<参考資料>

NTT西日本神戸中央ビルについて



1.建設の目的

(1)情報通信設備の信頼性向上
通信途絶の危険分散をはかるため、光ファイバーによりループ化したネットワーク上に、当ビルをはじめ複数の通信センタを配置し、相互にバックアップできる機能を持たせます。

(2)大規模災害に備えた防災拠点の構築
関西全域をカバーするネットワークコントロール機能を備えた拠点とします。

(3)マルチメディア時代に向けた情報通信設備拠点の構築
来るべき情報流通社会を展望し、ディジタル交換機やATM等の最新鋭通信設備を配備し、21世紀の通信サービスをリードしていきます。


2.ビルの特徴

(1)災害対策等

<1>屋上ヘリポートの設置
屋上に災害時における緊急輸送ルート確保のためのヘリポートを設置しています。NTTグループとしては、初めての着地可能な非公共用ヘリポートです。

<2>制震構造の採用
制震壁を採用するなど、十分な耐震性能を確保しており、阪神・淡路大震災規模の地震が来ても十分に耐えられる設計となっています。

<3>水防対策の実施
高さ2.5mまでの高潮に対処できるよう水防区画を設置しており、浸水時にも通信網を確保できます。

<4>火災早期検知システムの導入
従来の火災感知器の50倍以上の感度を有する超高感度煙感知器を機械室フロアに2ヶ所ずつ設置しており、火災を早期に発見し、初期消火を行います。

(2)通信ビルとしての特徴

<1>柔軟なフロア設計が可能(フロア・フレキシビリティ)
上層階をオフィス専用フロア、下層階を通信設備等のマシン専用フロアとし、その中間部(15〜19階)をどちらにも利用できる互換フロアに設定しています。

<2>セキュリティシステムの導入
ICカードを使った入退出管理システムと監視カメラにより、徹底した入退出管理を行い、通信機密等のセキュリティを確保します。

(3)建物景観への配慮

情報通信拠点及び地域防災拠点としてのランドマーク化を目指したスマートで軽やかなデザインにしています。また、最上部に設置したアンテナデッキは従来の鉄塔形式とせず、ヘリポート及び建物とシンプルで一体的な構成とし、景観に配慮したデザインとなっています。



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