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  永年勤続 40 年     お め で と う ご ざ い ま す 。 こ れ ま で 先輩 と 共 に 多く の 業務 を 経験 し 、ご 指導 い た だ い た こ と で 今 の 私 が あ る と 思 っ て い ま す 。 40 年間 の ご 経験 や 思 い を こ れ か ら も 多く の 社員 に ご 教授く だ さ い 。 今後も ご 指導 の ほ ど よ ろ し く お 願 い し ま す 。 私 が 送 っ た メ ッ セ ー ジ ! 私 が 送 っ た メ ッ セ ー ジ !         こ の 度 は ご 迷 惑 を お か け し、         誠 に 申 し 訳 あ り ま せ ん で し た 。 お 手 数 を お か け し た に も 関 わ ら ず 、 的 確 な ご 指 摘 や ア ド バ イ ス ま で 頂 戴 し 心 よ り 感 謝 申 し 上 げ ま す 。 御 社 か ら の 期 待 や ご 要 望 を 現 場 に も 伝 え 、よ り 安 心 し て い た だ け る よ う 努 力 を 続 け て ま い り ま す 。  中堅繊維会社の役員である私は、先輩 のベテラン社員Cさんについて考えていま した。とはいっても仕事のことではなく、C さんが来年の春に迎える入社 40 年の永年 勤続表彰についてでした。  今では自分のほうが役職は上ですが、 Cさんは入社当時から公私ともに指導し てもらった大切な恩人。そこで、何かサプ ライズ.プレゼントを贈りたいと考え、Cさ んを知る若手社員たちに相談しました。  プレゼントの参考にするため、Cさんの 好みなどを聞いたところ、皆、仕事以外の 付き合いが少ないようで答えに困った様 子だったのですが、ひとりが「物にこだわ らず、手紙を添えるのはいかかですか」と 発案。私が「文章を書いたり、考えたりす るのが大変では?」と答えると、「手紙で はなく電報ならメッセージもシンプルです よ。しかも会社ではなくご自宅に送れば、 ちょっとしたサプライズになるのではない でしょうか」と提案をしてくれたのです。  それを聞き、「確かにサプライズにな り、自宅で読んでもらうことで上司とし てではなく、ひとりの後輩としての気持ち を感じてもらえるのではないか」と考えた 私は、電報を送ることに決めました。  そして、社内でCさんの永年勤続 40 年 を祝う催しが行われた、その夜。電報を 受け取ったCさんから、お礼の電話があり ました。  「今日一番の言葉のプレゼントをあり がとう。これからも一緒に会社を盛り 上げていこうな」  それはまさに温かく、頼りになる先輩 の言葉でした。そして、読んだ私も入社当 時の、初心に帰ったような気持ちになれた のです。  その後、Cさんは後輩の指導に一層尽 力してくださり、技術承継を重視すると いう風土醸成にも大いに貢献し、私たち の精神的支柱として活躍されています。 【先輩の永年勤続を祝い、感謝の思いを伝える電報編】  わが社が納品したB社様の業務システ ムでトラブルが発生したのは、昨日朝のこ と。幸いにも1時間ほどで解消されまし たが、B社様の業務に支障をきたし、大 変なお叱りを受けました。  そして、その日の夕方、改めて謝罪に伺 い、最終的には納得した旨のお返事をも らうことができました。全員 がほっとした雰囲気でビルを出 ましたが、私は「本当に納得し ていただけただろうか」と気に なっていました。お客様の表情 に、十分納得されていない何か を感じたからです。  帰社後、「せめてものお詫びに何か、B 社様に納得いただけるものを」と考えてい たとき、B社様からわが社の業務について いくつかの改善提案をいただいていたこと を思い出したのです。  そうしたご提案に対し、会社として対 応するのはもちろんですが、直接ご指摘 を受けた担当者の思いを、B社様にお伝 えしたほうが良いのではないかと考えた のです。そこで思い付いたのが、率直な言 葉を形にして伝えられる電報でした。  直ちにお客様先に伺った担当者を呼ん で趣旨を伝えたところ、皆、賛同してくれ て、早速電報の手配をしてくれました。  その翌日、B社様から「真摯に受け止 めてくれているのがよくわかった。使いや すいシステムになることを期待しています よ」とのお言葉をいただきました。そのと き、私は担当者の思いが伝わったことを確 信したのです。  トラブル自体は言い訳できませんが、い ち早く担当者からの電報を送ったことで、 お詫びの気持ちと改善への姿勢を改めて 感じていただけたようです。おかげで、そ の後もB社様とは変わらぬお付き合いを させていただいています。 【トラブル発生後にお詫びの気持ちを伝える電報編】 11  WINTER  WINTER 10