く人材の育成にも貢献できる。

4. 地域と連携した教育の拠点へ

 教材作成配信システムをさらに発展させることで、将来的には、学生たちが作成した教材を地域の小学校などに配信し、実際の教育現場で活用してもらうなど、高等教育機関としての新たな地域連携の取り組みも構想している。

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お客様の声

「ICTを活用することで教育の可能性が大きく広がっていくと期待しています」

写真:武田 義輝氏

 本学は来年、開学50年を迎えますが、その歴史と同じだけ老朽化した校舎もあります。今後、施設の整備も進めていくつもりですが、中身の授業が伴わなければただの張りぼてになってしまいます。
 「文教で4年間学んで本当に良かった!」と思ってくれる学生が一人でも多く出てくれることを願い、学生にとって最高の教育を考えていく上で、ICTは不可欠な要素です。ただ、ICTの進化はとても速い。たくさんの製品があり、パンフレットやショールームを見ても、何をどう比較すればいいのかよく分かりません。その点、NTT西日本は、総合的かつ専門的な見地から情報提供やアドバイスをしてくれてありがたかったですね。
 小規模な女子大学ですので、予算が潤沢なわけではありません。国の補助金事業はぜひ活用したいところです。ハードルも高く、従来は不採択になることが多かったのですが、NTT西日本にも議論に加わっていただいた一連の教育改革では、申請した事業はこれまで全て採択されています。
 今回整備したICTを活用すると、例えば、教職をめざす学生の模擬授業を録画し、小学校教員になっている卒業生からオンラインでアドバイスをもらうなど、学生たちの励みになり、かつ効果的な教育ができるはずです。さまざまなアイデアを組み合わせることで、ICTを活用した教育は大きく変わると期待しています。

「埋もれていた学生の声を授業に反映できるようになり、
モチベーション向上にもつながりました」

写真:橋村 勝明氏

 タブレット型端末と無料の授業用アプリを活用するようになって、授業の手法が大きく変わりました。
 従来、「何か意見のある人は?」と呼び掛けても、挙手した全員を指名することは時間的に無理でした。中には人前での発言が恥ずかしくて挙手できなかったり、何か質問したくても気後れしてしまったりする学生もいたでしょう。学生がせっかくいいことを考えていてもすくい上げることができず、当然、成績評価にも反映されません。学生のモチベーションにはマイナスに作用していたと思います。
 タブレット型端末を使えば、学生はTwitter感覚で意見を寄せられます。上質な質問などがあれば、指名して発言してもらいます。従来は、指名するまでどんな質問か分かりませんでした。今は、みんなの意見を、タブレット型端末上で共有することもできます。
 私はテキストを電子化して学生がダウンロードできるようにしています。デジタルデータだと、例えば写真などを拡大して細部まで見ることも可能です。また、資料をモニターに映して「ここが…」などと視覚的に説明することもできます。
 さらに、教材作成配信システムを活用することで、もっと先のステージに進むことができると考えています。学生のモチベーションが高まるような教材を作成できれば、能動的な事前・事後学修も定着していくでしょう。

NTT西日本担当者の声

「学生にとって最善のICT環境整備について、先生方と継続的に議論させていただきました」

写真:櫻木 大吾写真:太田 雅之

 日本における教育のICT化は、世界に後れを取っているといわれています。実際、日々営業活動を行う中で、日本の教育現場におけるICT環境の整備はまだまだ十分ではないと感じており、子どもたちや若者たちの未来のために、日本の教育の質的向上を図っていかなければならないと強く思っています。そして、そこに貢献できるのは、インターネットの黎明期から教育のICT化に取り組んできたNTT西日本だという自負を持っています。
 広島文教女子大学様は、単にICT基盤を整備するだけでなく、学生にどう活用してもらうか、そのためにはどのような仕組みが必要なのか、といったことを真剣に検討されていました。私たちも「ICT化ロードマップ」の提案をきっかけに、議論に加わらせていただき、広島文教女子大学様が描く理想型の実現に向けて、今年度は何を優先すべきか、どうすれば学生にとって最善なのかと、さまざまな先生方と継続的に話し合いました。そうした議論に参画させていただけたことは、パートナーとして認められたように思え、大きなやりがいと責任の重さを感じました。
 今後は、タブレット型端末のさらなる活用方法を模索していくとともに、広島文教女子大学様が次のテーマとして掲げている「地域連携」を、ICTによっていかに実現していくかという提案に取り組んでいきます。

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本内容は2015年3月10日に掲載いたしました。
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