News Release

平成13年9月27日

「フレッツ・スポットアクセス」の実施について
(無線LANアクセス技術の実証実験)



 NTT西日本では、キンコーズ・ジャパン株式会社、阪急電鉄株式会社、株式会社ホテル阪急インターナショナル、株式会社新阪急ホテル、株式会社ロッテリアの協力を得て、インターネット接続事業者と共同で、無線LANアクセス技術の実証実験を実施します。実験は、本年10月22日から平成14年1月31日まで大阪(梅田、心斎橋、日本橋等)の駅・ホテル・飲食店等スポットで無線LANを利用し地域IP網経由でインターネット接続を行います。
 なお、実験開始にあたりフレッツユーザを対象に、モニターの募集を行います。


1. 実験の目的
 近年の急速なインターネットの普及に伴い、ISDNはもとより、ADSL、光などによる高速かつ安価なインターネット接続サービスの多様化が進んできております。また、インターネットをいつでもどこでも便利に利用したいというユーザニーズが益々高まってきております。このような状況を踏まえNTT西日本では、無線LANにより外出先のスポットで気軽に高速インターネットを利用できる環境の構築を目指し、「無線LANアクセス技術の実証実験」を行います。


2. 実験の概要
(1)内容(モニター利用イメージ:別紙1
 本実験では、駅・ホテル・飲食店等のスポットにアクセスポイントを設置し、フレッツユーザから募集したモニター様にご用意いただいたノートパソコンから、2.4GHz帯無線LANを利用し地域IP網経由でインターネットへのアクセスを行います。

(2)実験項目
 以下の項目について実証実験を行います。
<1>セキュリティ技術に関する検証
 本実験では、無線LANの規格IEEE802.11bでのアクセスでは、「MACアドレス」による認証を行います。更に、IEEE802.1xでのアクセスの場合は、従来の「MACアドレス」に加え「ユーザID」及び「パスワード」による認証の実証および評価を行ないます。

<2>無線回線品質に関する検証
 電波の干渉を中心に、外出先のスポットでの無線回線品質について検証を行います。

<3>利用シーン等マーケティング
 モニターの利用動向調査等を行います。


3. 実験実施概要
(1)実施期間
 平成13年10月22日(月)から平成14年1月31日(木)

(2)実施場所(詳細実験スポット:別紙2
 大阪の梅田、心斎橋、日本橋等のスポットにて実施いたします。

(3)モニターの募集(詳細応募要綱:別紙3
 平成13年9月27日(木)よりNTT西日本公式ホームページで1000名を募集します。モニター参加をご希望の方は、http://www.ntt-west.co.jp/spot/よりご応募ください。


4.各社の役割
 各社の役割は以下の通りとなります。
(1)NTT西日本
無線LANアクセス網の構築
無線LAN技術検証
アクセスポイントの設置
実験の企画・運営
マーケティング調査

(2)アクセスポイント設置場所提供企業(詳細:別紙4
アクセスポイント設置場所の提供
利用シーン等マーケティングへの協力

(3)インターネット接続事業者(詳細:別紙5
インターネット接続サービスの提供
アクセス分析等への協力

5.今後の予定
 本実験で得た検証結果を踏まえ、無線LANアクセスにおける課題を明確にし、新しいサービスとしての実現性を検討していきます。



別紙1 モニター利用イメージ
別紙2 実験スポット一覧
別紙3 モニター応募要綱
別紙4 アクセスポイント設置場所提供企業
別紙5 インターネット接続事業者



*アクセスポイント(AP)
無線LAN機器の親機にあたる装置。

*IEEE802.11b
IEEEにおいて標準化されている2M〜11Mbpsの通信速度を利用可能な無線LANの技術標準。 2.4GHz帯の周波数を利用。

*IEEE802.1x
無線LANのセキュリティ向上を主な目的として、IEEEにおいて現在標準化を進めているアクセス制御方式。

*MACアドレス
LANに接続される情報機器を識別するアドレス。

*干渉
希望する電波と異なる電波が同時に受信されること。干渉が大きくなると希望する電波の復号が困難になる。




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