平成13年6月4日
(報道発表資料)
西日本電信電話株式会社
ドコモ・システムズ株式会社

映像コンテンツの配信サービスを簡易に
実現できる映像配信管理システム
「StreamDataBank(ストリームデータバンク)」の
開発および販売開始について



 西日本電信電話株式会社(以下 NTT西日本、本社:大阪市、代表取締役社長:浅田 和男)では、映像コンテンツの配信サービスを行う際に必要となる「映像コンテンツの登録」「アクセス制御」「コンテンツ選択メニューの作成」等を簡易に実現できる映像配信管理システム「StreamDataBank(ストリームデータバンク)」を開発しました。
 なお、本システムは、NTTグループ企業であるドコモ・システムズ株式会社(以下 ドコモシステムズ、本社:東京都品川区、代表取締役社長:高橋 徹)において、平成13年7月2日(月)から販売を開始します。

商品名 StreamDataBank
動作環境(OS)
サーバ Windows2000 Server
クライアント Windows98、WindowsMe、Windows2000
販売開始日 平成13年7月2日(月)
定価 120万円(予定)
販売地域 全国
販売予定数 200個(平成13年度)
開発元 NTT西日本
販売元 ドコモ・システムズ
「StreamDataBank」はドコモ・システムズにおいて商標登録出願中です。


1. 開発の背景
 昨今、インターネット等のIPネットワークの急速な普及・拡大やネットワークの高速化に加え、映像コンテンツ作成用のパソコンやデジタルカメラ等の普及により、従来の文字と画像に加えて映像コンテンツの配信が身近なものになりつつあります。具体的には、学校における映像教材の利用、会社内での研修教材やセミナー等での情報共有、さらには自治体における住民への情報提供に映像配信を利用するといった取り組みが行われつつあります。
 しかしながら、映像配信システムを利用するには、機器を揃え、利用条件にあった設定を行う必要があり、また、導入後は、コンテンツの追加や削除、メニューの更新、アクセス権の設定等を行うためにOSやHTMLなどの専門的な知識が必要となることから、システムの導入を難しいものにしていました。
 このため、NTT西日本は、「もっと簡単に映像配信を行いたい」というお客様のニーズにお応えするために、システムの導入、コンテンツの登録からメニューの管理までを簡易に実現できる「StreamDataBank」を開発しました。


2.「StreamDataBank」の概要
 本システムは、映像コンテンツ(「RealSystem」<RealNetworks社>または「Windows Mediaテクノロジー」<Microsoft社>で作成されたもの)の登録から配信管理、コンテンツ選択メニュー作成までの作業をブラウザ「Microsoft Internet Explorer」を使って行えるようにしたものです。
 ブラウザを使用することにより、サーバの設置場所にかかわらず、どこからでも、また、どのクライアントからでも、コンテンツの登録や管理が簡単に行えるようになります。その結果、サーバ管理元の担当者は、運用の手間が大幅に省け、コンテンツの収集や利用展開に専念することができるようになります。


3.主な特徴
(1) サーバ1台で簡単導入
 本システム導入のための作業は、「Windows2000Server」と「Microsoft Access2000」及び「RealServer」(または「Windows Media Server」)が動作するPCサーバに、「StreamDataBank」をインストールするだけで完了します。その後は、PCサーバをネットワークに接続するだけで、すぐにコンテンツの登録から配信までの作業を行うことができます。
 また、Webサーバと映像配信管理サーバを1台にまとめたことにより、機器費用や初期設定作業が軽減されるため、導入・運用が簡単に行えます。

(2) コンテンツ選択メニューの自動作成
 映像コンテンツはブラウザでの閲覧となることから、コンテンツ選択メニュー画面(ホームページ)は、通常、HTMLで作成されています。従来のシステムでは、コンテンツの登録や修正、削除を行う度に、コンテンツ選択メニュー画面を手作業で更新する必要がありましたが、今回開発した「StreamDataBank」は、登録したデータベースをもとにコンテンツ選択メニュー(ホームページ)を自動的に作成しますので、その都度手作業で修正する必要はなくなります。

(3) ホームページデザインのカスタマイズが可能
 「StreamDataBank」はホームページデザイン用に、季節のイメージ等様々なテンプレート(雛型)を用意しました。また、選択したテンプレートを基に、文字色・背景色の変更や画像の貼り付けが可能であるため、ホームページをお好みのデザインにカスタマイズすることもできます。

(4) アクセス状況の集計、グラフ表示
 コンテンツへのアクセス状況を、リアルタイムにグラフ形式で表示することができるので、コンテンツ毎の人気ランキングを集計したり、視聴者のアクセス状況を把握したりすることが可能になり、サイトの運営方針を検討するデータとして利用できます。

(5) コンテンツアクセス権設定
 コンテンツのアクセス権を第1階層のカテゴリごとに設定することができるため、登録権や閲覧権といったアクセス権をクライアント個別に割り当てることが可能となります。これにより、会員限定のコンテンツと不特定多数向けのコンテンツを、1台のPCサーバで同時に取り扱うことが可能になります。


4.主な用途
 イントラネットやインターネット上で、小規模なグループにおける映像コンテンツの共有を行いたい場合に、最適なシステムです。

 (導入例)
  ・ 学校のパソコンルームで、授業用の映像教材を生徒の端末へ配信する。
  ・ 学校から家庭へ、運動会や学園祭等のイベント映像を配信する。
  ・ 自治体から住民へ、介護マニュアルやボランティア活動等の生活情報を配信する。
  ・ 駅のターミナル等の公共施設へ、観光客向けの観光案内映像を配信する。
  ・ 企業内において、研修用の映像教材を社員へ配信する。
  ・ 企業内において、セミナーやイベントの映像を社員へ配信する。


5.今後の予定
(1) PCサーバ等のハードウェアや「Windows2000Server」等のソフトウェアライセンスをすべて含んだパッケージを製品ラインアップに追加する予定です。

(2)

「StreamDataBank」と映像コンテンツを組み合わせたソリューションパッケージの提供を検討しています。具体的には「株式会社 レビック(本社:東京都港区)」様から社会人研修用コンテンツの供給を受け、「StreamDataBank」と組み合わせて7月から販売する予定です。
セット販売するコンテンツは、お客様のご要望を参考に、順次、追加していきます。


本報道発表資料に記載された社名、商品は各社の商標または登録商標です。



(参考) 導入イメージ 〜自治体からの映像配信 〜


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