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上賀茂神社様・ 対談会 みどりいっぱいプロジェクト

Dialogue NTT西日本グループの地球環境保護活動と地域社会に果たす役割


【NTT西日本京都支店における活動・取り組みについて】

―司会:
NTT西日本グループは西日本30府県に支店がありますが、それぞれの支店が地域に根づいた企業活動をされていらっしゃいます。特に京都支店として、葵以外にはどのような取り組みや活動をされていますか?

―佐々木支店長:
京都は外国人観光客にも人気で、「無料で使えるWi-Fiなどを充実させてほしい」とのご要望が多く、私どももここ数年構築・運用のサポートを進め、京都府下で数多くのアクセスポイントを確保しています。「KANSAI Free Wi-Fi」(関西広域連合、関西経済連合会が提供)といって、たとえば関西空港に降り立たれた際に一回アクセスしていただくと、その後大阪府下はもちろん、京都や神戸に移動してもお使いいただけます。
また、京都府は人口の約6%が学生の街です(平成28年12月現在)。最近の学生はレポートの提出や補講で動画を見るためなどにパソコンやインターネットを活用されますが、大容量のファイルや動画を送受信するため、光ファイバーの回線が重宝されます。そこで、光ファイバーが全戸に整備されたマンションを一人でも多くの学生にご提供できるような準備も進めています。

【NTT西日本グループの地球環境保護活動について】

―司会:
NTT西日本グループでの地球環境保護活動の取り組みについてお話を伺います。

―原課長:
NTTグループ全体では連結ベースで27万人、NTT西日本としてはグループ会社も含めると約5万5千人規模です。30府県に支店があり、事業展開にあたり相当数の電力や設備・資材などを消費するため、地球環境に大きな負荷を与えています。
国内のCO2排出量の約0.3%をNTT西日本グループ全体で排出しており、一般家庭で1週間に使う電力量を1秒間で使用します。そこで、企業の社会的責任として「地球環境憲章」を定め、環境負荷の削減に努めています。
具体的には2020年に向け、次の3つを掲げています。

  • 1.「環境グランドデザインの達成」紙・ゴミ・電気の消費量削減をめざしています。
  • 2.「環境・エネルギー事業の展開」事業を通して地球環境に貢献していく取り組みです。
  • 3.「生物多様性の保全活動・推進」社員一人ひとりが地域や自然球環境の保護に貢献しており、本日の植栽会もその一環です。


1.については2020年を前倒しで、電気以外は目標をすでに達成しています。

―司会:
どうすれば少しでもCO2排出を抑えられるか、どうやれば限りある資源を無駄にしないか、何万人もいる社員の皆さん一人ひとりが自覚を持って取り組んでいらっしゃるからこそ、目標も達成できているのでしょう。

―黒田副社長:
電話局内にある多数の機械の稼働だけでもかなりの消費電力量になり、NTTグループが日本の電力の約1%を消費していることになります。環境に相当な負荷を与えてしまう一方、それをどうすれば少しでも減らすことができるか考えさせられます。施設をはじめ、取り扱う電線一つまで、不要となったもののリサイクルも課題です。「これ以上環境を破壊しない」との思いを根底にグループ全体で各社ごとに目標を定め、電力やゴミの削減、リサイクル率の向上などに取り組んでいます。

―司会:
5万5千人いる社員一人ひとりが紙を1枚無駄にしないよう心がければ、5万5千枚の節約になります。
一人の力は小さくても、社全体で取り組めば大きな力になるということですね。

【NTT西日本グループの今後の活動方針について】

現代社会において、環境保護の必要性がますます問われる傾向にありますが、NTT西日本グループにおける取り組みについて、特に留意している点はありますか?

―黒田副社長:
5万5000人規模の企業ですから、一人ひとりが実行に移すことで広く大きく社会や環境に貢献できることを、社員皆が自覚して取り組むことが大切で、それが企業力を高めることにも繋がります。電力消費や紙・ゴミなどを抑える工夫はもちろん、今日のような「みどりいっぱいプロジェクト」と称した取り組みも各支店それぞれ行っています。

―田中宮司:
素晴らしいことだと思います。
NTTグループの自然環境保護に対する取り組みも、昔日から変わらぬ日本人の考え方の一つに通ずるものがあると思います。

―乾権禰宜:
葵の減少については、一説には、気候変動にともない湿潤な土地が減ってきたためと考えられており、今回のような植栽活動に助けられながら賀茂祭(葵祭)を続けさせていただいているのが現状です。1450年もの間ずっと受け継がれてきた賀茂祭を永続的に執り行えるよう、このような取り組みが広く社会に波及されることを願います。

【対談会のご感想】

―黒田副社長:
環境も変化し、昔のようにはいかないかもしれませんが、我々も知恵を出し合い今後も環境保全に力を注いでいくべきだとの思いを改めて強くしました。祭や神社が繁栄し、それが我々の成長や繁栄にも繋がれば幸いです。

―佐々木支店長:
歴史や自然、植物について改めて学ばせていただき、葵を大事にしたい気持ちや、永年続く祭を皆さまとともに盛り上げて行きたいとの思いを強くしました。多くの人に共感・賛同していただけるよう、まずはNTT西日本グループ社員が率先して活動に取り組むとともに情報の発信にも努め、日本中の人が同じ気持ちで地球環境保全に積極的に取り組める社会になることを願います。

―田中宮司:
葵の植栽活動に企業からお力添えをいただいたのは7年前、NTT西日本グループが最初です。ご家族連れで参加いただけるのも嬉しいですね。自分が幼い頃に植えた葵が賀茂祭を彩ったという体験を、子や孫に語り継いでいただければ嬉しいです。

―乾権禰宜:
多くの一般人が参加し盛り上がってきた「祇園祭」とは対照的に、「賀茂祭」(葵祭)はもともと国家が運営していた「官の祭」で、個人が関わりにくかったようです。そんな中、この植栽会で、葵を使って葵鬘(アオイカズラ)を作り、境内に飾ってくれている地域の子どもたちが「こうして葵祭に参加できることが嬉しいし誇らしく思う」と言ってくれています。
「葵サミット」では歴史的な背景も学び、それを他地域の小学生と共有もできます。次世代を担う子どもたちを社会の担い手としても導いていくためにも、引き続き御社のお力をお借りしながら、進めてまいりたいと思います。

―司会:
皆さま、本日はありがとうございました。


【対談会ご出席者プロフィール】

田中 安比呂(たなか やすひろ)
賀茂別雷神社宮司、公益財団法人京都文化保存協会理事長
平成15年8月より現職(第204代)。
平成21年2月に神職身分特級を拝受の後、「公益財団法人 京都古文化保存協会理事長」、「京都府神社庁副庁長」、「全国賀茂社連合理事長」、「神社本庁参与」、「葵祭行列協賛会理事」など数々の役職を歴任。
乾 光孝(いぬい みつたか)
賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)権禰宜
平成10年より奉職、現在に至る。
NYの国連NGO神道国際学会NYセンター主任として出向勤務し、NY州NPOのNY宗際センターの日本部を担当。NJ州FBI捜査官への神道、茶道講座など様々な活動にも従事し、現在、神社の広報や大学講義等でも活動中。
黒田 吉広
西日本電信電話(株)代表取締役副社長
平成29年06月 西日本電信電話(株)代表取締役副社長 設備本部長(現職)
佐々木 康之
西日本電信電話(株)京都支店長
平成27年07月 西日本電信電話(株)京都支店長 関西事業本部 副本部長 兼務(現職)
原 美永子
西日本電信電話(株)技術革新部 環境経営推進室課長
平成28年7月 西日本電信電話(株)技術革新部 環境経営推進室課長

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