NTT西日本大阪病院
研修医について
はじめに
 当院は昭和17年に逓信省の職域病院として発足し、以降、日本電信電話公社の西日本の基幹病院として整備されました。昭和58年に保険医療機関の指定を受け、昭和61年からNTT、平成11年からはNTT西日本の企業立病院として地域社会に密着した病院としてその使命を果たしています。幅広く診療しておりますが、人工透析療法や免疫療法など他医療機関とは異なった特色ある治療も行っており、また、大阪府からは、がん拠点病院にも指定されています。
 平成14年8月に病院の基本理念として、「私達はヒューマニズムに基づき、患者様の権利を尊重し、心のこもったレベルの高い医療を行います。そして、患者様に満足・安心していただき、地域社会から信頼される病院をめざします」を掲げて日本医療機能評価機構の指定病院となりました。
 当院は、臨床研修制度発足の昭和43年当初から臨床研修病院として指定されました。平成16年度から初期研修が必修化され、新医師臨床研修制度の基本的な考え方は、2年間の研修期間で、アルバイトせずに研修に専念できる環境の下で、医師としての人格を涵養し、プライマリ・ケアへの理解を深め、患者を全人的に診ることができる基本的な診療能力を習得するというものです。  当院は、定められた2年間の基本プログラムと到達目標を満たす指導医数の充足等の研修体制の確立に努め、更なる充実へと邁進している管理型臨床研修病院であります。しかし、プログラム、研修内容、指導体制など夫々に課題が残されており、今後研修医の要望も取り入れながら改善していきたく思っております。
 わが国の医学は急速に進歩しております。いきおい、質の高い医療の実践が我々医師に責務として課せられることになります。しかし、当初から専門性を追求するのではなく、社会人である患者を全人的・総合的に診る基本的診療ができる医師の育成が初期臨床研修であります。
 研修医の研修への姿勢・情熱が原点ではありますが、情熱に満ち溢れた研修に応えられる研修病院の教育体制の整備などの環境の充実は、お国の援助も得て環境整備を図っていかなくてはならないと思っています。
 如何に医学が進んだ状況といえども、医学に治療されているようではいけません。医師が治療しなければなりません。進歩した医学を充分理解して活用し、医師でなければ叶わない治療のできる医師に育ってほしいものです。
 研修希望者の方々には、「如何なる苦難があろうとも負けることなく、患者に対しては、健康で明朗・誠実な態度で接し、情熱を持って、協調性のある医療に取り組み」、また、「未来の医療を導く学術活動にも参加」し、患者・国民から嘱望される医師に育ってほしく願うものす。

NTT西日本大阪病院 院長 前田 恵治
一覧にもどる