NTT西日本大阪病院
院長からのあいさつ
院長 前田恵治
やさしく、丁寧に、安心を与える医療をめざして

当院は、その名が示すように、NTT西日本の企業立病院です。昭和58年からは地域に開かれた病院として、地域医療に貢献して参りました。平成17年よりは内科二次救急に参画し、かかりつけの患者さんはもちろん、当院を初めて訪れる救急患者さんに対する対応も24時間体制でできるようになっています。

当院の基本理念のひとつとして、“がんに重点化し、5疾病を中心とする医療・免疫療法・予防医療を提供”を掲げて努力いたしました結果、平成21年には大阪府のがん診療拠点病院の指定を受けました。最近のがん診療は、手術療法、化学療法に加え、放射線治療を行えることが重要であり、当院ではこれらを組み合わせる集学的治療を行っています。本年1月には、一般的な外照射からIMRT(強度変調放射線治療)、IGRT(画像誘導放射線治療)まで施行可能な医療用リニアック装置を更改しております。また近隣病院にはない施設として、PET-CTがん検査センターがあります。当院のがんの診断能力の向上に寄与しており、がん診療の質を高めています。またPET検査を含む、健診コースも好評を博しています。

そして地域の先生方との連携も積極的に行っております。平成24年にはリウマチ・膠原病センターを立ち上げ、100名以上の先生方に登録医になっていただきました。この連携を全病院レベルに広げ、平成26年より当院の連携医療機関への登録をお願いしたところ、現在では、320を超える医療機関に登録医になっていただいております。このシステムは患者さんの紹介・逆紹介を効率的に実施し、よりよい医療を提供することに役立っています。

内科は、消化器内科、循環器内科、血液内科、腎臓内科、糖尿病・内分泌内科、呼吸器内科、アレルギー・リウマチ・膠原病内科と専門に分かれているものの、その垣根は低く、ひとりの患者さんをそれぞれの科が協力して、診療に当たっています。特にリウマチ・膠原病の患者さんは府下全域からの紹介があり、リウマチ・膠原病センターの知名度も増しています。血液内科は、クリーンルームを16床有するという体制があります。腎臓内科は時間外でも緊急で透析導入ができるようになっています。消化器内科は光学医療センター(内視鏡センター)をその要として、充実した内視鏡治療を行っていますし、大阪府肝炎専門医療機関の役割を果たしています。糖尿病・内分泌内科は、糖尿病療養指導センターという患者教育を効率的に行うシステムを平成16年より確立しています。循環器内科は平成26年に心臓カテーテル検査室を更改したことにより、より迅速な対応が可能となっています。
一方外科系は、消化器外科、乳腺・内分泌外科、泌尿器科、整形外科、歯科・口腔外科、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科に分かれていますが、がん、などそれぞれの領域の手術を中心とする治療だけでなく、がん化学療法、放射線療法も行ない、がんリハビリテーションにも力を入れています。我々が、患者さんにやさしく、丁寧に対応している一例です。また整形外科と皮膚科はリウマチ・膠原病センターとしての役割も果たしています。
本年の4月からは、耳鼻咽喉科医が2名増員され、これまでも当院の特徴であった頭頸部腫瘍に対する診療が、手術治療の再開とともに、より充実したものになります。

これからは、高齢者社会に対する取り組みが特に重要です。「治す医療」から「治し支える医療」への転換が必要と言われており、今までのように、急性期を乗り切れば、すぐに自宅に退院という方が必然的に減っています。当院では平成28年6月に地域包括ケア病棟を開棟しました。この病棟は在宅復帰を支援する病棟であり、主に急性期の治療が、ある到達点に達したあと、患者さんが在宅復帰に向けての療養やリハビリを受ける必要があるときにご利用いただけます。

最後になりましたが、病院は医療の質を問われる時代になっています。当院では、医療の質・患者安全向上のためのトレーニングプログラムであるTeam STEPPSを取り入れ、昨年度にほぼ全員の受講を終えました。多職種がチーム医療を行う病院において、このような取り組みが浸透し、患者さんの求める、質の高い医療を提供することをめざしていきますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

平成29年4月1日
NTT西日本大阪病院 院長 前田 恵治

審査 16-2945-1