静岡大学様

2011年3月28日 掲載
  • 300名以上
  • 学術・教育
  • 教育環境ICT化

導入サービス:共通基盤系ソリューション/学術系ソリューション

クラウド化による情報基盤システムの全面刷新

自由啓発・未来創生
質の高い教育と創造的名研究を推進し社会と連携し、ともに歩む存在感のある大学
旧制の静岡高等学校や浜松工業専門学校などの統合(1949年)、静岡県立農科大学の移管(1951年)とともに静岡大学としてスタートしました。キャンパスは静岡県の2つの政令市、静岡市と浜松市にあり、6学部12大学院(研究科)で構成されています。
地域社会の一員として、地域の自然と文化に対する敬愛の念を持ち社会からよせられる期待に応えることを目指しています。
地域の教育研究活動の拠点として、また国際的活動の拠点として、教育研究活動、学生生活を支援する、機能・性能・セキュリティー・コンプライアンス等の面で高い水準を有する情報基盤を整備することを「静岡大学のビジョンと戦略」の「情報」の目標としています。

キーテクノロジー&ソリューション

お客様の声

写真:井上春樹教授、長谷川孝博准教授今、企業・学校・自治体など組織を管理する情報システムは従来では考えられなかったような幅広い機能、性能が求められるようになっています。
これらに対し新しいコンセプトである「クラウドコンピューティング」の活用に舵を切ることにより、それらのすべてを高い水準で実現できる可能性が出てきました。
静岡大学では、このような流れの中でクラウドコンピューティングをベースとした情報基盤の全面的な更新検討を2006年から開始し、2010年3月時点で従来と異なる考え方の情報基盤の構築を完了し、実際の教育・研究の支援を開始しました。
静岡大学の実施例はまだ検証の緒についたばかりですが、この4年間でできるだけのことをやってきました。そして確実に多くの成果を確認できつつあります。そして、今後の4年間の検証が更に重要であるという認識を関係者一同強くしています。
難しい注文に見事に応えていただいたNTT西日本の皆様の多大なご努力と、豊富なアイデアと、多数のパートナー会社を纏め上げた指導力と運用開始に至る各プロセスでの真摯な姿勢がクラウドコンピューティング全面適用の成果の大きな原動力になったと深く感謝をしております。

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システム導入の背景

はじめに

昨今、大学の情報システムは従来では考えられなかったような幅広い機能・性能が求められています。
静岡大学も例外ではなく、平成21年度の情報基盤システムの更改では、以下の6つのような要件を満たすことが求められていましたが、従来の情報システムのみをベースにして、これらの要件を満足させることは大変困難でした。
そこで検討した結果、新しいコンセプトかつ従来の情報システムを変革する考え方であるクラウドコンピューティングを全面的に取り入れることで、静岡大学の課題を高い水準で解決できる可能性が出てきたため、従来の考え方から脱却し、クラウドコンピューティング全面適用の方向へと舵をきることとしました。
また、基本方針を「組織自身で持つべきではない情報資産はすべてクラウドコンピューティングサービスにゆだねる、すなわちスケールアウトかつ仮想的にアウトソーシングする」とし、情報基盤の全面的な更改検討を開始しました。

1.ITサービス高度化と可用性の向上・2.事業継続性(BCP)の確立・3.IT投資コストの抑制・4.情報セキュリティーシステムの確立(ISMS)・5.環境負荷の抑制(GreenIT)・6.ITコンプライアンスの遵守

クラウド情報基盤の実現手順

1.現状の正確な把握

現状の情報基盤を定量的に把握するため、IT資産(ハードウェア・ソフトウェア)の 正確な調査や消費電力の実測を行いました。その結果、学内にパソコンが約7,000台、外部向けサーバーが552台、その他研究開発用サーバーも多数存在しており、IT機器全体で年間233万kWhの電力が消費されていることが判明しました。さらに、それらの中にはセキュリティーや資産管理に問題があるものが存在しました。

2.基本的な考え方の策定

新システム導入にあたり、以下の基本的な考え方を決定しました。

  • サーバーは可能な限り外部のクラウドサーバーサービス(HaaS,PaaS,IaaS*1)に置き換える
  • パソコンのうち業務用のものについては省電力のシンクライアントに置き換え、処理部分や記憶装置部分はすべてクラウドのサーバーを利用する
  • パソコンやサーバーの記憶装置部分は可能な限りクラウドストレージサービスを利用する
  • 学内LANを超えたクラウド領域にある様々なシステムを含む総合的な認証方式を確立する
    *1:HaaS(Hardware as a Service),PaaS(Platform as a Service),IaaS(Infrastracture as a Service)

3.クラウド化するサービスの仕分け

各サービスにおいて許容応答時間を定め、それぞれのサーバーをプライベートクラウドコンピューティングセンターにおくべきか、パブリッククラウドコンピューティングでよいのか、また、クラウド化する部分をハードウェア・OSのみクラウドにするのか、サービス自体をリニューアルするのかを判断しました。

4.大学内の合意形成

情報基盤システム更改の前後において、IT投資コスト・消費電力・情報リスク等の観点でシミュレーションを行い、期待する効果を定量的に説明することで大学内の合意形成を行いました。

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システム概要

サーバーのクラウド化

学内のサーバー室が不要に!"プライベートクラウドコンピューティングセンターの構築"
キャンパス外の協力会社データセンターに静岡大学専用のPRCC*2を構築し、メール、認証、シンクライアント制御などの基幹システムを学内から移設しました。その結果、学内のサーバー室は不要になりました。
*2:PRCC(PRivate Cloud Computing)

"パブリッククラウドコンピューティングの活用"
ホームページやSNS、研究用サーバーなどは、一般のPBCC*3を活用することで劇的なコスト低減が可能となりました。また、処理能力やレイテンシーなど多くの項目を評価し、適切なサービスを選定しました。
*3:PBCC(PuBlic Cloud Computing)

パソコンのクラウド化

Windows2008ターミナルサーバー、画面転送型シンクライアントシステム、統合認証基盤、大容量ネットワークストレージ装置などで構成されています。

  • 端末の電源onでWindowsログオン画面を表示しパソコン同様の操作性を実現
  • 統合認証基盤と連携し、キャンパス内の約1000台の端末どこからでも自分専用のデスクトップを利用可能
  • LAN配線の増設なしで、端末を利用者自身が設置できる環境を実現
  • フレッツグループで付属学校、特別支援学校及び研究フィールドでもシンクライアントが利用可能
  • USBメモリーによる情報運搬を不要にするため、教職員全員にインターネット経由で利用できるクラウドストレージをPRCCに構築

クラウド環境負荷モニター

電力、ガス、水道合計約1000箇所の消費エネルギー量を測定し、全学の環境負荷を測定。

  • クラウドコンピューティングセンターにデータ集計サーバーを設置し、キャンパス内からいつでも測定・集計結果をグラフで見ることが可能
  • データ集計サーバーのAPI機能を使用して、電力消費量増大時に携帯電話へアラートメールの送信や、研究用データの取り出しが可能

環境負荷モニターシステム

クラウド電子掲示板システム

電子掲示板配信サーバー画面受信端末と32インチディスプレイを組み合わせ、低コストで電子掲示板端末を実現しました。この電子掲示板を学内53ヶ所に設置することにより、学内広報が充実しました。

  • 担当部局が作成したコンテンツをSNSで集約して全学共通コンテンツとして電子掲示板に表示
  • 電子掲示板配信サーバーの増設で、部局専用の電子掲示板システムへの組み換えが可能
  • 電子掲示板配信サーバーから電子掲示板に画像を配信する仕組みであり、増設が容易

個人認証のクラウド化

学生は、入学と同時に1つのIDとパスワードでシンクライアント、実習パソコン、情報コンセント、無線LANが利用できます。本システムのユーザー管理サーバーはクラウドコンピューティングサーバーに設置されており、ユーザーデータの一元管理を行っています。そのため、入退室システム、パスワード自動再発行などのサービスを追加してもシステム管理者の稼動は増えない仕組みとなっています。

  • パスワード自動再発行システム
    指静脈で個人認証を行なうことで、利用者の操作で24時間いつでもパスワード再発行が可能
  • 入退室管理システム
    ICカード学生証、教職員証で開錠操作ができ、セキュリティー強化や利便性向上のために指静脈認証などの併用も可能

統合認証の規模と詳細関連図

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