平成15年9月29日

西日本電信電話株式会社
エヌ・ティ・ティ・シスコム株式会社
大日本印刷株式会社


ブロードバンド回線を組み合せた
「無線ICタグを利用したサービス」の
開発に関するアライアンスについて



 西日本電信電話株式会社※1(以下、NTT西日本)とエヌ・ティ・ティ・シスコム株式会社※2(以下、NTTシスコム)と大日本印刷株式会社※3(以下、大日本印刷)は、このたび、3社の事業領域の拡大および顧客サービス充実のため、無線ICタグ※4とBフレッツをはじめとしたブロードバンド回線とを組み合せた新しいビジネスモデルの検討やサービス開発について提携し、技術面やサービス面の検証を行なうためのフィールドトライアルを行ないます。


1.背景

 NTT西日本は、ブロードバンド回線をご利用いただいているお客様へのサービスの充実を図っており、無線ICタグを利用したサービスについても、NTT西日本が展開するBフレッツやフレッツ・ADSLといったフレッツ回線の高付加価値化には不可欠なものであると考え、その技術・ノウハウを持つ企業との業務提携を検討しておりました。
 一方、NTTシスコムは、情報ソリューションビジネスでのソフトウェア開発事業として、永年培ったノウハウによりシステム提案、ソフトウエア設計・開発の事業展開等を行っております。
 また、大日本印刷は、印刷分野をはじめ、ネットワーク事業、エレクトロニクス関連部材など幅広くビジネスを展開しておりますが、永年培った印刷技術・ノウハウを活かして近年は新たな認証技術である非接触ICカードや無線ICタグ事業についても積極的な技術開発・事業展開を行っております。
 このような状況の中、NTT西日本、NTTシスコム、大日本印刷の3社は、それぞれの強みを活かし、付加価値の高いサービスの実現や事業領域の拡大を目指して、提携いたしました。


2.アライアンスの内容

  NTT西日本のブロードバンド回線に、NTTシスコムのアプリケーション開発ノウハウと大日本印刷の無線ICタグに関するノウハウを組み合わせた「無線ICタグを利用したサービス」の実現に向けた相互協力を行います。


3.各社の役割

NTT西日本 ブロードバンドサービスの提供
NTTシスコム アプリケーションソフトに関する開発・ノウハウの提供
大日本印刷 無線ICタグのシステム及びアプリケーションソフトに関する開発・ノウハウの提供


4.フィールドトライアルの実施

(1)目的
 本トライアルでは、無線ICタグの情報をブロードバンド回線を介して収集、蓄積、分析を行う際の技術面およびサービス面に関する検証を行います。

(2)トライアル内容
 無線ICタグとBフレッツを組み合わせた「無線ICタグを利用した位置検索・管理システム(仮称)」「無線ICタグを利用した位置情報とカメラを連携させた映像配信システム(仮称)」の共同トライアルを実施し、無線ICタグが持つ位置情報を活用した個体管理および検索等の実用性について検証を行います。 (【別紙】参照)

(3)トライアル実施期間
 H15年度第3四半期〜


5.今後の展開

 フィールドトライアルで得た検証結果を踏まえ、NTTグループ等が本システムを商用提供する予定です。
 また、今後も引き続き、無線ICタグを活用した新たなサービスの開発について検討を行っていきます。



<注>
■※1 西日本電信電話株式会社
所在地:大阪府大阪市中央区馬場町3−15
代表者:代表取締役社長 上野 至大
URL:http://www.ntt-west.co.jp

■※2 エヌ・ティ・ティ・シスコム株式会社
所在地:愛知県名古屋市中区栄2−8−25
代表者:代表取締役社長 小林 正明
URL:http://www.ntt-syscom.co.jp

■※3 大日本印刷株式会社
所在地:東京都新宿区市ヶ谷加賀町1−1−1
代表者:代表取締役社長 北島義俊
URL:http://www.dnp.co.jp

■※4 無線ICタグ
ICチップにIDを記録し、電波で読み出しを行う小さなタグ。RFIDタグとも呼ばれます。非接触でデータの読み出しが可能。電波で交信するため、汚れ、ほこり等の影響を受けず、小型化しやすく、小さな取り付けスペースにも対応可能です。繰り返し使用によりランニングコストも安価です。



【別紙】システムイメージ図


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