News Release

平成12年1月20日

「コンテンツ利用チェックシステム」の開発について
〜放送の中から特定の映像や音楽を素早く検索できる試作機を開発〜


 NTT西日本は、テレビ、ラジオの放送等の中から、特定の映像や音楽(以下、コンテンツ)を、自動的にかつ高速に探索できる「コンテンツ利用チェックシステム」を開発しました。

 NTTでは一昨年、特定の映像や音声を高速に探索する基礎技術「時系列アクティブ探索法(*1)」を確立しておりましたが、この度NTT西日本では、同探索法を活用し、市販のパソコンおよびチューナー(あるいはビデオデッキ等)を組合せて、実際に動作が可能な試作機を開発しました。



1.検索の方法および仕組み

<1>探し出したいコンテンツの登録
コンテンツは、システム内で自動的に100分の1秒毎に区切られ、色や音の強弱に基づき約2000種類のデータに分類される。

<2>検索の対象となる放送等の取り込み
検索の対象となるテレビ放送等を順次システムに取り込み、<1>と同様に約2000種類のデータに分類する。

<3>データの照合
<1>と<2>で抽出したデータの分布特徴を照合し、一定以上の類似度を示す部分を優先して、より詳しく検索することで、目的のコンテンツが放送されたかを瞬時に検索する。


2.システムの特徴

<1> 高速検索
6時間分のテレビ放映の中にある15秒分の映像なら、1件約2秒程度で高速検索が可能。

<2>運用の容易性
コンテンツ自体をデータ化したものを検索するため、予め目的のコンテンツにIDや電子透かし(*2)など、比較・照合のためのキーとなる情報を埋め込んだりする手間が不要。

<3> 連続運用
24時間連続して放送データ等を取り込み、あらかじめコンテンツ毎に設定した任意の時間帯に自動検索することが可能。

<4> データベース機能
検索結果をデータベースとして管理し、月別、時間別、あるいは分単位表示等様々な形式で、表示することができ、きめこまかい放送状況の分析が可能。


3.今後の展開

 今回開発した試作機は単一の放送についての探索を可能としたシステムですが、今後、複数の放送やインターネットのような不特定多地点間のコンテンツの流通に対しても検索を行えるよう改良・拡張を行う予定です。

 映像や音楽の不正利用等を監視する手段として活用できるほか、膨大な情報の中から興味のあるコンテンツをすばやく検索できる手段としても応用が期待できます。




*1 時系列アクティブ探索法
 テレビ放送やラジオ放送から長時間の映像や音声を圧縮して取り込み、その各箇所に対して、予め登録しておいた目的のデータと照合を行い、データの類似度が一定以上になる箇所を高速に検索する技術。
 この技術はNTTコミュニケーション科学基礎研究所で開発されました。(H10.10.15 NTTからリリース)

*2 電子透かし
 画像や音声などのデータの一部を、人間には知覚できない程度の微少量だけ変更し、データ内に照合のキーとなる情報を埋めこむ技術。



別紙
図1(a) コンテンツ登録画面
図1(b) 結果一覧表示画面
図1(c) 結果比較表示画面
図2 コンテンツ利用チェックシステム


トップへ戻る
Copyright(c) 西日本電信電話株式会社