Ver.2.3.4 PL3 |
次のような機能追加、改善が行われました。
Pingポーリング機能が追加されました。
本機能は、ICMP Echoメッセージ(Pingパケット)を利用して監視対象機器をポーリングし、機器からの応答パケットを定期的に確認する機能です。応答が途絶えたとき、および、回復したときに、経路変更などのトリガースクリプトを実行可能です。
RIPユニキャスト機能が拡張され、RIP Version 2(以下RIP2)パケットのNext Hopフィールドに任意の値をセットできるようになりました。
これにより、同一サブネット上にないRIP2ルーターとの間で、ユニキャストによるRIPパケットの送受信が可能になります。RIPユニキャストの設定は、ADD/SET IP RIPコマンドのIPパラメーター(ユニキャストの宛先)とNEXTHOPパラメーター(RIP2パケットのNext Hopフィールド)で行います。
ARPキャッシュログ機能が追加されました。
本機能は、ARPキャッシュの変更(登録・削除)をシステムログに記録する機能です。デフォルトは無効ですが、ENABLE IP ARP LOGコマンドで有効になります。
IPsec の補助機能である UDPトンネリング(ESP over UDP)、UDPハートビート、ISAKMPハートビートをサポートしました(ご利用には、暗号ボードが必要です)。
解決対象のドメインごとに問い合わせ先のDNSサーバーを指定できる「DNS振り分け機能」をサポートしました。設定は「ADD IP DNS」、「SET IP DNS」コマンドで行います。
PPP
Predictor 圧縮使用時、CCP(Compression Control Protocol)のリンクが切断されることがあるという事象を改善しました。
ブリッジング
VLANインターフェースに対し、IPアドレス設定後にブリッジポートの設定を行っても、ブリッジングの設定が反映されないという事象を改善しました。
RIP・OSPF
RIP と OSPF の併用時、経路情報の交換が正しく行われないことがあるという事象を改善しました。
BGP-4
BGP-4とファイアウォールの併用時、BGPデータパケットのIPヘッダーが不正になることがあるという事象を改善しました。
レンジNAT
SHOW IP NATコマンドですべてのNATエントリーが表示されないことがあるという事象を改善しました。
DNSリレー
DNSリレー使用時、ID=0のDNS Queryを受信するとリブートすることがあるという事象を改善しました。
ファイアウォール
PUBLICインターフェースにNATルール(ACTION=NAT)を設定した場合、PUBLIC側からPRIVATE側FTPサーバーへの通信が正常に行えないという事象を改善しました。
TCP/SYN パケットの代理応答が有効にもかかわらず、ECE フラグが設定されたTCPパケットを受信した場合、Ack を返さずに転送してしまうという事象を改善しました。
ファイアウォール使用時、VLANまたはEthernetインターフェースで大量のフラグメントパケットを受信すると、リブートすることがあるという事象を改善しました。
IPsec
SET IPSEC UDPPORTコマンドのUDPPORTパラメーターの有効範囲が1〜5000であるという事象を改善し1〜65535に変更しました。
その他
sysUpTimeの値が2,147,483,647を超えた場合に、各種SHOWコマンドにおいて、インターフェースの状態変化後の経過時間を示すifLastChangeが正しく表示されないという事象を改善しました。
スパニングツリープロトコル使用時、ルートブリッジの変更を検知したときに同じ newRoot トラップを 2 度送信するという事象を改善しました。
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