平成17年3月25日
(報道発表資料)
宮崎県木城町
西日本電信電話株式会社
日本電信電話株式会社


ブロードバンドを活用した住民参加の
高齢者向け福祉サービスのトライアルを開始



 宮崎県木城町(以下、木城町)、西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)、日本電信電話株式会社(以下、NTT)は、ブロードバンドを活用した新たな住民向けサービスの検証を行うため、平成17年3月28日(月)から、高齢者向けの福祉サービス「見守りコミュニケーション支援サービス」の共同トライアルを、宮崎県木城町において開始いたします。


1.背景・目的
 木城町では、デジタルデバイドの解消のため加入者系光ファイバーを整備し、平成16年4月から本格的にブロードバンドを活用したインターネット接続や行政情報提供サービス、健康管理サービスを提供してきました。また、このサービス提供と平行して木城町とNTT西日本は、このブロードバンドを活用した更なる利便性の高い住民向けサービスの提供を検討するため、平成16年9月から住民参加による検討会を開催してきました。
 このような状況の中、検討会において「福祉サービス」に対する要望が高齢者を中心に多かったことから、この度、木城町とNTT西日本及びNTTは共同して、高齢者に対する「コミュニケーション機会の創出」や、家族や福祉事務所等による「見守り」、また、災害や緊急時における「メッセージ同報サービス」、「通報サービス」等について、気配感(つながり感)を通じた通信や各種ユーザービリティ等、サービス面や技術面での検証を行うことを目的に、本トライアルを実施することとなりました。


2.トライアルの概要
 本トライアルでは、地域での人と人とのリアルなつながりや遠隔地に住む家族とのつながりを支援し、地域住民による見守りや地域社会でのコミュニティ活性化に寄与するための平常時から緊急時まで様々な生活シーンでの利用を前提とした新しいシニアコミュニケーション環境を提供します。具体的には以下のとおりです。(別紙参照)

(1)トライアル内容
<1> ブロードバンドを活用し、家族や友人等と高齢者とのお互いの気配・存在感(在・不在)をやりとりする双方向の「見守りサービス」の提供
<2> 高齢者同士や家族、友人等との「テレビ電話サービス」や「手書きメッセージングサービス」等の提供
<3> 高齢者の状況(在・不在等)を確認する「見守り管理サービス」の提供
<4> 災害等緊急時での利用を想定した木城町からの「メッセージ同報サービス」や高齢者側からの「通報サービス」の提供

(2)トライアル実施期間
 平成17年3月28日(月)から平成17年6月30日(木)

(3)トライアル場所
 宮崎県児湯郡木城町内およびトライアル参加高齢者の家族居住地

(4)トライアル参加者
・木城町にお住まいの高齢者(約30名)
・木城町内外にお住まいのトライアル参加高齢者の家族(数世帯)
・トライアル参加高齢者の親しい友人およびボランティア
・木城町(福祉課、防災課等)
・木城町中央在宅介護センタ  等

(5)システム構成
 タッチパネル端末、コミュニケーションライト端末(別紙参照)


3.トライアル参加社の役割
<木城町>
 ・トライアル参加者の募集、決定
 ・トライアルフィールドの提供
 ・住民向けコンテンツの提供

<NTT西日本(宮崎支店)>
 ・「特定地域向けIPデータ通信網サービス」の提供

<NTT情報流通基盤総合研究所>
 ・トライアルシステムの構築
 ・トライアル端末やソフトウェアの提供
 ・フィージビリティやビジネスモデルの評価、検証


4.今後の予定
 本トライアルの結果を踏まえ、木城町における本格的な導入は勿論のこと、今後、都市部のみならず、地方都市の情報化への取り組みとして、今後の本格的な高齢化社会の到来に向けた「福祉サービス」としてだけでなく、日本の山間町村が抱えるデジタルデバイドの解消に向けた取り組みとして、普及・促進を目指してまいります。



別紙 木城町とは
別紙 トライアルでのサービスイメージ
別紙 一人暮らしシニア向けのサービス(高齢者ユーザ、見守られる側向け)
別紙 自治体,在介,コールセンター向けのサービス(見守る側向け)
別紙 トライアルのシステム構成


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