ここから本文です。

ホーム > 支店情報 > 沖縄支店 > 第56回母の日の図画・作文コンクール(主催:琉球新報 、デパートリウボウ) > 特賞(作文の部)

沖縄支店

特賞(作文の部)

5学年の部 北小学校 下地 臣(しもじ じん)
「お母さん ありがとう」
 
 「じーん。ゴミを出してくれてありがとう。」
「うん。」
 ぼくは、おうちの仕事で、ゴミ出し当番です。もえるゴミ、もえないゴミ、カンカン、ペットボトルを分けてゴミだしするのが、ぼくの仕事です。
「じんも、もうすぐ一年生だね。」
「うん。」
「おうちの手つだいをしてくれると、お母さんは、うれしいな。」
「うん、やってみたい。」
「それじゃ、ゴミだしをしてくれる。」
「わかった。ぼくのおしごとね。」
と、ぼくが一年生のころ、お母さんと決めたゴミ出し当番です。
 僕はお母さんと二人でくらしています。ぼくのお母さんの仕事はタバコ屋さんです。仕事時間はお昼の十二時から夜の八時まで働いています。ぼくが家に帰る時間は、お母さんはいません。だからお母さんが、帰ってくるのがおそい時は、ぼくがせんたく物を、とったり、たたんだりします。
 ぼくのお母さんは、とてもやさしいです。ぼくが、重い荷物を持ってあげると、
「ありがとう。」
「助かったよ。」
と、いつもぼくに言ってきます。ぼくは、お母さんが、よろこんでくれると、またやってあげたいと思います。
 そんなお母さんだけど、おこるととてもこわいです。
 ぼくが、お母さんとの約束をやぶって、おそく帰った時、おにみたいな顔をして、げんかんでまっていて、ぼくをじーと見て、
「今何時なの。」
「約束守れたの。」
と、たくさんおこられて、こわかったです。
いつも最後には、
「けじめをつけなさい。」
と、仕事でつかれているはずのお母さんは、悲しい顔をします。ぼくは、悲しい顔をするお母さんの顔を見ると、ぼくも悲しくなってなみだがでてきそうになります。
「ごめんね。お母さん。」
 ぼくは、サッカークラブに入っています。サッカーの試合があると、仕事が休みの時は、応えんにきてくれます。応えんの時は、大きな声を出したりしないお母さんです。帰りの車の中では、たくさん話をしてくれます。
「今日は、上手だったね。」
「あれは、こうしたらいいんじゃない。」
と、ぼくのせんぞくコーチをしてくれます。いやなこともいわれて、くやしい気持ちになることもあるけど、何でも言ってくれるお母さんが大好きです。だから、次もがんばろうという気持ちになります。
 ぼくは、お母さんと約束したいことがあります。それは、これからも毎日のゴミ出しやせんたく物をとったり、たたんだり、重い荷物を持ってあげることです。お母さんのためでもあるけど、もちろん自分のためにもがんばります。そして、大人になったらお母さんへ恩返しをたくさんしたいです。
 お母さんこれからもお仕事がんばってね。
 
※掲載画像の無断複写・複製・転載はご遠慮ください。