NTT西日本大阪病院
診療のご案内
泌尿器科タイトル
3名の泌尿器科専門医を配し、常勤医師4名一般泌尿器科はもちろんの事、特に泌尿生殖器がん、排尿障害、尿路結石症、内分泌外科(副腎・上皮小体)、腎移植に重点をおいた診療を行います。
膀胱がんの治療
膀胱がんの多くは表在性乳頭状がんで経尿道的腫瘍切除術(TUR-Bt)で治療可能といわれています。
しかし表在性膀胱がんは再発しやすく、再発頻度の高い方・多発性の方には再発予防の目的で抗がん剤やBCGの膀胱内注入療法を行います。表在性の中でも上皮内がんの方はBCG膀胱内注入療法が著効します。
局所浸潤性膀胱がんの標準的治療は原則膀胱全摘術ですが、術前もしくは術後に全身化学療法(GC療法)を追加することがあります。膀胱全摘術にともなう尿路変更術では主に回腸導管造設術,自然排尿型尿路変更術(主にStuder法)を行います。
また膀胱全摘術ができない方・希望されない方にはTUR-Bt・化学療法・放射線療法などを組み合わせた集学的治療による膀胱温存治療も行っています。患者さんの年齢、体力、適応、QOLに応じた治療を選択します。
腎盂尿管がんの治療
膀胱がんと同じく尿路上皮から発生しますが、腎盂・尿管は膀胱に比べて壁が薄く、特に悪性度の高いがんは早期に浸潤・転移をきたします。泌尿生殖器がんのなかで最も予後不良ながんです。切除可能であれば腎尿管全摘除術を行います。
多くの症例で腹腔鏡下手術を行っています。
再発予防の目的で術後に膀胱がん治療と同じ全身化学療法や放射線療法を行うことが多いです。
しかし診断時に大きなリンパ節転移を認めても化学療法が著効し、その後手術で摘出し、完治した症例もあります。
腎がんの治療
近年増加しているがんの一つですが、人間ドックや他疾患観察中の超音波・CT検査により偶然発見される早期がんが増えています。
最も良い治療法は手術による摘除術で、4cm以下の腫瘍であれば、その多くは腎を温存する部分切除術でも全腎摘除術と比べて生存率は変わりませんので、腎機能温存の目的で部分切除術を薦めます。
従来の腎がん手術の切開創は大きく術後創部痛が高度でしたが、腹膜鏡下手術の普及により小さな手術創で摘出する低侵襲手術も選択肢の1つになっています。
当院では約130例の実績があります。(2016年3月現在)
根治切除不能または転移性の腎がんに対してはインターフェロンなどの免疫療法または新しい分子標的薬による抗がん剤治療を行います。
前立腺がんの治療
前立腺がんは現在我が国で最も増加しているがんです。
前立腺特異抗原(PSA)検査の普及により早期に発見される症例が増えています。
前立腺がん確定診断のための生検は入院(2〜3日)の上、脊椎麻酔下に経会陰的超音波ガイドで行います。がんの治療は診断時のPSA値、がん組織の悪性度、進行度によって方針を決めます。
当院には、強度変調放射線治療(IMRT)装置があり、年間治療件数が豊富で幅広い治療の選択に努めています。症例によって前立腺全摘除術または放射線単独治療、ホルモン療法+前立腺全摘除術または放射線治療、ホルモン療法+前立腺全摘除術+放射線治療を行います。
放射線治療は主に通院で行います。前立腺全摘除術の術前には自己血貯血を行います。当院では過去15年間(2016年3月現在)で約190例の手術実績があります。
前立腺がんは全般的に進行が遅く、予後良好で生存率の高いがんですが、悪性度の高い局所進行がんや発見時に骨または他臓器に転移のある方の多くは数年後にホルモン治療抵抗性再燃がんになります。
近年は化学療法が進歩し、このような再燃がんに対して有効な抗がん剤治療がいくつか行われています。当院では、限局性・局所進行癌に対して、根治を目的とした治療を積極的に行っています。主たる治療法として手術治療または放射線治療が行われます。当院では、2007年7月から放射線治療に強度変調放射線治療(IMRT)を導入しています。中・高リスク癌に対しては、6ヶ月以上の内分泌療法を先行させることにより、良好な成績が得られています。
尿路結石症の治療
上部尿路結石症(腎・尿管結石)に対しては体外衝撃波結石破砕術(ESWL),経尿道的結石破砕術などが可能です。ESWLは主に外来日帰り治療で行います。機種は破砕力の強いDornier社製Lithotripter SUを使用しており、高い完全排石率を誇ります。症例により内視鏡を用いた砕石術(経尿道的尿管結石砕石術)も行います。
副腎腫瘍の治療
副腎は体の奥深いところに位置し、従来の開腹手術では腫瘍のサイズが小さくても、大きな切開が必要でした。副腎腫瘍に対する腹腔鏡下副腎摘出術は鏡視下手術のなかでも最も良い適応とされており、患者さんの負担軽減と早期退院に貢献します。
当院では本治療法導入後、約60例の手術を行っています。
婦人性器脱の治療
尿道瘤による腹圧性尿失禁に対しては骨盤底筋体操の指導,簡便で有効性の高いとされる尿道スリング術を、膀胱瘤による排尿困難に対しては経膣的形成術を行っています。
腎移植
当院は大阪府下における献腎移植施設の認定をうけています。過去に7例の献腎移植術(脳死下2例)、4例の生体腎移植術を行い、良好な成績を得ています。生体腎移植における提供者の腎摘除術は腹腔鏡下に行います。
症例数は少ないですが、経験豊富なスタッフのもとで腎移植を行っています。
特殊検査・治療等
膀胱鏡、超音波検査は診察日に随時行っています。/ 体外衝撃波結石破砕術 (ESWL)(火・木 AM)、泌尿器科X-P検査(火・木 PM)
診察スケジュール・担当医
月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前 午後 午前 午後 午前 午後 午前 午後 午前 午後
花井 江左 花井
桑原
西本 交代制 - 西本 花井 江左
-
担当責任者:花井部長
スタッフ
常勤医師(社員)4名で以下の学会の指導医、専門医、認定医が常勤して各分野の研修指導にあたっている。
日本泌尿器科学会(指導医2、専門医3)、日本Endourology・ESWL学会(泌尿器腹腔鏡技術認定医1)、日本がん治療機構(がん治療暫定教育医1、認定医2)
審査 16-0024-1