News Release

平成24年1月17日


研究開発成果の実検証フィールド
“Innovation LAB”の運用開始について



 NTT西日本では、お客様やマーケットのニーズに即応するため、事業に密着した研究開発を推進しております。
 この度、研究開発の強化に向けて、研究開発中の技術を実際のオフィスに取り入れながら成果を実検証したり、アライアンス企業・大学さま等、共同研究開発を取り組む機関向けに研究開発中の技術について情報公開するフィールドとして、“Innovation LAB(イノベーションラボ)”を平成24年1月18日(水)より運用開始します。


1.背景・目的
 近年、新技術の開発スピードが高速化かつ多様化し、サービス化までの時間短縮や品質の更なる向上が求められています。
 “Innovation LAB”では、研究開発中の技術を実際のオフィスに導入し、効果を検証することで、早期のサービス化に努めるとともに、アライアンス企業・大学さま等に対する新技術の展示やデモンストレーション等研究開発の「見える化」を通して、お客様目線での声を取り入れた品質の高いサービスの開発に取り組みます。
 さらに、「エコオフィス環境トライアル」※1で培った経験を踏まえ、シンクライアント端末や電力見える化システムをNTT西日本曽根崎ビル全館に配備し、地球環境に優しいスマートな研究開発施設をめざします。
※1 “NGN対応シンクライアントを活用したエコオフィス環境トライアルの開始について”平成21年11月26日リリース
URL:http://www.ntt-west.co.jp/news/0911/091126a.html


2.“Innovation LAB”における取り組み内容

(1) オフィスにおける新技術の実検証
   研究開発段階の新たな技術を実際のオフィスで順次活用し、サービス化に向けた検証を実施します。
 
<オフィスで実検証する主な新技術>
 
<1> 無線メッシュ技術を活用したオフィス環境のマイクロコントロール【別紙1
   総務省が平成24年7月に開放予定である920MHz周波数帯を活用し、オフィス内に設置したセンサーの情報を無線メッシュ技術により網羅的に収集することで、例えば会議室単位等のより細かな範囲において照明や空調をコントロール(マイクロコントロール)する取り組みを実施します。本周波帯はスマートメーター等での利用が期待されており、無線メッシュ技術を活用した新しいサービスの創出を推進します。
 
<2> 仮想化技術やオープンソース技術を活用したBCP対策【別紙2
   東日本大震災の経験から企業のBCP対策に対する関心が高まる中、オープンソースソフトウェア※2を用いて、既存の市中製品では実現が困難であったLinux環境の無停止バックアップなど、システム全体を停止することなくバックアップする無停止バックアップ技術の開発に取り組んでいます。また、データセンターに仮想化技術を活用し、複数のデータセンターを跨いだサーバー等の冗長化を行うことにより、大規模な災害・障害時においてもサービス利用者に影響を与えずサービスを継続するシステムの冗長化や切り替え技術をめざします。
 
※2 無償で公開されており、誰でも改良、再配布が可能なソフトウェア
 
<3> トレーサビリティー技術を活用したセキュリティ向上【別紙3
   近年、社会問題となっている情報漏えいは、厳しいセキュリティーポリシーを規定している企業でも発生しており、今後はポリシーに沿った適切な運用が実施されているかどうかを確認できることが重要となります。そこで、企業における情報漏えい事故等を防ぐシステム運用の推進を図るため、パソコンや共有サーバー等が出すログからデータの関係性を抽出する技術を活用し、ファイルやデータの操作履歴をトレース・可視化します。

(2)

“Innovation LAB”における取り組みの見える化
   社内はもとよりアライアンス企業・大学さま等に対して開発中の新技術の展示やデモンストレーション等「研究開発の見える化」を実施し、お客様目線を取り入れたサービスの開発や、ICTを活用したスマートなオフィスの推進に努めます。


3.場所等
(1) 場所
NTT西日本曽根崎ビル(大阪市北区曽根崎1-2-31)
(2) 運用開始日
平成24年1月18日(水)


4.今後の展開
 NTT西日本では、“Innovation LAB”で得られた成果から、お客様の暮らしや社会を豊かにするために必要な情報通信サービス創造の取り組みを推進いたします。
 “Innovation LAB”における取組みの「見せる化」やディスカッションを通して、ベンダーとのアライアンスや学術機関との連携を強化します。また、多様なプロダクト開発や新たなビジネススキームの構築を通して、先進技術を活用した新サービス創造の取り組みを推進いたします。



【別紙1】 無線メッシュ技術を用いたオフィス環境のマイクロコントロール 
【別紙2】 広域分散化されたデータセンターの連携による仮想データセンターの実現
【別紙3】 トレーサビリティー技術を用いたセキュリティー向上



【本件に関する問い合わせ先】
NTT西日本 技術革新部
研究開発センタ 開発企画担当
TEL:06-4792-8401
FAX:06-6360-6751
E-mail:kikaku-soukatsu@rdc.west.ntt.co.jp

審査 11-2792-3



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